北陸新幹線で軽井沢に向かう朝は、東京6:52発のあさま601号に乗車することに決めている。8:06軽井沢着。それから軽井沢駅入口交差点近くのニコニコレンタカーに出向く。
若かりし頃は、車種だの、色だの、あれやこれやとこだわっていたが、今となっては乗れれば満足。翌日16:00までの相棒に「安全運転頼んだぜ!」と挨拶をして荷物を座席に放り込む。予報は雨。しかしまだ降り出す気配はない。腹ごしらえの前に朝の新緑の空気をいただこうと、旧軽井沢銀座を抜け白糸ハイランドウェイへと車を走らせた。
6ヶ月ぶりの軽井沢は半袖にはまだ早いものの、寒さ暑さもさほど感じられない優しい空気が流れていた。川のせせらぎと鳥のさえずり声。瑞々しい朝の森の匂いを身体いっぱいに吸い込んで私の一日が始まった。
朝の軽井沢に挨拶をし終えたら、思い出したかのようにお腹が空いてきた。6ヶ月前の秋に訪れた朝ごはんは、かまどで炊き上げた御厨(みくりや)さんの朝のおにぎり膳をいただきました。寒い朝のほかほかご飯は最高!
以前、軽井沢に住んでいた友人に「どこか美味しいところ教えてよ〜」と聞くと、「そんなもの、自分の足で見つけるのが楽しいんだよ、それでなきゃ旅は面白くないだろ!」と言い返されたことがあった。それ以来、絶対に聞くもんかっ!と心に決めている。その後友人に、朝ごはんにほかほかご飯に行った話をすると、「おっ!行ったことあるよ、かまどのご飯美味しいよね!」っと返ってきた。なるほど!そう返されると私もスゴくいい気分。友人の言う「自分の足で見つける楽しみ」。。まさに君の言う通りだね!
前回はおにぎりだったので、今日はどこへ行こうかと #軽井沢カフェ と調べてみた。するとシンプルなトーストとスープの写真を発見!即決! 1400坪の敷地をもつ国道18号沿いの「GAFLO Cafe」ガフロ カフェさんへと向かった。
もともと2019年3月、花屋さん「フラワーフィールド」としてオープン。花のある暮らしをテーマに、買いやすく気軽に来店できる花屋さんとして切り花を中心に取り扱っています。そして2020年12月、「フラワーフィールド」の花屋カフェとして「ガフロ カフェ」がオープン。内装を少しずつ考え、手作りでゆっくりと。ある時はお客様になった気分で座って、景色を見て感じて丁寧に作られた空間はまだまだ進化中のようです。こちらはフルサービスではありません。来店順に先に会計を済ませ、私達の手で注文した品を席まで運び、トレーや食器を返却棚に戻すシステム。予約も受け付けていません。「ゆっくりとした時間を過ごすことができるようにしたい」がカフェのテーマ。森とお花に囲まれながらの朝ごはんとしましょう。
早速お目当てのトーストとスープを注文しようとしたのですが、よく見るとヴィーガンメニュー「うどん」が目に留まりました。身体や環境に優しい食べ物については気になります。よし、今日の朝ごはんはヴィーガンうどんに決まり!(たっぷりコーヒー付きで税込¥770)ヴィーガンのおやつやジェラート、ランチも取り揃えているそうです。うどんが出来上がると携帯ブザーが鳴るのでそれまでカフェ見学。
受付カウンター横にある大きな本棚には、ヴィンテージの花図鑑や花デザインに関わる本がぎっしり。スタッフの方に声をかければ、店内で貸し出しもオッケーとのこと。返却は必ずカウンタースタッフまでお願いします。
ギフトに使えるコーヒーセットとして、軽井沢で丁寧に焙煎、手詰めされたオリジナルコーヒー。パッケージのメッセージがユニークです♡
朝から温かいものをいただくと身体が整う感じがしますよね。うどんつゆは出汁の配合が難しかったそうです。人気の朝ごはんの最大の理由は、野菜と昆布の出汁が優しく効いているところでしょう。一度は食べて頂きたい一品です。
しっかり朝ごはんをとったら、選べるヴィーガン菓子でおやつタイムを楽しみましょう。3種¥550(税込)。ピーナッツバターが大好きだからピーナッツバタークッキーをまず一枚。ゴロゴロと入った刻みピーナッツが贅沢。そして抹茶と甘栗のケーキ。抹茶の苦味と栗の甘味がちょうどよく、見た目は小さいけれどしっとり重い。それでいて柔らかい繊細なケーキでした。最後はココナッツミルクをベースにしたほんのりスパイス香るチャイプリン。さっぱりしてお口直しに最適。ぺろっと3つおさまってしまうほど、お腹に残るどっしり感もなくしあわせ〜♪
ちょうど同じ時間帯に取材に訪れたスタッフ陣が撮影中でもありました。カメラマンがシャッターを切る瞬間は、遠くから見ている私も思わず息を止めてしまうほど。私も真似してiPhoneでカシャカシャ撮りまくりましたよ(笑)
時計は11:30を回った頃。ヴィーガンランチをお目当てにお客様も増えてきました。平日だったので圧倒的に女性客が多し。気の合う仲間だったり、母娘だったり、時にはひとり仕事場がわりに利用される方もいることでしょう。
午後からは雨模様なのでどんより空だけど、借景ある空間と川の音が私にゆったりした時間をもたらしてくれました。どの席に座っても緑の森がたくさん見えるように考えられているところや、テラス席でワンちゃんたちもゆったりくつろげるところ。森を灯す夜のライトアップはさぞかしロマンティックでしょう。季節にもそれぞれの風景があり、私達が寒さ暑さを調節しながら軽井沢の自然を楽しめるカフェ。今やカフェはお茶を飲むだけではなく、プラス精神的な安らぎを与えてくれる場所。そうそう、思いがげずヴィーガンメニューにも出会えましたしね。
カフェを出た後は、花屋さんに立ち寄ってみました。店舗とは別に直売所コーナーの小屋があり1束300円が中心のものばかり。東京では考えられないお値段です。これも生活の一部にお花を飾るお手伝いをしたいというお店のコンセプト。市場から仕入れた旬のお花が並びます。東京で見る同じお花も土地が変わればまた違った新鮮な気分で買ってみたり、飾ってみたりもします。
私はふたつ買いましたよ。軽井沢を訪れると必ず立ち寄る大好きな場所、お世話になっている方のために。雨が降り出す前にお花を届けることができるだろうか、と思いながら心はウキウキしています。ただいま時刻11:58。ヴィーガンうどんからスタートした旅は、ここからニッポンの英国へと流れていきます。今回は「自分の足で見つける楽しみ」。軽井沢のお話が続きますが、どうぞゆっくりとお付き合いくださいませ。
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