寿司若

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イギリスに来てまだ3、4ヶ月頃、当時2人しかいなかった日本人の友人に連れられてカムデンタウン(Camden Town)という場所にある「寿司若」という日本食レストランに連れて行っていただきました。
すごい偶然なのですが、僕の恩師である藤井敬吾先生が、僕が留学する20年ほど前に住まれていた地域でもありました。

数え切れないほどご馳走していただいた心優しい大将と女将さんへのお礼も兼ねて、たくさんの出会いと偶然が重なった「寿司若」について少しお話ししたいと思います。

いきなりオチになってしまいますが、この「寿司若」で奥さんと出会いました。:-)
ある日、また友人に連れていってもらった時に大将から、

「シデ(ヒデ)、パーティーすっからよ!ギター持って来い!」

「はいっ!」

という感じで招待していただき、そこで大将の姪である奥さんと彼女の妹さんに会ったんです。その時に彼女から、

「あの〜、連絡先もらってもいいですか?」

「あ、はい。」
という感じで僕も連絡先をもらったのですが、実はこの時彼女は他の人に頼まれて僕の連絡先をもらっただけだったようで、勘違いして僕が連絡した時に、

「どうして私の番号持ってるんですか?」

「え…。」

みたいになりましたw
とりあえず、と一応会うことになったのですが、その時僕は携帯を持っていなかったので当日に連絡を取ることが出来ず、待ち合わせ場所で3時間程待ちましたw
「ミーティングで遅れちゃった」と言ってましたが、後から聞いたところそのミーティングは仕事場ではなくカフェで友人達と行われていたようですw

その後もしばらく貧乏学生をしていた僕は1日3食ミューズリを食べていたので(詳細はこちら)、たまに無理して電車代を貯め、寿司若のカウンターに座らせてもらい、メニューだけ見て何も頼まず(頼めず)お茶をずっと飲んでいると、見かねた大将が、

「シデ(ヒデ)、これ食え!」

「えっ!ありがとうございます!」(←確信犯)

と、お刺身やお寿司をご馳走して下さいました。大将、ご迷惑をおかけしました…。

ちょっと話がズレますが、日本からギターの後輩くんがGuildhall School of Musicに留学していた時に、学校の近くのケバブ屋さんに行き、隣のテーブルの人が残していたチップス(太めのフライドポテト)を

「これ、食べていいよ!」

と勧めるくらい貧しい(?)生活をしていましたw

さらに話が飛びますが、最近知り合ったチーズ屋さんの娘さんがカムデンタウンのDr Martens(ドクター・マーチン、もしくはドック・マーチン、ドックスと呼ばれるイギリスのブーツですが、どうやらイギリス人も省略して呼ぶのが好きなようです)で働いているので、「割引するからいつでも来てね!」と言ってくれました。この10数年、コンサートでも普段の生活でもいつもこのブーツを愛用してるのですが、カムデンタウンにその本社があるのだそうです。:-)

hide BLOG 005 Dr Martens

はきつぶしてしまったものもありますが、今はこの三足で暮らしています。:-)

 

僕のイギリスデビューCD「FOUR SPRINGS」は、寿司若の2階の畳席で演奏している写真と、お世話になった方々や彼等の作品がジャケットに使われています。大将にもバック インレイ部分に写っていただきました!:-)

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CDはWebサイト、Spotify, iTunes, Amazon, Google などで購入、試聴、ダウンロードできます。:-)

 

今でもまだ声をかけていただくのですが、パーティーがあるという時はよく誘っていただきギターを弾く代わりに豪華な食事をご馳走していただいていました。

パーティーでの演奏はもちろんコンサートと違いBGM的な要素もありますが、かわりに演奏の良し悪しがダイレクトに聴き手から伝わるという意味でとても勉強になりました。

特に、聴いてもらおうと大きな音で弾くことは全く意味がなく、パーティーでは特にそうですが、話し声が大きくなるという効果しかありませんw

ギターとピアノ、ヴァイオリン、またオーケストラや大きなアンサンブルで演奏する時も全く同じで、力んだ演奏は魅力が半減して音量も半減するという事を寿司若で学びましたw

普段、人や物に接する時も同じかもですね〜。強制しようとしていたり、無理をしていたり我慢をした言葉や動作(演奏)は相手が怖がったり離れたり、もしくはそういう状態が自分に返ってきたりという事が多いような気がします。

歌の伴奏やアンサンブルでギターがうるさ過ぎて良いコンサートにならなかったり、話し相手や友人、家族、人や動物、物の気持ちが離れてしまうのはそんな状態でコミュニケーションを取っている時に起こる事が多いと、寿司若で気付かせていただきましたw

最近、音楽仲間であるMC一寸法師さん、イベントを企画・開催されているGIG CONNECTIONの方々や友人達と「寿司若会」というのを作り、理由をつけては会って話や打ち合わせをしているのですが何と先日MC一寸法師さんからこんなサプライズが…!
毛筆で「弦師(ストリング・マスター) 武本英之(タケモトヒデ)」さらには大将にも↓

hide BLOG 005 MC calligraphy 02

 

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いつも本当にお世話になってます!20年近くにわたり撮りためた写真の一部をご覧下さい!;-)

まずは食べ残しのチップスを勧められた永田参男くんとの写真から…。

hide BLOG 005 Mitchy

2003, 04年頃、パーティーでの演奏風景です。こちらが永田参男くん。日本で活躍中です!

揚げ出し豆腐、ナス田楽、ほうれん草のおひたし

揚げ出し豆腐、ナス田楽、ほうれん草のおひたし

豚角煮、バイ貝煮付け、チキン南蛮、ぶりかま塩焼、サバ塩焼!

舟盛(裏メニュー)、姿造り(裏メニュー)、チラシ寿司。仲良くなると(もしくは極端に貧乏だと)色々とサービスしていただけるかも知れません。:-)

寿司若の最新情報は寿司若facebookオフィシャルページからチェックできます。:-)

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About Author

武本英之

京都府出身。ロンドンを拠点に作曲・編曲・演奏活動をするギタリスト。15歳の頃からエレキギターを始め、19歳の頃からクラッシックギターを藤井敬吾氏に師事。1999年からギルドホール音楽院 (Guildhall School of Music & Drama) で学び、奨学金を得てギルドホール音楽院のバチュラー(楽士)、演奏家ディプロマ、作曲家ディプロマを取得。音楽的バックグラウンドはインド、日本の伝統音楽、ポップ、ロック、ヘヴィ・メタルと幅広く、クラシックギターの新しい可能性を追求し続けている。作品に津軽三味線とのコラボ『Four Springs』など。 公式ウェブサイト:www.hideguitar.com

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