食とワインの南仏日記 2020

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既に秋、いやいや冬に近いロンドンの今日この頃ですが、本日は2020年夏のお話を。

このコロナの状況の中、7月8月は少しだけヨーロッパ内の移動は緩和されていました。夏は毎年、南フランスに行くので、今年もこの緩和されていた8月の初旬に10日間ほど行ってきました。今年はロンドンも暑い日が続きいつもの夏よりも夏らしかったのですが、やはり南フランスの夏は格別ですね。太陽がサンサンと降り注ぎ地中海を眺めながらのロゼワイン。自分では意識していなかったロックダウン中のストレスも癒されとても良い充電になりました。

私が滞在するのはNiceとMarseilleのちょうど中間地点、イギリス人がホリデーを過ごすことで知られるSaint-Tropezというところです。今日は本当は教えたくないお勧め場所を二つご紹介します!

まず一つ目はジャムの専門店
Maison des Confitures

手作りジャムのお店。400種類以上の果物や野菜のジャムは全て手作りで添加物は一切入っていません。ご夫婦で経営されていて小さなお店の奥のキッチンでご主人が毎日作っています。私のお勧めはやっぱりイチゴジャム。控えめな甘さでイチゴ本来の甘みを生かしたジャムはトーストにやっぱり合います。

野菜系の人参やガーリック、オニオンのジャムはシチューやカレーなどの隠し味に使うのにとても便利。以前はかたくなに写真撮影禁止だったのですが去年くらいから快く写真なども撮らせてもらえるようになりました。ご夫婦で世界中のジャムを集めているらしく、次回の訪問時は必ず日本のジャムを持って行きますと約束しました。笑

 

 

もう一つは山の上にあるレストラン
Restaurant La Verdoyante

海とワイナリーを眺めてという最高のビュー。これは本当に南仏に来ている醍醐味だと思います。この景観と雰囲気を見ると、お値段が、、、と気になってしまうと思うのですが、割とお手頃。アラカルトでも頼めますし、3コースは€49です。私のお勧めは絶対に夕方。サンセットを見ながらのディナーをお勧めします!
正直言いますと、お味の方はエクセレントまではいかないのですが(汗)、それでもこの雰囲気は絶対にここでしか味わえないものがあるので、是非皆さんにも訪れて欲しい場所です。

今回、帰路は車で。ずっと行きたかったJuraに寄ることにしました。

Jura地方はここでしか作られていないヴァン・ジョーヌとヴァン・ド・パイユというワインがあります。ナチュラルワインも定評があるので、どうしても行きたかったワイナリー、Le Clos des Grivesに一か八かで連絡をとり、訪問させてもらいました。

ここはJura地方で最初のナチュラルワインのワイナリー。小さなワイナリーなのですが全てを丁寧に作られているのがよくわかりました。特に、シャルドネを6年熟成させたヴァン・ジョーヌはコクがあり甘みも強いのですがドライでもあり、感動しました。こちらのワイナリーのワインはまだUKには卸していないそうで、少々残念でもありますが、また行こうという気持ちにさせてもらえたので、いつの日か必ず再訪したいです。

イギリスは先週からレストランなどは22時までの営業になりました。寒くなるとともにコロナの状況も少しずつ厳しくなっているようにも思われます。

毎日毎日変わる状況、不安などもありますが、第二ロックダウンも念頭に入れて、この秋冬はちょっとインプットの時期にしようかな、と思案中であります。そのお話はまた次回に。

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About Author

サパークラブ&ケータリングビジネスMEGUMIS主宰、フードキュレーター。自然に恵まれ、下町文化の存在する東京は武蔵野生まれ、在英11年。ラジオ局、テレビ局で役員秘書を経て、渋谷宮益坂にバー「Off Soho Suites Room」をオープン、運営を担う。交流好きでたくさんのお客様に恵まれるもライフステージの変化からロンドンへ移住し出産。現在は一児のシングルマザーとして子育てをしながら、定期的にサパークラブやイベントのオーガナイズを行っている。サパークラブでは食を通じて日本の文化を伝えたいという気持ちからビジネス目線というより家庭目線でメニュー構築し、素材のセレクトを大切にしている。

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