Kazan カザン
ビクトリア駅の南サイドに伸びる商店街、Wilton Street沿いにあるオスマン料理をテーマにした地中海レストラン。インテリア・料理・サービスと、ワンランク上のトルコ料理体験をお求めならこちらへ☆ 2003年のオープン以来、ご近所に愛され続ける名店です。
ランプ・シェードから装飾まで民族的なデコレーションがクラシックな雰囲気を醸し出している1階ダイニングから階下に降りると、打って変わってターコイズ・ブルーが目に飛び込んでくるモダン・スペースが広がっています。豊富なカクテル類はノンアルコールも多種類を揃え、ザクロの実が入ったグラスのプロセッコは見た目も華やか。ちょっとした工夫が光っていました。
冷温メッゼにグリル料理までメニューにはしっかりと定番が揃っていますが、スペシャル・スターターに目をやるとウズラの炭火焼き、海老のフィロ・ペストリー揚げがあるなど、当店ならではのメニューも。またシェアするメニューにシーフード・プラッターが用意されていたり、メインに海鮮料理の項目があったりするので、トルコ料理と言えば「肉」と思い込んでいるシーフード好きでも十分に楽しめそう。シーフード・プラッターをシェアしつつ、それぞれのメイン・コースへと進むロマンチック・デートにオススメ ^^
ところで店名の「Kazan」について公式ウェブサイトに由来の説明はなく、トルコの都市の名前なのかなと調べてみたのですが、これもなし。中世に存在したカザン・ハン国というタタール人が多いロシアの国の首都がカザンということを見つけたのですが、「でもタタール人が多いということ以外、オスマン帝国にはあまり関係なさそう」と思い・・・ 首をひねっていると・・・これは想像なのですが、当時まだ、オスマン帝国の帝都だったイスタンブールで生まれた映画監督、エリア・カザンにちなんでいるではないかと思いつきました。彼、ちょうど2003年に亡くなっているのです。
エリア・カザンと言えば『欲望という名の電車』や『エデンの東』といった映画史に残る名作で知られる監督さん。アメリカに帰化した方ですけどオーナーがファンなのかもしれないですね ^^