ファッションと環境問題 → 無駄を減らすために “自分の似合う”を知る

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BBCの番組『Frozen Planet II』が、最近放映された。
氷に覆われたエリアでの動物生態系を特集した番組で、愛らしい赤ちゃんを育てる親たちや、生きるために他の動物を殺す様子など、よくここまで撮影できたな。と番組制作者に拍手を送りたいほどよくできた番組だった。(BBC iplayerで視聴可)

世界が温暖化する今、環境問題における動物たちへの影響についても語られていた。

あるペンギンを長年研究していた学者が、30年前には2万匹いたが、今はもう数百匹となり、このままでは、絶滅するしかないだろうと悔しさが込み上げてきて涙を堪えて話していたシーンは忘れられない。

6回にわたるシリーズの最終回では、温暖化が加速していく深刻なデータと共に、地球が今後どのような状況になっていくかもシリアスに解説してくれた。

環境問題の元は、人間のもっと!もっと!という欲を必要以上に追い求めた結果と言わざるを得ないだろう。

ファッションにおいても、使い捨てを奨励しているような安価品や、セール最終日になっても売れきれないほどの大量の品から分かるように、明らかに環境問題に加担している。

ファッションを楽しむ私としては、着飾る行為は、自分を愛でたり、ストレスの解消や気分転換であったりと、私達が生活していく中で潤いを与えてくれること。と言いたい。

しかし何を着るか。何を買おうか。という自分の行為をもっと意識していく必要があるだろうと、あの番組を見て心の底で感じていたことへの思いを、もっと強くした。

そんな中、高級ブランド品を扱い、現在も元気のいいデパート、セルフリッジが、2030 年までに販売している商品の半分を再販、修理、レンタルにすることを決めたことがニュースになった

使い捨ての時代を脱却し、物を大事に使おうということ。これからの時代を意識しての転換だけど、すごい決断だ!

修理して使い続けることを奨励しているファッションメーカーが既にあることも、初めて知った。
アウトドアブランドのパタゴニアという会社で「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」を理念に長く使用できる物作りと修理を積極的に行っているそうだ。

パタゴニアのサイトより

そして、これからの時代のファッションメーカーと言えるブランドが、日本に2020年に立ち上がっていた。

その名は『CFCL』。Clothing for Contemporary Life(現代生活のための衣服)という意味で、デザイナーの美意識を反映するというよりも、より良い社会のために服を作ることがミッションだと言う。

CFCLのインスタより

代表作といわれているドレスは、18本分のペットボトルから作った再生糸を利用したもの(上の写真。改善数値も表示)。最終目標としては再生繊維100%で洋服を作ることだが、現在既に約66%で作り上げているという。

さらに、布の裁断段階から無駄を減らす。縫い代を不要にした編み上げ機械で洋服を作るそうだ。輸送を減らすために生産は国内で。徹底的に環境に優しい取り組むをしている。

CFCLのインスタより

誰もが環境問題で危機感を持っているが、現実的には、なかなか自分の身近に置き換えて行動できていないのではないだろうか。

しかし、ファッション品を購入する際に、どんな物をどんな所から購入しようかと考慮することでも地球環境を守ることに貢献していると言えるのではないだろうか。

今後、我々は単にファッションを着て楽しむのではなく、考えて楽しむ時代になっていくのだろう。とはいえ、これがデフォルトになると考えなくてもいいのかも。

こういったことは、私自身の思い『無駄な物を買わない。』にもつながるとひしひしと感じている。

無駄な物を買わない=廃棄を減らすためには、”自分の似合う” を知ることも大事です。そんなお話をする以下のイベントに興味があったら、ぜひお越しください。

今の私をもっと輝かせるために自分の似合うを知ろう
『パーソナルカラー
&骨格スタイル』とは?

日時:2022年11月10日(木)10:30~12:00
場所:Daylesford Organic Notting Hill
208-212 Westbourne Grove, London W11 2RH
定員:6名(お子様連れも可能です)
参加費:£25
※会費は当日会場にて現金でお支払いいただきます。おつりのないようにご準備ください。

詳細:
https://uk.mixb.net/lesson/articles/28303
申込先:http://himemama.shop23.makeshop.jp/shopdetail/000000000590

 

 

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日本パーソナルカラー協会正会員。パーソナルカラー/骨格スタイル・アドバイザー。JPCA講師。グラフィックデザイナー、化粧品会社のマーケティグを経て渡英。若いときは何でも似合っていたファッションが、年齢を重ねるうちに、似合わないモノがあると実感。いままで派手な色と選ばなかった口紅の色が、自分によく似合った驚きから「パーソナルカラー」の勉強を。また、自分色を着ていてもなぜか、似合わない理屈を知りたく「骨格スタイル分析」を学び、現在、ロンドンで個人セッションやセミナーを開催。www.style-lab-london.com

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