The Malt Lounge@Akatoki ★幸福に包まれる和のたたずまい

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今回は昨年9月にオープンしたばかりの5つ星ブティック・ホテル、The Prince Akatoki / ザ・プリンス アカトキでいただける、とっても繊細な和風アフタヌーン・ティーのご紹介です♡

ザ・プリンス アカトキは、あの西武系列プリンス・ホテルの欧州初ホテル! 全84室というブティック・サイズで初めてのヨーロッパ進出に挑みます。

最近、このホテルのラウンジでいただく「和風アフタヌーン・ティーが美味しいよ」という在英の友人たちの話がちらほらと聞こえてき始めたと思ったら、お誘いかかりました^^  やってきたのはマーブル・アーチ駅至近のGreat Cumberland Place。中心部であるにもかかわらず閑静なエリアで、タウンハウスを利用した中サイズの高級ホテルが数多く集まっているほか、美しい緑地も整備されたエレガントな一画でもあります。

さて、このプリンス アカトキのラウンジに案内されてびっくりしたのは、そこが本当に素晴らしく渋い和テイストのウイスキー・ラウンジだったことですw

バー・マネージャーでミクソロジストのイタリア人男性。お名前聞くの忘れた。丁寧に対応してくださってありがとう!

素敵なバー♡

日本の飲食店みたいです

B3 Designersというロンドン市内の飲食店を多数手がけているデザイン事務所によるインテリアは、英語で言うとまさにStriking。個人的には直球ど真ん中の好みだったので「ここに住みたい」と思ったほどですw  優雅なる和洋の折衷、ミッドセンチュリー風の家具をほのかに照らす極限までおとされた照明。いつかグランド・デザイン的に一から自分の家を創るときが来たら、こういう感じにしたいなーなんて・・・まぁ自宅がバーっていうわけなんですが(笑)でも、憧れます。

このThe Malt Loungeのウイスキー・セレクションは約60種。日本やアジアをテーマにしたドリンク、カクテルを、知識豊富なイタリア人ミクソロジストさんがつくってくださいます^^

この日は16:30の予約だったので到着時の採光が最高で、その後は暗くなるばかり。暖炉の前で心も近づく落ち着いたアフタヌーン・ティーをいただくことができました。まぁどちらかというとバーの照明ですw  とても暗かったので・・・写真はピントがなかなか合わず少しぼやっとしていますが、どうかご容赦を。

お待ちかね、アフタヌーン・ティー! まあるい仕様です

3名でしたので左側が2名分、右側が1名分です。セイボリーのラインナップは、繊細なお味のチキン照り焼きバーガー、甘くない卵焼き、サーモン握り、和辛子がきいたエッグマヨ・サンドイッチ、そして美しい火加減のマグロとアボカドのブリオッシュ・カナッペでした。一つひとつ、本当に丁寧に作られたことが分かる出来栄えで、満足度は半端ないです。アフタヌーン・ティーでおかず系が充実していると本当に嬉しくなりますよね。ここはその好例と言えると思います。

スイーツは胡麻とチョコレートの濃厚タルト、抹茶とピスタチオの凝縮ケーキ、軽さが身上のゆず風味クレーム・ブリュレ、そして山椒が隠し味のパッション・フルーツ・クリームのパヴロヴァでした。いずれも出色の仕上がり!濃厚なものはあくまでもリッチに、軽いものはどこまでも軽やかに。無駄なく、研ぎ澄まされた和洋折衷スイーツの真骨頂を五感で味わうことができます。

ビスケット・タイプのスコーン。好みです^^

ジャムもしっかり付けましょう♪

こういう町家ありますよねw

The Malt Loungeのアフタヌーン・ティーは、これにスコーン2種が付いて32ポンド。実は今、25%割引のオファー中なので、一人25ポンド+サービス料でした(期限がはっきりと書いていないので、25%オフ期間中にぜひ試してみてください!)。ホテル側はギリギリのところで頑張っていると思うのですが、32ポンドでも満足度は同じだと思います。素晴らしいシェフたちに拍手!

左はプレミアム・ウイスキーが並ぶ棚。1本450ポンドから7600ポンドまで。

お茶のセレクションについて書くのを忘れるところでした^^;  各種日本のお茶を取り揃えていて、玉露もありました。頼んでみたら、ちゃんと温度も勉強されているようで甘く風味豊かな玉露を楽しむことができました。しかも料金内で別のお茶に変えることもできます^^

全体として、バランスが非常に良い。通常はセイボリーから始めて、スコーン、スイーツと渡り歩く頃には「セイボリーをもう一度!」という舌具合になるのですが、ここはそういう感じでもなく(私はそうでしたけど、友人はお煎餅を欲しがっていましたw)コース通りにいただいてちょうど良い感じでした。

あ、もうひとつ付け加えておかなければならないことが。このラウンジは、昼間はティーラウンジとして機能しているため、アルコール類の瓶が見えないよう、棚が戸袋に隠れる仕掛けになっているんです。ですから、16:00よりも前に到着されたらきっとウイスキーの瓶は見えないお部屋のはず。

私たちはたまたまバーがオープンする16:00よりも後に到着したので、バー仕様のラウンジを見ることができたというわけ。これはある意味ラッキーでした。ちょうど昼と夜の合間で、トランスフォームの様子を見ることができた・・・。デザイン会社もこの工夫には注力したようですよ。

バー・マネージャーさんが昼間のティールーム仕様に変えて見せてくださいました!

こちらがバー仕様のラウンジ。こっちの方がいいなw

好きすぎていっぱい写真を撮っちゃうw

次回はバーにウイスキーを飲みに来たいな^^ なんて思ったThe Malt Loungeでした。

The Malt Lounge@The Prince Akatoki London
50 Great Cumberland Place, London W1H 7FD
アフタヌーン・ティー£32(2020年10月現在25%オフ)
毎日 12:00 – 17:30
予約:https://www.theprinceakatokilondon.com/dining-bar/bar-lounge/
メニューはこちら

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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