熱血! フランス・ツアー!

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編集長コラムでも何度か取り上げていただきましたが、ようやく、辻仁成さんとのフランス・ツアーのお話をギタリスト目線で書かせてもらいまーす!写真と動画、いっぱいあるのでお楽しみください〜!

思い返せば、去年の10月、TSUJI ロンドンライブで初めて辻仁成さんの音楽を目の当たりにし、ライブ後、勇気をふりしぼり、編集長や友人達の後ろにくっつき(笑)、辻さんにご挨拶したことが全ての始まりでしたw

数日後、改めてWebサイトから辻さんに連絡をしたところ、何と御本人から直接お返事を頂き、トントン拍子にイギリスでの初共演、フランスのツアーをすることが決まりました!この辺りのお話やリハーサル、ロンドン公演のお話などはこちらから!

見た目が似ていたことも決め手だったのかなぁ、としみじみ思い出す今日この頃ですw

近くで見ないとどっちがどっちか分かりませんw

と、思い込んでいたのですが…w

ツアー前日、辻さんとボルドーのワイン協会の皆さんと食事をご一緒させていただいていた時にふと辻さんが、

「ヒデさぁ」

「(Websiteから連絡した、って言ってたけど)オレ、ヒデからメールってもらったことないよ?」

とw

「え?w」

「じゃあどうして返事くれはったんですか?」

「だってあの時、名刺くれたじゃん」

「はい…???」

「あの、ギタリストです、って言ってた子に連絡してみようか、って思って、オレからメールしたんだよ」

ってw

未だにどこまで本当なのか分かりませんが(笑)、どうやら僕がメールをした日は、辻さんがメールをくれた日の偶然(!)数日前だっただけで、なんとこの一連のロンドン、フランス・ツアー(と言うか僕が辻さんと演奏するということ自体)は、辻さんからのオファーだったという事が突如明かされ、頭が真っ白になり、ずっと、

「えーっ?!」「えーっ?!」

を連呼してましたw

どうやらメールを送っていただくまでにも僕の YouTubeを見てくれていたり、今までやったことのないコラボをやろう、と普通なら踏みとどまってしまいそうな決断をサクッとしてもらえたり、アイデアも心も柔らかくて、冒険心いっぱいで、自分もそうありたいなと思ったのでした!

そんな感じで最高のボルドーワインと、それぞれにペアリングされた至高のフランス料理を何種類もご馳走になり、更には翌日も「ヒデ、お昼12時に集合ね!」と、お勧めのレストランに連れていってもらい、更に更に、「これで、ワインフェスティバルでワイン飲んで来なよ」とチケットをプレゼントしていただき…。本当に優しくて素敵な人!

と、思いきや、携帯にメッセージが入ってて、

 

「My Funny Valentine、絶対間違えないように、よろしくね!」

 

って、フェスティバル行かせる気ないやんw

↑ チケットの期限がライブの翌日までだったので、翌日、朝から飲んできましたw

本番!演奏中、辻さんにワインの差し入れが!さすがボルドー!w

演奏直後のツーショットでーす!

*Photos by @mika7574

と、ボルドーでのツアー初日は、ロンドン以来、久しぶりの再会で楽しく終わりました〜!

因みにロンドンのライブで爪が割れたまま演奏を続けた辻さんのギター、まだ血の後がしっかり残ってました!

ひいいいいいw

↑ 当日は、ライブの後半になるまで僕は全く気付いておらず、後から辻さんに「ちゃんとこっちも見てね」と注意されましたw

因みにこの写真で付けているバングル、たまたま辻さんとお揃いなのですが、辻さんのバングルは、映画「中洲の子ども」にお寿司屋さんのエキストラで出演した僕の友達(!)から辻さんにプレゼントされた物だということで、あまりにも狭いこの世界にビックリしてますw

ギタリストなら誰もが一度は憧れる「On guitar, Hidè!」の瞬間w  

*Photos by Nocturna Photography

こちら、会場の救急班の方が辻さんの割れた爪にテーピングを施してくださいましたが、きっとかなりの痛みに耐えながらの二度目のアンコールで、無茶苦茶盛り上がってるロンドンでのアンコールです!

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ボルドーの次はパリでのライブだったのですが、これがまた素晴らしく楽しくて!

ピアニストのエリック・モンティニーさん、フリューゲル・ホルンのTOKUさんをゲストにお迎えし(と言うかお二人とも何度も辻さんと共演されているのでどちらかと言うと僕がゲストw)、僕としては初めての、辻さん+3人のアンサンブルになり、辻さんや皆さんの演奏を俯瞰的に聴くことができ、今までよりも(と言っても2回しか一緒に演奏してませんがw)もっと心地よいサウンドで、弾いててすごく気持ち良かったです!

因みに、ボルドーで僕のギターの調子が悪かったことに気付いてくれた辻さんがなんと、

「ヒデ、オレのギター使う?」

と、ご自身のギターをわざわざ会場まで持ってきてくれ(優しい!)、パリ、リヨンのライブは辻さんのギターを弾かせてもらいました〜!😭

短いですがパリ・ライブの動画です!

それにしても、自分の事で頭がいっぱいになってしまいがちなのに、ギターから食事の面倒まで見てくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!😭

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そして最終日、リヨンでは何と船の中のステージで大盛り上がり!

写真から少しでも雰囲気が伝わればいいのですが!ステージは船底に作られていて、船の丸い窓が左右に見えます。上がいわゆる甲板(デッキ)になってます。

辻さんのライブのために、日本から駆けつけられたファンの方々も20名近くおられ、皆さん千秋楽を存分に楽しまれていました!

もちろん僕たちも!☺️

というわけで、楽しい、美味しい尽くしのフランス・ツアーでしたが、日本から来られていた皆さんの中には、慣れない外国で電車や飛行機のトラブルがあられた方もおられ、でもそんな中でわざわざ僕にまで日本からのお土産を手渡してくださったり、SNSにも暖かいメッセージをくださったり、そしてもちろん辻さんとは、

「またコルシカでね!」

と再会を約束してフランスからロンドンに戻ってきました〜!

まだ目を閉じると美味しいごはんや食感、ソースの味(?)などなど、新鮮に思い出されますw

さて、次回はジミヘンとヘンデルのお話でーす!

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京都府出身。ロンドンを拠点に活動するギタリスト。15歳の頃からエレキギターを始め、19歳の頃からクラッシックギターを藤井敬吾氏に師事。1999年からギルドホール音楽院 (Guildhall School of Music & Drama) で学び、奨学金を得てギルドホール音楽院のバチュラー(楽士)、演奏家ディプロマ、作曲家ディプロマを取得。音楽的バックグラウンドはインド、日本の伝統音楽、ポップ、ロック、ヘヴィ・メタルと幅広く、クラシックギターの新しい可能性を追求し続けている。2023年にフランスをベースに多方面で活躍している辻仁成とロンドンで出会い「2Gz」を結成。イギリス、フランスでのツアーを皮切りに活動を展開。作品に一川響(津軽三味線)とのコラボ『Four Springs』、シンガー・ソングライターTim Hopkinsとのコラボ『RED SHOES GREEN TEA』、自身の作曲作品集『SKY FLOWERS』、『FEATHERINGS』、Mojo Ozawaとのコラボ『Beau Sky』など。 公式ウェブサイト:www.hideguitar.com

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