カナダの愛されスコーンから始まる、出会いの魔法

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今回のお話は昨年年末の頃にまで遡ります。年末から年始にかけて、私はカナダに1年間留学している娘とトロントで過ごしました。その間、大寒波の影響で計画していたアメリカ行きも断念。半端なく冷たいトロントの街で、さて何をして過ごそうか…。

トロント公立図書館、クリスマスマーケット、開店したばかりの韓国料理屋さんも訪れました。

そういえば、ロンドンフォグという名のカナダ生まれのドリンクのお話も書きましたね。アールグレイとたっぷりのミルクを煮出したミルクティーのことです。ここカナダに来なければ、ロンドン生まれのロンドンフォグだと、ず〜っと勘違いしていた事でしょう(笑)。

ロンドンフォグ♪

 

今回は娘の協力を得て「Come on!! ナミヘイがゆく♡カナダの英国 母娘編」スコーンのお話をお送りします!

笑笑!

オンタリオ州の州都にしてカナダ最大の街がトロント。ナイアガラの滝やメープル街道の拠点としても知られています。街の南には五大湖のひとつ、オンタリオ湖があり、対岸はアメリカのニューヨーク州となります。
トロントでの交通手段は市バス、地下鉄、ストリート・カー(市電)の3つがメイン。ロンドンでお馴染みのオイスターカードのようなチャージ式のICカード、プレストカードで移動します。

建物の間にそびえたつのはトロントのシンボルタワー電波塔「CNタワー」

「今日はカナダのスコーンを食べに行こう!」
私たちは凍てつく街を、地下鉄とストリート・カーで巡りました。

Baker And Scone

店の前はストリート・カーが横切る賑やかなストリート。教会やレストラン、カフェなどが並ぶ人通りの多い地域にオープンして9年目を迎えます。真っ白な店内に、ミントグリーンに統一されたクッションやジャーのラベル。まんまると浮かび上がる照明が店全体を柔らかく包んでいます。ホリデーシーズンに彩られた装飾もキラキラ輝いていますね。

店の前がストリート・カーの駅。

ふたり顔を見合わせて目で合図♡(素敵なお店だね〜)
さあ、お気に入りのスコーンとドリンクで冷え切った体をあたためましょう♪

真っ白なテーブルに運ばれてきたのは、ナミヘイのラズベリーホワイトチョコレートと娘のチョコレートバブカ。どちらも大きくてゴツゴツしてて香ばしい色あい。ラズベリーホワイトチョコレートには甘酸っぱいラズベリーがふんだんに練り込まれ、ほんのりとホワイトチョコレートが優しい甘さ。食べると中は見た目よりソフトな食感で、やわらかくしっとりしています。添えられたストロベリージャムとバターをたっぷりつける、贅沢なカナダスコーンです。

チョコレートバブカのバブカとは、19世紀初頭ユダヤ人の間で発展したパンのこと。ポーランド、アルバニア、ブルガリアなどの東欧では、イースターのお祝いとして食べられていました。20世紀半ばにアメリカのニューヨークで、チョコレートを編み込みのように織り合わされて焼かれたチョコレートバブカが大人気に。そのバブカがスコーン風に大変身して登場しました!生地にサンドされたチョコレートと、風味豊かなバターの香りがたまりません♪  味わい、喋り、異国で楽しむ時間。その間に訪れたお客さんのほとんどは、大量のスコーンをテイクアウトしていきます。その度にキッチンで焼かれたスコーンが補充され、美味しい匂いが店いっぱいに広がります。

焼きたてのスコーン♡

私は美味しさを写真に収めておこうとiPhoneでスコーンを撮っていると、店主さんらしき女性が話しかけてきました。ここからの会話は娘にバトンタッチして、私は撮る方に専念しました!
「あなたたち、日本人?ここは日本人のお客さんも多いのよ。私、日本のベイキングスタイルが大好きなの」と。

話す人:娘。撮る人:ナミヘイ。

彼女は店主のSandraさん。40年近くシェフを続けているそうです。彼女の夢は「自分のお店を出すこと」でした。9年前にこの場所に店をオープンした時、キッチンのない小さなお店でした。オープン1、2年は資金繰りが大変になるはずだったのが、とても良いスタートがきれ、4年目で他のテナントが出ていったのを機にキッチンを増設。現在、アメリカのコネチカット州で1店舗フランチャイズ経営をしています。

「コロナ禍でありながらここまでこれたのは、私たちが素晴らしいチームでやっているからよ」と話してくれました。

笑顔で切り盛りする明るいスタッフさん(^^)

いろんなお客さんが来て、次はこんなところにオープンしたらと提案をしてくれることもあるそうです。

「この場所を通じていろんな人が出会い、笑い泣き驚き、さまざまな思いや経験が重なっていく。ここだけじゃなく、もしこのお店がいろんな場所にあったとしたら、それは素敵なドラマのストーリーのような1ページが始まるかもしれない。だからフランチャイズすることは、私にとってとても大事なことなのよ。」

Sandraさんの熱い言葉は、スコーンの味、お店の雰囲気、和やかなスタッフさんからも十分に感じるほどでした。

Sandraさん率いるチームがつくるトロント生まれののスコーン。トロントを訪れることがあれば、ストリート・カーで是非行ってみてくださいね!  Sandraさんは、アメリカの次は日本でフランチャイズしたいと夢見ているそうです。もしフランチャイズされたい!なんて方がいたら、どうぞSandraさんにご連絡を(^^)

いつの日か、日本で出会えることを夢見て♪

 素敵なSandraさん

 

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Baker And Scone
最寄り駅:St. Clair West
住所: 693 St. Clair Avenue West, Toronto M6C 1B2
電話番号:416 657 2663
URLhttp://www.bakerandscone.com/
Instagram:@bakerandscone

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兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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