イギリス人にとってのスクールディナー(給食)とは?

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realkyusyoku


イギリスに住んだことのある人は知っているであろうイギリス人の食生活。
それは日本人の食生活とはかなり違いがあるという事。

イギリスに住み始めてなぽりんが最初に驚いた事、それはランチ!!

イギリスに来た当初、なぽりんは旦那くんの両親としばらく同居していた。
英語学校の午後のコースに通っていたので毎日ランチを食べた後に出かける生活をしていた。

しかし!!!!

毎日毎日ランチはサンドイッチ。

薄切り食パンにハムやチーズをはさんでサンドイッチを作る。
それと小袋のポテトチップス(どうやら食事の一品らしい!?)やフルーツまたはヨーグルト。
サンドイッチの中身は変わるものの、毎日毎日これを繰り返すのである。

これで育ったイギリス人の人々は何とも感じないであろうが、
日本人にとってはなんとも味気ない、且つお腹が満たされないランチなのであった。

そのためなぽりんは学校のカフェで毎日買い食いをしていたのは言うまでもない。
と言ってもこれまた主食的なものはサンドイッチしか売ってなかったが(汗)。
正直、カロリーが少ないためいいダイエットにはなったのだが。

噂では、イギリスで火を使って料理をすると言う事は高級料理を意味するらしい。
これにはなぽりんも言葉を失った。

そう、確かに朝はシリアル、昼はサンドイッチ、夜は出来合いのものをオーブンでクッキング。
多くのイギリス人の基本的な食事はこんな感じ。

おまけに、子供の夕食は?と言うと……これまた驚きでして。

多くのイギリス人家庭では、子供は5時ごろに親とは別に(しかも別メニューで)夕食を食べる。

どのようなものを食べるのか?と言うと、多くの子供は冷凍フィッシュフィンガーと
オーブンクックのフライドポテト。それと冷凍グリーンピースや冷凍野菜の付け合わせ。
その他簡単出来合い冷凍食品。他にスパゲティーミートソースやソーセージなど。
もちろん栄養を考えてちゃんと料理している人もいることは確か!

この国では料理に時間を費やすより、もっと他に時間を費やす事が重要なのだろう。

日本でもコンビニ弁当やお惣菜で毎日済ませるご家庭も多いかもしれない。
しかし!
日本の食材はバラエティーに富んでいるので飽きることはないと思う。
日本の場合はそれよりむしろ保存料や添加物が心配なのだが。

なぽりんにとって、この国の食文化はかなり驚異的だった。
それは、今も変わっていない………。

そして。

スクールディナー、つまり給食。

この給食を食べている子供達の親の方達から驚異的なことを耳にしたことがある。
それは!?

「給食を食べているんだから夕食は簡単に、サンドイッチやトースト&ベークドビーンズで大丈夫!」

いいんだ、それで………。

でも学校給食、そんなにすごいわけではないぞ。

日本の給食のように栄養士さんが作っているわけでもない。
そのくせ、絶対プディング(デザート)は付いてくる。
日本だとみかんだのバナナだの、果物類は付いてくる。
こちらでは、クッキーだのケーキだの甘いものが付いてくる。

その延長線が、セカンダリースクールなのだ。
子供達は好きなものを自分で選べる。
だからケーキやクッキーが飛ぶように売れるのだ。
みんなかなり甘党なのである。これは子供の頃からの習慣以外何者でもない。

毎日の日替わりメニュー、例えばローストチキンだったとしよう。
お肉にローストポテト、茹で野菜が数種類。
お皿に盛る前に全部欲しいか、欲しくないか聞く必要がある。
半数以上の子供達が、嫌な顔をしながらポテト以外の野菜はいらないと答える。

もう、どうするの?
(って言うかイギリス人はこれでいいって思ってるからいいんでしょうけど……)

知れば知るほど、イギリスの子供達の食生活が心配になってくるなぽりんであった。

th_mannga-18つづく
【2015年5月23日記】
なぽりんさんの事情により、少し連載をお休みします。必ず再開するので待っていてくださいね!

 

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About Author

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福岡県出身。グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、2005年の結婚を機にイギリス・ロンドン郊外に移住。2009年出産後から専業主婦生活に。2014年6月より現在の仕事、地元中学校にてケータリングアシスタントを始める。幼少の頃より大のスピリチュアル・ファンである。

1件のコメント

  1. ゲゲ……ブロッコリーの状況目に浮かびます( ´ ▽ ` )ノ
    火を通す料理は高級料理、なるほど!
    うちは魚屋なんですがお客さんは高級料理を作っていると言う事、でもホントですね。

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