初☆ジャッジ体験、の巻

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nemo


「写真コンテストの審査員をお願いします。」と見知らぬ方からとのお誘いをいただきました。

ええ〜っ?…っていうか、失礼ですがどなたですか?! いったい何をしたらいいのだ?!
と焦ったのですが、なんだか面白そうなのでとりあえず引き受けてみました。

あとで分かったのですが地元の自治体の方で、以前撮影させていただいた方のリコメンドでご招待をいただいた模様。ありがたいことです。

審査会場は最近イキのいいロンドン・サウスはペッカムのお隣、イーストダリッジにある英国料理レストランFranklins。この街はもう少し落ち着いた大人の雰囲気。すぐそばでは毎週土曜日にビンテージマーケットも開催されています。

同系列のファームハウス風デリ(←美味しくて可愛い)は利用したことがあるのだけど、レストランの方は初めて。ケントから仕入れた野菜と、こだわりのお肉が自慢です。

古い木材を使った店内は抑えた照明が渋くてクラシックな趣き。カジュアルダイニングではあるのですが、パブよりも落ち着いた雰囲気の中で英国料理を味わいたいという向きにオススメです。

食いしん坊としては、入店するなり写真よりメニューに目が釘付けになってしまったのですが(笑)、約10名のジャッジの方々に混ざって私もいよいよ審査をスタート。

400枚以上ある候補作の中から1次選考、2次選考とどんどんセレクトが進み、議論を重ねながらベストを選んでいく過程はなかなか面白かったです。
選ばれる写真たちはおのずと決まってくるけど、デザイナーとキュレーターと新聞社の方では選ぶ視点・基準がそれぞれ違うので、写真を撮る側としても彼らの意見を聞くことができたのは大きな収穫でした。

まわりを観察していて思ったのですが、ある程度写真の数が絞られた後は、その人の社会的ポジションもちろん影響するけど、声が大きい人やよくしゃべる人の意見が通りやすいものなんですね。自分の意見があいまいだと「あ、そうかもね〜」と自然とつられていっちゃうものなのらしい。

こんな時に1人の意見に偏りすぎないないよう、さらっと的確なコメントを入れてバランスをとっていく司会の方の手腕に感心しておりました。

様々な方々のトークもとても勉強になりました。新しい方と知り合えたのも嬉しい。役得♪
今年は「出会い元年」と名付けたいほど、過去10年分を合わせた分ぐらいたくさんの方に出会っている気がします。何かの節目かな?

選ばれた作品は年明けに自治体の広告に使われるそうです。
楽しみだな。

ではまた次回、サウスでお会いしましょう!

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About Author

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写真家&ライター。東京で広告制作・編集と撮影の仕事を経て2003年渡英。フリーランスで活動中のアーティスト。ロンドンをベースにアーティストや作家をモデルにした絵画的なテイストを持つポートレート制作などを行う。英国をベースとしたエキシビションを開催。日常系ミニマリズム研究家。「あぶそる〜とロンドン」編集長、江國まゆ氏と共に2018年に『ロンドンでしたい100のこと(自由国民社)』(執筆&撮影)、そして2020年には『レス・イズ・モア 夢見るミニマリストでいこう。』を出版。

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