Social Eating House ソーシャル・イーティング・ハウス
とにかくインテリアが個人的にツボにハマってしまったソーシャル・イーティング・ハウス。SOHOというキャラクターにバシっとフィットして際立っているこちらは、セレブ・シェフ、ジェイソン・アサートンさんの3番目のロンドン・レストランです。
ジェイソンさんはかつてミシュラン三つ星レストランを維持しているゴードン・ラムジーさんとのパートナーシップで知られたシェフですが、今は自身のレストランを市内に四つも展開するビジネスマンぶり。その皮切りがメイフェアにあるPollen Street Socialで、あちらがメイフェアらしいコンテンポラリー・ゴージャスだとしたら、2013年春にオープンしたこちらはインダストリアル+ネオ・ヨーロピアン・テイストとでも呼びたくなるシックなSOHO風。
今ならクリスマス・セット・メニューが3コース35ポンドとお得ですが、基本はランチ、ディナーともに同じアラカルト・メニューで、スターター11ポンド平均、メインがベジタリアン 17ポンド前後、肉魚が23〜34ポンドくらいからなので、ワイン、デザート、コーヒーとフルにいっちゃうと一人60ポンドは軽く超えちゃうセミ高級店です(ワインは良心的な価格帯もあり)。とはいえレストランが志向しているのはカジュアル路線なので敷居は低く、しかもお料理のほうは期待通りファイン・フードそのもの。
悩んだ末にアラカルトから味見してみたのですが、これが正解。スターター、メインと食べるお腹の余裕がはないけど、別の味も試したいという向きにパーフェクトだったのが最近流行りの「ジャー(保存瓶)」に入ったスナック類。4、5種類あるジャー・メニューは6ポンド均一で、その中からサラミも入ったフランス風千切り野菜サラダを選ぶとバジル&アーモンド・ペストを塗ったトーストまで付いてボリュームも満点でした☆
メインには友人ともに魚をチョイスしたのですが、どちらもバランスを考え抜かれた プロの味で「こういうのは家では食べられないね〜」と微笑み合った出来でした ^^ 付け合わせの野菜、その調理の仕方、ソースの濃さ、歯ごたえや色合いなど、全てエレガントに計算され尽くした料理を創り出しているのは、今やジェイソンさんのパートナーとして信頼も厚き若きシェフ、ポール・フードさんです。ポールさんはポレン・ストリートで頭角を現して引き抜かれたんですね。
アラカルトよりもクリスマス・メニューのデザートが気になったので、パネトーネとベリー・コンポート、アイスクリーム添えをシェア。軽くトーストされたパネトーネに赤いベリー類が映えるキラキラとしたクリスマス・デザートはたっぷりのフルーツが生きてました☆ プチフールはコーヒーに付いてくるわけではなく、一人3.25ポンドの別注文ですが、デザートを飛ばしてプチフールでお口を甘やかすという方法もありますね ^^
クリスマス時期でなくても混雑している当店では、入り口付近にあるバーでも食事可能。2階にはヒップなSOHO人御用達の隠れ家バーがあるのだとか。次回行ったら報告します! ジェイソンさんのレストランには全部「Social」って付くんですが、会話が弾むこと間違いなしのレストランです。