テレパシーでブレグジット阻止?

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今月29日に迫っていたEUからの離脱の延期が確実となり、モヤモヤがつのるばかりのブレグジット。離脱協定案に議会の承認が得られないメイ首相は、さらなる窮地に追いこまれ、力量不足だとの声が与野党から高まるいっぽうのよう。ちっとも決められないブレグジットに、EU首脳側のイライラも、国民のイライラも、いよいよ最高潮に達する(達した?)のでは…。そんな状況のなか、21日に英議会サイトにセットアップされた「EU基本条約の50条撤回」(ブレグジット中止)を求めるネット請願でしたが、過去最速で200万もの署名が集まり、一時的にサイトがダウンしてしまったそうです。

この「50条発動に撤回なし」と繰り返し言明しているメイ首相ですが、いくら批判されても「辞めないわ」と鉄の意志をもつ彼女の姿勢に、外野もいろいろ口を出したくなるもののよう。口ばかりか、「超能力」を出しましょう、と名乗り出たのがユリ・ゲラー氏。ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。かつて(70年代後半)、超能力を使った「スプーン曲げ」で世界にその名をとどろかせ、日本でも多くの「スプーン曲げ少年」を生みだしたイリュージョナリストです。いつも忘れられたころにいろいろと話題になる方ですが、イスラエル人の彼とブレグジットの接点って、わかります?

22日の英メディアの報道によると、ゲラー氏は以前メイ首相の選挙区に住んでいたことがあり、そのさいメイ首相が彼の自宅を訪れたこともあるそうで、21年来おたがいを知る仲なのだそう。そしてブレグジットに関し、「英国民の大半が反対であることを心霊的(?psychically)に強く感じとっている」ため、「あなたのことは大好きだけど、ブレグジットの指揮をとらせるわけにはいかない」と、メイ首相への公開状をフェイスブックやツウィッターに投稿。で、どうやって阻止するのかといえば、そこは超能力者、サイキックパワーを使って、テレパシーで阻止することができるんだそう。

ただ、「自分にそうさせるまえに、まだ間に合ううちにブレグジット手続きをストップするよう」訴え、「コービン党首にダウニング通り10番を明け渡すことにならないためにも、パワーを使ってるから」との気遣いも。ゲラー氏によると、3年まえのメイ首相の誕生は、彼女に故ウィンストン・チャーチルのスプーンを見せて触れさせたときに予見したらしく、さすが超能力者、歴史を見とおせるんですよ。そういえば外野からもうひとり、メイ首相に離脱交渉の助言をしたのがトランプ米大統領でした。「俺のいうこと聞かなかった」と批判しましたが、いまはそれどころじゃないかも?

そうです、例の「ロシア疑惑」調査が終了。「きわめて間近」としていた米メディアの予想どおり、22日、ついにマラー捜査官による報告書がバー司法長官の手にわたりました。もっとも遠い外野席にいる者といたしましては、延期しても結局は問題の先送りでしかないブレグジットの行方も大いに気になるけど、もっと気になるのが、世界の民主主義と地球環境に悪影響しか与えてない米国の現大統領に対する司法の判断と、米国民の分断の行方。んもう、あの忌々しい嘘つきでイケ好かないナルシストの運命は、どうなるどうなる? ぜひ、ゲラー氏に超能力で予見していただきたいものです。

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About Author

つつみけいこ

京都東山の生まれ。19歳から雑誌の仕事(編集者/スタイリスト/コーディネーター/ライター)に携わる。英国では、憧れのフローリストの下での花修行や、尊敬するアーティストが学んだカレッジで現代アートを勉強し、通算11年間のロンドンライフをエンジョイした。オーサカン(大阪人)となった今も、“心”はロンドナー。変わらぬ日課として読むUK のオンライン新聞から、旬なニュースをあぶそる~とロンドンのためにピックアップ。帰国後は本の翻訳を手がけ、この5月に『ヴェネツィアのチャイナローズ』(原書房)、2014年7月に『使用人が見た英国の二〇世紀』(原書房)、ほかを上梓。ロンドンで目覚めた世界の家庭料理チャレンジ&花を愛でる趣味ブログserendipity blogは、開設して9年目に突入。

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