東京・湯島天神と神田明神をつなぐルートには、ユニークは個人店がたくさんあります。その一角に、小さなキッチンで季節の果物やスパイスを使ったイギリスの伝統菓子、地方菓子から新しいお菓子までを焼いている Lazy Daisy Bakery レイジー デイジー ベーカリーさんがあります。いつか湯島の街をのんびりと寄り道しながら訪れたいと思っていた、英国菓子屋さんでした。
この英国菓子屋さんに初めて出会ったのは、2019年11月、南青山骨董通りのイギリスブランド専門店 BRITISH MADEさんで開催されたストリートマーケット・イベントでした。華やかな陶磁器に盛られたイギリス菓子たち。その脇にはお菓子にまつわる歴史が添えられた手作りのプライス表。お菓子と共に歴史を味わえると、さらに美味しさに深みが加わりますよね。本当に楽しそうにお菓子の歴史をお話してくださる中山さんの笑顔が印象的で、ついついあれもこれもといろいろな種類の英国菓子をいただいた記憶があります。その時に「坂道登ってよりみちしながら大人さんぽ」と書かれた一枚の「ゆしまっぷ」をいただいたのです。
「次回はどうぞ湯島をお散歩しながら、お店にお立ち寄りくださいね」と、優しい笑顔で。
2016年11月東京・湯島にオープン。大通りを一本入った筋に大きなイギリス国旗が掲げられた小さな構えのお店。現在日々変わりゆくこの状況の中で、明るく笑顔で営業を続けておられます。材料調達から仕込み、最後お客様の手にお菓子を手渡されるその時までを全て一人で行っておられます。イギリス菓子の魅力といえば「茶色」「地味」「素朴」さだと思うのです。しかし見た目が地味であるからこそ、食べた時の楽しさがたまらないんですよね。中山さんが湯島の小さなキッチンで一人で作られるお菓子にはその楽しみがつまっている。そして、ここぞ!というくらいの砂糖、スパイス、ドライフルーツが贅沢に使われています。どっしりぽってりとしたお菓子たちが、口の中に入った途端に感じる食感や華やかな甘味と風味。これを食べて欲しいという季節感あふれる中山さんの想いが口いっぱいに広がります。
この日はやはり朝から雨。JR御茶ノ水駅から平将門公を祀る商売繁盛の神様である神田神社(神田明神)を右手に歩きました。開店20分前に到着しましたが、すでに数人の方が距離を保って並んでおられました。開店と同時に店主、中山さんが笑顔でお出迎え。一人ずつの入退店で営業スタートです。この日もたくさんのお菓子が並んでいましたが、完売次第終了となります。全国各地よりお買い求めに来られるお客様をはじめ、窓越しに対応されている中山さんの表情を眺めているだけで、このお菓子に吹き込まれる愛情は奥深いだろうなと思うのです。そしていよいよ次は自分の番だと小さな小さなお菓子の国に入るワクワク感。ドキドキしながらお菓子を選ぶ緊張感。最後に笑顔と一緒に手渡されるお菓子に、また来よう!とお店を後にしました。
◆おとなのウォルナッツブラウニー:しっとり濃厚な美味しさの秘密は、イタリアのクルミのリキュール「Nocello」を結構な分量しみこませているから。
◆チェリーのクランブルケーキ:大粒で甘いチェリーとアーモンドクランブルとマジパンをのせて。シナモンの香りがたまりません。
◆プラムとマジパンのアップサイドダウンケーキ:プラムが美味しい季節。生地の甘さと甘酸っぱい鮮やかな果肉のソルダムの組み合わせがおすすめ。
◆ジンライムのドリズルケーキ:お酒ジンと爽やかなライムのケーキ。冷蔵庫でしっかり冷やして食べました。
◆ヴィクトリアスポンジ:シンプルなだけに食材、味や香り、食感がハッキリと感じられるケーキです。キメが細かく、ふんわりとしたくちあたり。
実は今回来店する数日前に、Lazy Daisy Bakeryの店主、中山真由美さんによるZOOMの「お茶旅講座」(6月28日実施)にオンライン参加しました。こちらの講座は、旅行ライター&エディターで数多くの国を取材され、ご活躍されておられる木谷朋子さんが主宰されておられます。様々な分野の講師をお招きし、旅カルチャー講座とお茶旅講座を主宰(土屋銀座ショールーム)。また「大人のためのイギリス旅行」講座も通年開講(NHK文化センター横浜校)されておられます。今回で18回目を迎える「お茶旅講座」。テーマは湯島の英国菓子店Lazy Daisy Bakeryの店主、中山真由美さんによる《500軒からとっておきの20軒を厳選!🇬🇧 ロンドンから行くとっておきのティールーム巡りの旅》です。
内容は
①イギリスのティールームの魅力
②イギリス菓子の魅力
③ロンドンからいくとっておきのティールーム
について2時間の講座でした。
ボリュームある内容で時間があっという間に過ぎてしまいましたが、自宅にいながらにして、自分の興味ある分野のお話を聞くことができるのは貴重な時間でした。この中の③で「行ってみたい!」と思ったティールームがありました。キングス・クロス駅から電車で東へ1時間30分ほどのEly イーリーという街にあるティールーム。ウーズ川の辺りに広がる街、ウナギが語源だそうだとか。オッと・・ここから先は、木谷朋子さん主宰の「お茶旅講座」へお申し込みを!きっとこの講座でしか出逢えない素敵な情報が盛り沢山です。私ナミヘイが自信を思ってオススメします!
今後のお知らせにつきましては木谷さんのFacebookにてチェックをよろしくお願いします。
今回のお茶旅講座、銀座ショールームでのリアル参加の方々にはお茶と中山さんのトライフルが提供されたこと。そしてオンライン参加の私は自宅で自分好みのお茶をいただきながら、お茶とトライフルの画像を「目で見て目で美味しくいただけた実感」を楽しみました。ショールームで出された中山さんのトライフルは湯島のお店ではまだ販売されたことがないそうです。そしてなんと!そのトライフルが秋に三越で開催される「英国展」で販売される予定とのこと♡是非是非お出かけくださいませ!
この日は雨が強くゆっくり湯島散歩ができなかったのが残念でした。「ゆしまっぷ」から一軒寄り道をしてスムージを飲みました。次回は神社やお寺を散歩しながら、ドイツ人のマイスターが経営なさっているドイツパンのお店や、カレー屋さんなどなど訪れてみたいです。中山さ〜ん ♪ ゆしまっぷをありがとうございます!
グリーンスムージーで体が必要とする栄養素をたっぷり取り入れながら、「お茶旅講座」で行ってみたいティールームのあるElyの街に想いを馳せ、雨の中「妄想の旅」が始まったことは言うまでもありません。中山さんは以前、アンティークのディーラーとしてイギリス各地を飛び回っていらっしゃったそうです。その時の楽しみがティールームに立ち寄られること。その後、イギリスとイギリスのお菓子に魅了され、いろいろな導きの中でここ湯島でイギリスのお菓子を焼いておられます。「浪漫だな〜」女性が憧れる女性、中山真由美さん♡オンライン講座で中山さんが語るティールームへの「好き」が半端なく伝わってきたことを思い出しながら、いつかはリアルで中山真由美さんの「お茶旅講座」に参加できますように…。いや、なにがなんでも参加します!
♡ LOVE LONDON ♡
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Lazy Daisy Bakery レイジー デイジー ベーカリー
東京都文京区湯島2-5-17-1F
状況により営業日、時間の変更の可能性もありますので、必ずSNSの最新情報をご確認くださいませ。
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木谷朋子さん主宰の講座
◉次回は8月9日、イギリス、ブリストル在住、ロンドンで発行されている人気情報誌『英国ニュースダイジェスト』で食に関するコラム「英国の口福を探して」を連載されておられる、マクギネス真美さんを講師にお迎えし、イギリスからリモートでお話をしていただきます。テーマは「イギリス料理」。現地と結ぶ木谷さんのリモートセミナー、今後の講座がますます楽しみです!
2件のコメント
LONDONAIさま、コメントありがとうございます。本当におっしゃる通り!Lovelyという言葉ぴったりの英国菓子屋さんですね。私もまたふらり行ってみようと思います(^^)いつもありがとうございます♪
Lazy Daisy Bakery、、、イギリスっぽくて、Lovelyなお店ですね(^^♪
それに、どれも。美味しそうで、どれも食べたいです!
イギリス菓子のお店や、レッスンの情報は時々みますが、
湯島にもあるとは知りませんでした。
いつか、行ってみたいと思うます♬