The Prince Hotel Akatoki London
日本では抜群の知名度を誇るプリンスホテルグループが立ち上げた、海外ラクジュアリーブランドAkatoki 。その一号として「The Prince Akatoki London(ザ・プリンス アカトキ ロンドン)」が2019年9月16日にオープンしました!
ロンドン屈指のショッピング街であるOxford Street、市民の憩いの場Hyde Parkへの起点Marble Arch駅から徒歩5分という絶好のロケーション。ショップやレストランには事欠かない中心部でありながら、周囲は昔の富裕層が住んでいたロンドンらしいタウンハウスが建ち並ぶ、閑静な住宅街でもあります。
ブランド名「Akatoki」(明時)は「暁(あかつき)」の古い表現で、「始まり」や「新しい時」をイメージしているのだとか。「一期一会」の精神を活かした日本独自のおもてなし、その文化的要素を取り入れたサービスを目指しているそうです。
コロナ規制下でも国内客を中心に、日本の食住文化に興味がある人々に知られる存在となってきているということもあり、今回は週末に宿泊体験をしてきました!
18世紀後半に誕生したジョージアン様式の建物を改装したホテルは、 7つのタウンハウスと 2 つのミューズハウス(元馬小屋)から成っています。外から見ると見逃しそうな控えめな入り口ですが、一歩入ると都会の賑わいとは別世界の静かさ。和の要素が随所に取りれられた空間が広がります。
ホテルのスタッフの皆さんは、日本式のホスピタリティを学んだ方ばかり。皆さんが素晴らしくフレンドリーで、笑顔で迎えてくださいました。週末はウエルカムドリンクとしてシャンペン、平日はグリーンティーの提供があります! 旅の疲れを癒してくれる心遣いですよね。
ではお部屋のほうへとご案内しましょう。
客室は全82室。ミニマルかつスタイリッシュなデザインで仕上げられたインテリアには、随所に日英の快い調和を感じます。またお部屋のグレードも、さまざまな客層、オケージョンなどに対応した心づくしの仕様になっていますので、ご自身の滞在目的や人数などと照らし合わせ、スタッフの皆さんにどのお部屋が最もふさわしいのかを聞いてみられると良いのかもしれません。
さぁ、こちらはスーペリア・ルーム。本当に居心地良いと感じるスッキリとした空間で、個人的にとても気に入りました。カップルで泊まるなら十分にラグジュアリーを感じられる広さとアメニティ、機能が揃っています。
打って変わってこちらは広々としたスタジオ・スイート。採光が良く、風景を取り入れたバルコニーと、長期滞在にふさわしいキッチン付き。隣室ともコネクティング・ドアで連結できるので、長期滞在者や家族連れに人気が高いカテゴリーです。 特に半地下のスイートは走り回る年代の子供がいても安心ですね。 館内全禁煙ですが、バルコニーでは喫煙が可能です。いくつかのお部屋を写真でご覧ください^^
ゆったりとした快適な滞在が約束されています。
さて、こちらはエクゼクティブ・ジュニアスイートです。
住んでいるように滞在できる、リビングルームが全く別になっているタイプ、1ベッドルーム・スイートもあります。もちろんキッチン付き。家族での滞在や長期滞在にうってつけです!
最後に私が宿泊した1階のエクゼクティブルームをご紹介しましょう! 日本の皆さまからのリクエストの多い、ツインルーム仕様にしていただきました。
イギリスの古い建物は大抵そうなのですが、1階が最もスペース的に広い構造になっています。そのため、1階の客室は他の階に比べて天井が高く窓が大きいため、とても開放感がありました。好みもあると思いますが個人的には最高に快適で、素晴らしい滞在をさせてもらったと思っています。スタッフの方もおっしゃっていたのですが、リピーターは1階の客室をリクエストする人が多いというのは納得です^^
部屋でくつろぐ時間を豊かにしてくれるアメニティーや設備も日本のおもてなしがちりばめられていました。
Akatokiで最も素晴らしいサービスの一つだと思ったのが、全室に浴衣が用意されていることです! イギリスのホテルではパジャマなどは持参するのが当たり前ですが、こんなところに究極の日本のおもてなしがありました。これはかなりポイントですね。
そしてここはターンダウン・サービスもあり、居心地よい寝室へと変えてくれます。私の部屋では追加ミネラルウォーターと、眠りを促すカモミールティー、ピロースプレーが用意されていました。日本人の方が折るという鶴の折紙とともにやってきて、ほっこり。
ゲストに高評価を得ている寝心地抜群のマットレスと、好みによってフェザーとフォームの2種類の枕を選択できるのは、行き届いたホテルにステイする醍醐味です。
そして個人的に「欲しい!」と思ったのが、肌ざわり抜群のオリジナルバスローブ。とても優雅な気持ちにさせてくれるソフトな肌触りなのです。あまりにも良い着心地に購入を求めるゲストもいるそうですよ(60£。意外とリーズナブルです)。
バスルームアメニティーはMALIN + GOETZで統一。植物由来の天然成分と、現代のテクノロジーを組み合わせたニューヨーク発の人気自然派スキンケアブランドで、他の高級ホテルでも時折見かけます。
全部屋にネスプレッソマシーン、湯沸かしポットがあり、お茶類は高級ホテルやカフェで提供される英国ブランド、JING ティーが用意されています。
そしてキッズやペットにも優しいのが、Akatoki。
子どもたちには「星の王子様」のシャンプー、シャワージェル、ソープを用意。男女別シールブックや絵本の用意もできます。またベビーシッターの手配(事前予約)も可能で、ファミリーフレンドリーな一面もあります。
ペットは客室とロビーに滞在可能で、犬は40kgまでは無料で同伴宿泊可能。40Kg 以上の犬に関しては、滞在期間1匹£60(VAT込)の追加料金を支払うと、犬用のベッド、餌用の皿を用意してくれるそうなので、愛するペットと旅行したい方には朗報です。
さて、ベッドに入る前に・・・素敵なバーを訪問してみましょう!
ホテル内施設でレストランと並び、館内で宿泊者以外も利用できるいち押しエリアが「The Malt Lounge and Bar」。日本のウイスキーをはじめ、日本やアジアをテーマにしたカクテルやその他のドリンクを、知識豊富なミクソロジストさんがつくってくださいます。
専属ミクソロジストのマテオさんは、なんと英国カクテルコンペティションで優勝され、この先行われる世界カクテルコンペティションの英国代表となっておられるそうです。素晴らしいですね! その関係で日本にもいかれるそうです^^ ぜひ彼の作るカクテルを味わってみてくださいね。
そして・・・翌朝の楽しみといえば朝食! レストラン「TOKii」。和のエッセンスを加えた西洋料理と、寿司や刺身をはじめとした日本料理を提供しているほか、昼間は在英日本人や地元の人々に人気の和洋折衷アフタヌーンティーも提供中。編集長のレポートはこちら。私はすでに何度か訪れたことがありますが、お食事は大変美味しいです^^。また、週3回開催されるシェフによる寿司作り体験レッスンは数ヶ月先まで予約がいっぱいという人気ぶり。
コンチネンタル(£21)、イングリッシュブックファースト(£28)、和風(£26)の3種類のチョイスがあり、和風の朝食をいただけるホテルはロンドンでは現在ほぼないので、今回は和風も注文してみました。欧米スタイルの朝食が口に合わなくて・・・という方に和風の選択肢があるのは有難いですよね。
コンチネンタルのバッフエにはそばやキムチの小鉢がありました。ペイストリーシェフ作のクロワッサンがサクサク☆
ゆっくりとした滞在を終えたら、ふたたびラウンジへ。ラウンジの奥にはとても仕事が捗りそうなビジネスデスクがあります。ここにはロンドンの観光ガイドブックの他に、日本の伝統文化である金継ぎ器や建築家安藤忠雄氏の作品集、配色事典など、日英の両文化に触れる機会があり、静かな仕事空間と、インスピレーションを得られる場所。
それから忘れてならないのがジム設備! ゲストが24時間利用できる最新機器を備えたフィットネスジムも開設しています。ヨガスペースも。
さて、日本のプリンスホテルが放つ海外ラクジュアリーブランド、Akatokiを、お楽しみいただけたでしょうか?
このホテルには2名の日本人スタッフがおり、それ以外は国籍豊かな方々ですが、みなさん入社時に日本のおもてなし精神についての講義を受けているそうです。
あらゆる面を総合して、日本からくるご家族にぴったりの選択肢なのかなと思いました。5つ星ホテルが持つ洗練と利便性、快適さを全てをクリア。シンプルで清潔感があり、和朝食まで用意。“海外旅行に行きたいけれど、食事がどうも合わない……” という方に特には特におすすめ。また日本の文化に興味を持たれている方がパートナーさんやお友達である場合も、良き日本風のおもてなしを楽しんでいただけると思います。
日本のサービスの良いところを取り入れながらも、ロンドンやイギリスらしい素敵な面も感じることができるホテル。オープンでフレンドリーなホスピタリティーのおかげで、とても快適な滞在となりました。また泊まりに戻ってきたいな。
穴場的なカフェやレストランを見つけたり、1本道を挟んだ異国情緒あふれるアラブ人繁華街に出たりと、ホテル周辺の散策ではロンドン独自の魅力を発見できます。
[徒歩圏内おすすめスポット]
- Hyde Park :市民の憩いの公園
- Oxford Street : デパートや、ユニクロもあるロンドン屈指のショッピング街。Selfridges ではファッションや食材、生活雑貨や家庭用品ならJohn Lewisが定評あり
- The Wallace Collection: 華麗な個人邸宅が改装された美術館。15-19世紀の世界的に有名な芸術品を、入場料無料で鑑賞できるので、一見の価値あり
- Marylebone High Street: センスのいいファッション、生活雑貨のお店、飲食店が立ち並び、流行に敏感な人々があつまる
- Edgeware Road: 中東料理を楽しむならこの通り。レバノン料理ならMaroush レストラン、ペルシャ料理なら独特の情緒と素晴らしいコスパを体験できるPatogh Persian Restaurantがおすすめ
ホテル名 | The Prince Hotel Akatoki |
住所 | 50 Great Cumberland Place, Marble Arch, London W1H 7FD |
最寄り地下鉄駅 | Marble Arch駅地下鉄(Central Line)より徒歩5分 |
ホテル案内サイト | https://www.theprinceakatokilondon.com/ja/ |
予約電話番号 | + 44 (0) 20 7724 4700 |
予約メールアドレス | info@theprinceakatokilondon.com |
ホテル部屋数 | 82 |
料金 | スーペリア・ルーム( 21 ㎡)1泊1部屋260 GBP より |
お得なキャンペーン | ホテルのサイトからの予約で最大で30%割引(2名分の朝食付き)対象日あり |
喫煙ルーム | 無。スイートルームのバルコニーで喫煙可 |
車椅子対応客室 | 1部屋(エクゼクティブルーム) |
チェックイン時間 | 15:00 |
チェックアウト時間 | 12:00 |
Wi-Fi | ホテル全館で有。使用料宿泊費に含まれる |
日本人スタッフ | 有 (2名、うちフロアースタッフ1名) |
ホテル施設 | レストラン、バー、ビジネスルーム、ジム、会議室 |