ノッティング・ヒル・ゲート駅のケンジントン側に2012年夏にオープンしたコンテンポラリーなギリシャ料理レストラン。タラモサラタやドルマなどの定番メゼ、豪快な魚介や肉のグリル!といった伝統的なギリシャ料理とは一線を隠し、現代的なスタイリッシュさを全面に打ち出したスタイルが目を引きます。
ギリシャの海と建物を思わせるブルーとホワイトの軽やかなインテリア・カラー、お洒落なカフェ風にまとめられたデコレーションなど、クラシック・ギリシャのイメージに挑戦している様子はいっぱい。ギリシャ風タパスとも言える小皿料理の数々で、すでにエリアの人気者になっています。
料理はすべてシェアが基本になっているので、2人以上でいろいろな味を試してみるのがおすすめ。メゼ類はガラスのジャーに入ってくるのが一興で、シェフのセンスが感じられる現代風の一捻りに、ダイナーたちも思わず唸ってしまいます^^
例えばしょうゆとタイム風味のハチミツで味付けしたナスのグリルは日本人好みの味。コロキソピタと呼ばれるクラシックなズッキーニのパイは、当店シェフの手にかかればズッキーニ、フェタ・チーズ、ミントを和えたさわやかなフィリングに、サクサクのパイ生地を崩しながら加えて食べる「再構築コロキソピタ」に大変身。
シグニチャーとしてぜひ試していただきたいのが(写真はないのですが)、レモン・マーマレードとケイパー味のメレンゲを添えたフェタ・チーズの天ぷら。チーズの塩気と甘酸っぱいマーマレード、軽いメレンゲのコンビにファン続出です。
こういった新アイデアを次々と生み出しているのは、本国ギリシャで「ニュー・グリーク」ムーブメントの旗手として活躍していたエグゼクティブ・ヘッド・シェフ、ジョージさんと、「ベスト・グリーク・シェフ」の受賞歴がある若きアテナゴラスさんで、勢いある二人の腕にはこれからも期待できそう。
ワイン好きは珍しいギリシャ・ワインを試すチャンス! グラスはハウスのみですが、美味しい料理と合わせればボトルなんてすぐに空きそう。ギリシャ人とフランス人の若いカップルの共同オーナーによるベンチャーはこれからも続きます。