Colbert コルベール
セント・ジェームズのThe Wolseley、コベント・ガーデンのThe Delaunay、ピカデリーのBrasserie Zedelなど、大陸風のグランド・カフェ・スタイルでエリアに根ざした人気を確立しているレストラン・グループ「Corbin & King」による鉄板ブラッセリーのチェルシー・バージョン。スローン・スクエア駅ほぼ並びに2012年にオープンして以来、多くのスローンレンジャーたちを惹き付けています。
このCorbin & King社がいつもすごいなぁと思うのは、抜け目のない物件リサーチw ロンドン中心部の東西南北ここぞというプライム・ロケーションで、しかも歴史ある美しい建物を見つけてきては、それはそれはゴージャスに改装します。そして今どき珍しく白いテーブル・クロスに布ナプキン、上等のカトラリーというしつらえで、ここを訪れるだけで1920年代パリの小粋なブラッセリーに迷い込んだかのようなグラマラスな気分にさせてくれるのです。
メニューは古きよきフレンチという趣で丁寧に作ってくれますが、同等の料理なら他店のほうがもしかするとモダンでクオリティも高いのかも・・・と思ってしまったニース風サラダは、これでラージ・サイズ。ツナの量をもっと減らして、野菜やポテトの量を増やすと味のバランスもちょうどいいのになと思いました。上品な盛りつけでタンパク質が多いほうがお値段も高くできるとは思うのですが、優先すべきは味のバランス。「サラダ」と名が付くからには野菜の量をもっと増やしてほしいと思うのですが、これはフランス料理店に行っていつも感じるジレンマのひとつ。ポッシュな素材もいいけれど、もうちょっとグリーンが多いほうが好みです ^^
このニース風サラダをスターターとしてシェアし、それぞれ軽くクロック・ムッシュとクロック・プロヴァンスを注文。これが・・・ベシャメールがパンの上にのせてあるのではなく、はさんであるタイプだったのですが、なんだか上品すぎて肩すかしw やはりクロックはカジュアルな店で食べるほうが満足度が高いのかも ^^;
なんだか批判的なレビューになっておりますが(汗)、こういう店ではやっぱり、ステーキとフレンチ・フライというご飯をいただくほうが満足度が高いんですよね。注文するものを間違えた気がします。このレストラン・グループはペイストリー類の美味しさには定評があるので、お茶とケーキのブレイクで立ち寄ったり、ワインとおつまみで軽く乾杯したいときの利用価値は高いと思います。チェルシー気分に浸りたいときに、ぜひ♪