ロックダウン中に私ができること、食で人を幸せにすること

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ロックダウン3週目になりました。一か月前とはがらりと変わったロンドン。生活用品店以外は全てクローズ、外出も限られた数回のみ。スーパーの前には何時でも人の列。これがいつまで続くのだろう・・・と途方に暮れる日々。

ロックダウンと同時に思ったこと。それは “何でもいいので助けになることがしたい” でした。

でも限られた中で、果たして何ができるだろう?  考えました。うん、料理はできる。幸運なことに車も持っている。そして意外と道にも詳しい。笑 そうだ、デリバリーサービスをやってみよう。そう思ったのでした。

シングルマザーの私にとってはやはり、独り身の人達のことをすぐに思いました。一人だと、一回一回作るというのも大変。しかも、材料などを考えるとワンパターンな食事になってしまう。一日の一食、もしくは週に一回でも、なにか美味しくてバランスのとれたものを運んであげられたら・・・そんな思いから、お弁当のデリバリーをすることにしてみました。もちろん独り身ビイキということで、デリバリーは一つから承ります。

基本は主菜に副菜が3、4品。日本の家庭料理をベースにしています。一人で作って一人でデリバリーしているので、運べる地域などは限られてしまいます。基本、家の前か、フラットの前に配達。支払いは銀行振込のみ。お客様と顔を合わせることもありません。

朝早くに起き準備し、お昼前にデリバリー開始。一日が終わるとクタクタに疲れている自分。まだ三週目ですが私は何をしてるのだろう・・・とふと思うことも。それでも「すごくおいしかったよ」「また絶対に頼みたい」などのフィードバックがあると、誰かが喜んでくれるのならば頑張ろう!と励みと喜びになり、次の日への活力となっています。


我が家は、母と子と犬の二人+一匹暮らし。幸いにして娘はインドア派。一日中家にいることが全く苦ではなく、毎日楽しそうにしてくれています。イギリスでは既に子供の5人に1人が、メンタルプロブレムを持ち始めていると言われています。そんな中、このインドアッ子のメンタルには私も助けられています。ティーンエイジャー一歩手前の娘とこんな風に長い時間一緒にいれるのも、この機会しかないのでは? と一緒の時間を楽しんでいます。いくらでもポジティブに考えられる私です。

ロックダウンのこの数週間で、少なからず娘にも変化がありました。今まで嫌いなものは絶対に食べなかったり、お腹一杯だと言って全て食べなかったりしていた子が、物資が手に入りずらいことなどをわかってきて、「もう次いつ食べれるかわからないよ!」「あなたが食べなかったこのご飯を食べたい人もいるんだよ」と叱咤すると、残さずに食べたり嫌いな物にも挑戦したりしています。子供なりに食への感謝が生まれている気がします。

ロックダウンはいつまで続くかわかりません。それでも明けない夜はない! 大変な時だけど、それによって今まで気付かなかったことを気付かされたり、やろうやろうと後回しになっていたことができたり、悪いことばかりではありません。

そして毎週、木曜日の20時には、玄関にお鍋とスプーンを持って出て、クラップするのも楽しみの一つになってきています。小さなことに二人で感謝し、喜びを分かち合えるというのもこのロックダウンが与えてくれた貴重な時間なのかもしれません。

配達中の景色。ピカデリーに人がいない!

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About Author

武山 恵美

サパークラブ&ケータリングビジネスMEGUMIS主宰、フードキュレーター。自然に恵まれ、下町文化の存在する東京は武蔵野生まれ、在英11年。ラジオ局、テレビ局で役員秘書を経て、渋谷宮益坂にバー「Off Soho Suites Room」をオープン、運営を担う。交流好きでたくさんのお客様に恵まれるもライフステージの変化からロンドンへ移住し出産。現在は一児のシングルマザーとして子育てをしながら、定期的にサパークラブやイベントのオーガナイズを行っている。サパークラブでは食を通じて日本の文化を伝えたいという気持ちからビジネス目線というより家庭目線でメニュー構築し、素材のセレクトを大切にしている。

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