イギリスのクリスマスプディングは、Stie Up Sundayに作られるのがトラディショナルなのだそうです。Stir Up Sundayというのはアドベントのシーズンの前の最後の日曜日だそうです。これはクリスマスの5週間前に当たります。プディングを作る時は家族が皆キッチンに集まって、一人ずつ願い事を唱えながらタネをかき回します(Stir up)。だからこの日はStir Up Sundayと呼ばれているのだそうです。
日本では年賀状を書く人が年ごとに減少しているようですが、イギリスでもそれは同じです。メールや携帯でクリスマスや新年の挨拶を送る人が増えています。クリスマスプディングも然り、出来合いのもの購入する人も年々増えていることと思います。クリスマスプディングは日本人の口にはちょっと合わないお味なのですが、実はイギリス人でもクリスマスプディングは好みに合わないという方も少なくありません。それでもクリスマス当日にお手製のものであれスーパーで買ってきたものであれ、蒸しあがったクリスマスプディングに火を灯したブランデーをかけ、家族でクリスマスを祝うのはお正月にお屠蘇をいただく日本の習慣のようにとても大切なことです。
イギリスに家族がいた頃は、わたくしもクリスマスプディングをいただいてお祝いしたものですが、今は気楽な一人暮らし。ひとりが寂しいと思うこともありませんし、クリスマスプディングもあまり好きではありません。でもどういうわけだかプディングに火を灯したブランデーをかける情景を、ぼんやり思い描いてしまうことが度々あります。