しばらくご無沙汰してしまいました。気づけば英国はもう夏時間、まだ寒々しい日はあるにせよ、春の気配がそこここに感じられる今日この頃です。タムタムとラミーも、晴れた日には窓から射し込む陽光に誘われて、窓際の本棚の上でまどろんだり、カーペットの上の日だまりでごろんとしたり、窓からそよそよと吹き込んでくる春風をくんくんしたりと、季節の変化を感じているようです。
と、いよいよ待ちに待ったお散歩シーズン到来ということで(ちと無理矢理ですが)、今日は近所や外出先で出会った猫たちをご紹介するフォトシリーズ「猫のいる風景」第1弾をお届けします。
まずは近所に住む友人カップルが飼っている猫、ラルフから。5、6年前のある日突然家に迷い込んで来て以来、住み着いてるんだとか。正確な年齢は不詳ですがおそらく7、8歳ぐらいかと。おっとり型のマイペースな性格で、概してオモチャにはあまり興味を示さないけれど、他の猫と遊ぶのは好きらしく、彼らがお友達の猫を家で預かった際にはとても楽しそうにしていて、その猫が去った夜は、ずっと淋しそうにミューミュー鳴いてたらしい(泣)。
日頃お世話になっているリハーサルスタジオ、Brockley Studiosの猫。オーナーのDaveが自分のフラットを改造して開設したローカル御用達のスタジオで、以前は猫が4、5匹いたんだけど、最近よく見かけるのは1、2匹。そういえばこのタビーの子は最近あまり見ないなあ。
上記のスタジオに歩いて行く途中に、よく道端で見かけるのが、チョビ髭がかわいいこの子。すごく人なつこくて、会うと寄って来てすりすり、ゴロゴロ、ころりん、ぺたーっとするので、急いでいる時に会ってしまうと大変です。
こちらもある日そのスタジオから帰る途中に、とあるお宅の窓際で見かけたフラッフィーな猫ちゃん。外を眺めている様子が物憂げな感じですが、尻尾が上がっているところを見ると「ハロー!」と言っていたのかも。
Brockley界隈に住む友人カップルの黒猫、キップ。とてもフレンドリーで素直な、どちらかというと猫というより犬っぽい性格。よくひとりでオモチャで遊んでたりして愛らしく、いつも見ていて和みます。
Deptfordの中国食材店にて、ふと気づくと店内をウロウロしていた猫。大きくてふわふわ、グレー×白の毛皮がやわらかい印象で触りたくなるけど、近寄るとふいっと歩いて行ってしまって触らせてはくれませんでした。
こちらもDeptford High Streetにて、果物店にいた猫。訴えかけるような目でこっちを見ていて思わず引き寄せられたけど、時間がなくてあまりゆっくりコミュニケーション取れず。お写真だけはしっかり撮らせていただきました。
こちらもDeptfordにて。かつて古書店として営業していたのか、ウィンドーに古本がドサッと雑多に置かれていて、ここを通るたびにその中でこの子を含む猫数匹がよく探検したりくつろいだりしていた。先日通ったら骨董品店として営業していてウィンドーは模様替えされており、猫たちの姿は見えませんでした。
少し前の写真ですが、夏の夜に近所の公園まで散歩に出た時に出会った子猫。あどけない感じで人なつこく、離れがたかったですねー。しばらくついてきたけれど、そのうちふいっといなくなってしまいました。
私が普段仕事をしている部屋の窓からの風景。ふと外を見るとこの子がこっちを見上げていて、思わず「わ!猫!」と言って、部屋の隅にいたタムタムとラミーに「ちょっとちょっと猫だよ猫、お友達!こっち来て見て!」と必死に声をかけたものの、「はて、何騒いでんのかこの人」という白けた顔をして遠巻きに私をじっと眺めているだけで、動こうともせず。結局彼らがこの猫を見ることはありませんでした。
ある日突然、うちの目の前のストリートに現れ、2日ほどウロウロしていた巨大な猫。写真だとサイズが分かりにくいかもですが、中型犬ぐらいの大きさはありました。しかもこの強面。いつも怒っているかのような表情をしていますが、実は性格は人なつこく、かわいらしいのでありました。
ロンドンのセントラルエリア、Soho界隈のニュースエージェントの前で見かけたタビー。首輪をしているので、界隈のお店の飼い猫でしょう。何をじっと見ているのかと思って目線を追うと、その先にはハトがいたのでした。でも飛びかかる様子はなさそうでした。やはりそこは都会の猫なのか。
だいぶ前にノースロンドンのPrimrose Hill周辺の道端で出会った子ですが、見てください、この耳!完全に内側に向いて、受け皿か何かのようになってます(笑)。とても人なつこくて、しばらくすりすりゴロゴロしてるなーと思ったら、突然耳がこんな状態に。一体なんだったんでしょう……。
本日はこれにて。
みなさんもお出かけの際には、すてきな猫たちに出会えますように。ハッピー・キャットスポッティング!