Margot マーゴット
セレブ御用達、とってもメイフェアな老舗レストラン「Scott’s」で出会い、その後ロンドンに限らずさまざまな高級バーやレストランの運営に携わってきた2人が、満を持して2016年夏にオープンしたイタリアン・レストラン。
オーナーの一人、パウロさんはブラジル生まれのイタリア人で、アメリカで教育を受けた人。WolseleyやScott’s、Bar Bouludなどで頭角を現しました。一方のニコラスさんはフランス人で「Scott’s」だけでなくロンドンの「Balthazar」の立ち上げを手伝った一人であり、アラン・デュカスのレストランのディレクターも務めたと聞くと、このレストランの素性が分かるというものです。
ところでこのロケーション・・・以前、高級インディアンのMoti Mahalがあった場所です。とてもクオリティの高い美味しいインディアンで、私も長年の間に何度か楽しませてもらったのですが、時代は変わる、ロンドンの食シーンは変わり続ける・・・残念ですが、新レストランの誕生を歓びましょう ^^
インテリアはモンティ・マハールだった頃の面影は露もなく、クラシックなヨーロピアン調に変わっています。黒を基調にシックな雰囲気でまとめてあって、カジュアルにもセミ・フォーマルにも使えそう。
ロゴとして使われているダックスフンドですが、オーナーの一人のお義母さんの愛犬なんですって。そしてマーゴットというのは、そのお義母さまのお名前とか。
自家製と思われるコンプリメンタリーのパンは美味しいです♪ ハウスワインをグラスで頼むと「当店にはハウスはご用意しておりません。お好みをお聞きし、お選びいたします」とのことで、選んでいただいたこちら、ものすごく好みでした☆ ちなみに赤ワインのグラスは7ポンドから。私がいただいたのはイタリアの「Valpolicella Superiore Ruberpan Vigna Garzon DOC」8ポンド。カラフェで19ポンドなので、クオリティを考慮すると意外とお得なのかもしれません。当店はワインにとても力を入れていて、300種類くらい揃えているそうですよ。
さて、お正月明けだったこの日のランチはお客さんもまばらでサービスを一身に受けておりましたが、通常のディナーは予約が難しいほどの人気ぶりです。まずはアラカルト・メニューからマグロのタルタル、うずらの卵添え。このお料理、そんじょそこらのタルタルとはレベルが違う、素晴らしくなめらかでフレッシュな出来映えでした。上に削ってあるのはカラスミだったかと ^^
個人的にものすごく感動したのは、こちらのインゲン豆のサラダ。完璧に茹でたインゲンは縦にさいてあるのでとっても食べやすく、ペコリーノ、オレンジ、ヘーゼルナッツという黄金トリオがお味を整えています。ドレッシングもほどよい風味でまさに完璧な一品。素材はシンプルなので家で作れるかな〜?とは思うのですが、いやはや、プロの味でしたよ。
そして「本日のパスタ」だったホタテとブロッコリーのタリアテッレ(だったと思う。でも違うパスタだったらごめんなさい)。おそらく手打ちと思われる麺も茹で加減もリッチなソースも、すべてが美味しくて大満足☆ そしてそして、ラビオリのシーフード・メドレー♪
こちらはスターター・サイズとメイン・サイズと選べるのですが、メイン・サイズを2人でシェアしました。
この皿を見たとき、すぐにLatiumのラビオリみたい、と思ったのですが・・・この記事を書くためにネットで調べていると・・・なんとヘッドシェフのマウリツィオさんはLatiumにいた方でしたw と、これを書きながらあぶそる〜との過去記事を確認してみると、「シェフのマウリツィオさんが・・・」なんて書いてますねw あのラティウムのシグニチャーのラビオリは、こちらマーゴットに移ってしまったみたいですよ〜。なので、ラビオリ系はぜひ☆ タラ、サーモン、モンクフィッシュなど、さまざまな魚介フレーバーを楽しむことができます。
デザートはティラミスをシェア。こちらのティラミスはレイヤーになっているタイプではなく、マスカルポーネのクリームでチョコクリームを包んだ21世紀風ドーム型。ユニークなティラミスはペロリと食べられてしまう軽さでした。
ちなみにパスタのソースは、たまたまだったのか、両方ともバター多めのこってり系。といっても、しつこいというイメージはなかったのですが、オリーブ・オイルのリッチさとはまた違うソースと思っていただければ。
2人でこれだけをシェアして、一人サービス込み45ポンド弱くらい。決して安いレストランではないですが、全体を通してとても満足度が高かったので、またぜひ戻ってきたいと思わせる素敵なマーゴットでした ^^