The Diamond Jubilee Tea Salon at Fortnum & Mason ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロン・アット・フォートナム&メイソン
英国の首都ロンドンで、一番この街らしいアフタヌーン・ティーをいただいて参りました^^
英国王室御用達デパート、フォートナム&メイソンの4階にあるその美しい空間は「ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロン」と名づけられています。世界広しといえども、君主の戴冠60周年を祝う言葉「ダイヤモンド・ジュビリー」を冠したティールームは、そう多くありません。

ピカデリーのパワースポット、フォートナム&メイソン!

毎日大勢が引き寄せられていきます。

最上階の4階(日本式5階)にあるティーサロン。ホールを隔てた向かいにもティールームがあります。
実は故エリザベス2世女王がダイヤモンド・ジュビリーを迎えた2012年に、女王その人を主賓としてオープンしたという特別な歴史があるんです。その日を境に、ここは「ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロン」となりました。
フォートナム&メイソンはもともと150年以上にわたって英王室の御用達デパートとして寄与してきたこともあり、ある意味、英国の文化を象徴するデパートでもあります。商品の品質はもとより、このティーサロンが持つ格式や華やぎ、スタッフの皆さんの頼もしいプロフェッショナリズムも、その延長にある自然なものなのでしょう。
そんな歴史や風格から「敷居が高い」と思われがちですなのですが、ティーサロンはアフタヌーン・ティーという文化を通して交流を楽しむ場。素晴らしいサービスを通して皆に楽しんでもらうことこそが、一番大切なんです ^^
事実、スタッフの皆さんは英国内はもちろん世界中から多様なお客さまを迎えている接客のプロ。安心して全てを任せてしまいたいと思えるほど、皆さんフレンドリー。知識豊富で素晴らしいのです♡

インドにルーツを持つ給仕さん。知識豊富で何を聞いてもすぐに答えてくれました。
ではアフタヌーン・ティーを始めましょう!
まずオプションになりますが、特別な日のアフタヌーン・ティーならフォートナム特製のハウス・シャンパンで乾杯するのがおすすめ。アルコールを避けたいならコペンハーゲン・スパークリング・ティー・カンパニーがフォートナムのために特別にブレンドしたスパークリング・ティーをぜひ! 甘さ控えめで口当たりが軽く、強いコクがあって最高のノンアル・スパークリングです。
アフタヌーン・ティーのメニューは、その選択肢の多さにちょっと驚きます。
伝統のアフタヌーン・ティー(サンドイッチ・スコーン・ケーキ、ベジタリアンやグルテン・フリーへの対応あり)のほか、サンドイッチを別の軽食に置き換えることができる「ハイ・ティー」、そして甘いケーキが苦手な方への「セイボリー・アフタヌーン・ティー」の3種類があり、それぞれに長所があって悩む〜(笑)。
給仕の方に相談すると、とてもわかりやすく教えてくださいました。2名であれば、甘いもの抜きの「セイボリー・アフタヌーン・ティー」はサンドイッチが食べ放題なので、サンドイッチの代わりにメインの一皿が付く「ハイ・ティー」を組み合わせると、2名で全ての味を試せますよ、と。
私たちはこのアイディアに飛びつきw おすすめ通り、「セイボリー・アフタヌーン・ティー」を一つ、「ハイ・ティー」一つを注文。おかげでサンドイッチも堪能できたと同時に、フォートナム&メイソンの厨房から送られるハイクオリティな軽食の一皿もシェアできたのです♡

セイボリー・アフタヌーン・ティーの上段♡ スコッチエッグ、ラム肉とミントのソーセージロール、山羊チーズとバジルのムース、ダック・ムース・エクレア、そしポートランド・クラブ・タルト。

セイボリー・アフタヌーン・ティーのサンドイッチ♪

2つのアフタヌーン・ティーの全貌。左はセイボリーのポートランド・クラブ・タルト。
「ハイ・ティー」の軽食の一皿は、下記から1つを選びます:
イングリッシュ・アスパラガスのオランデーズ・ソース
ウェルシュ・レアビット、トマトとキャラメライズ・オニオン
牛フィレ肉のパセリクラスト、グリンピースのピューレとホースラディッシュ
ビクトリア・ロブスターのオムレツ、黒トリュフ添え
エアルーム・トマトのタルト、山羊チーズのムース
グリンピースとミントのスコッチエッグ、アスパラガスのピカリリ添え
これは全部食べたい!笑 でも一皿だけ、なんですよね。そこで悩みに悩んで・・・ロブスターのオムレツを選択。これが大正解! 新鮮なロブスターの持ち味が最大限に引き出され、素晴らしい風味を堪能できる濃厚なオムレツでした。これを考案した人は天才。

こんなふうに、小さな調理器で登場。美しく、風味よく・・・
ちなみに「セイボリー」のサンドイッチは:
コロネーション・チキン、キュウリとレモンのミント風味、スモークトラウトとチャイブ入りクリームチーズ、サフォーク産ハムとイングリッシュ・マスタード、コッツウォルズ産の卵のエッグマヨネーズ。英国伝統のフィリングばかりです^^
フィンガーサンドイッチはとても繊細というわけではありませんが、「質実剛健で誠実なサンドイッチ」といえば、なんとなくお分かりいただけるでしょうか? 英国サンドイッチの古典ですね。

「セイボリー」はスコーンも甘くない!
「セイボリー」のスコーンは、「コンテ・チーズとグリンピース」「チェダー・チーズとズッキーニ」の2種。これらにグリンピースとミントのクリーム、ほうれん草とアーティチョークのスプレッドを添えていただくという贅沢。

こちらは「ハイ・ティー」のスイート・スコーン。プレーンとフルーツが1つずつ。フォートナム自慢のスコーンですね^^

私はもちろんコーンウォール式でクロテッド・クリームを後からのせます。このほうがお口の中がよりクリーミーに♡ ロイヤル・ブレンドがよく合う。
「ハイ・ティー」のスイート・スコーンには、1階の食料品売り場でも入手可能なストロベリー・ジャムとオレンジ・カードが瓶入りのままサーブされるので、残ったらお持ち帰りも可能♡これは嬉しい!
そしてクロテッド・クリームはフォートナムのために作られているというスペシャルなサマセット産クロテッド・クリーム。器からして胸が高鳴りますね。
そして最後はしっかりとケーキを楽しみましょう♪

「ハイ・ティー」のスイーツたち♡
こちらは1名分なので1つずつですが、もうここまでくるとお腹もかなり満たされているので、半分シェアで十分!というよりもそれがベストと思えるスイーツの量。いつもケーキをお持ち帰りにしているアナタも、「セイボリー」+「ハイ・ティー」は完食できちゃう組み合わせなのです^^
ティーサロンのペイストリー部門は、ロンドンの名だたるフレンチ・レストランで研鑽を積み、ときに星付きへと押し上げてきたペイストリーの達人、ロジャー・ピゼイさんがエグゼクティブ・ペストリー・ヘッドとしてチームを率いています。著書『The World’s best cakes』もあるという英国トップ・ペストリー・シェフの一人。さすがの監修ですね。

食べ進めるのに合わせて3段トレイも片付けられ、テーブルもその都度美しく整えてくださるのは嬉しい。奥に見えているのは、おかわりしたサンドイッチです^^
「ハイ・ティー」のケーキは、可愛らしいピンクのローズ・エクレア、甘酸っぱいレモン・メレンゲ・タルト、ルバーブとベルガモットのムース、ブルーベリー・ローフ、そしてアプリコットとホワイトチョコのエッグムースの5種類。イースター時期に重なっていたこともあり、「セイボリー」「ハイ・ティー」ともに春らしい卵をテーマにしたデザインが楽しく、季節を映すこだわりもたくさん。半分でちょうどよいですね。
アフタヌーン・ティーは食べ進めていくうちに「もうこれ以上、甘いものが入らない」状態に陥ってしまう方も多いと思います。そんなときはぜひフォートナムの「セイボリー・アフタヌーン・ティー」+「ハイ・ティー」という技を使ってみてください。
私自身、昔から「スコーン2つなら、一つはセイボリーでいい。もう少しケーキの量を減らしてセイボリーの量を増やしてほしい」と思っていましたが、ここに夢のアフタヌーン・ティーがあったのでした。これならランチにもなるし、軽い夕食にもなります。しかもアフタヌーン・ティー専用の営業時間が11:30-19:30(金・土は20:30まで)と長いことも高得点! 人気のアフタヌーン・ティーですが、なるべくゆっくりできる時間に行きたいものです。
どうです、ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロンの使い方、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
もう一つ。これは当たり前のことなのですが、紅茶からケーキ、スコーン、サンドイッチ、ジャムやクロテッド・クリーム、シャンパンに至るまで、アフタヌーン・ティーの全ての素材がフォートナム&メイソンという最高品質ブランドのもので構成されているって、本当にすごいと思いませんか?
1707年創業の老舗デパートならではの貫禄と、信頼の品質。そして素晴らしいスタッフの皆さんのプロフェッショナルな接客。その全てがダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロンでのアフタヌーン・ティーを唯一無二のものにしています。皆さんもぜひ、一度体験してみてくださいね。
The Diamond Jubilee Tea Salon at Fortnum & Mason
181 Piccadilly, London W1A 1ER
アフタヌーン・ティー 82ポンド
ハイ・ティー 84ポンド
セイボリー・アフタヌーン・ティー 86ポンド
営業:
月〜木 11:00 – 19:30(L.O. 17:30)
金・土 11:00 – 20:30 (L.O. 18:30)
日 11:30 – 19:30(L.O. 17:30)
詳細:https://www.fortnumandmason.com/diamond-jubilee-tea-salon
予約:https://www.sevenrooms.com/explore/diamondjubileeteasalon/reservations/create/search