Luca ルカ
ショーディッチ・タウン・ホール内に2013年に登場して以来、五感を刺激する超モダン・ブリティッシュを提供して大きく話題となったThe Clove Clubのチームがクラーケンウェルにオープンした第2号店がこちら。
The Clove Clubは2016年の「The World’s 50 Best Restaurants」で見事26位を獲得している実力派(ちなみに25位以上でUKからリスティングされているのは14位のLedburyのみ)ですが、Lucaはその洗練に加えて、イタリアの味を取り入れたよりカジュアルな成熟のバー・ダイニングとなっていました。
バーとダイニングではメニューが違うのですが、この日はさっと立ち寄って軽く一杯が目的だったので、バーに着席。これがとっても居心地よくバーテン氏もフレンドリーで、美味しいものをつまみながらゆっくり会話を楽しむのに打ってつけの止まり木。またしても素敵バー発見で嬉しくなりました ^^
私の場合、レストランをレビューする際は食事だけでなく雰囲気やインテリアに大きな評価ポイントを置いてしまう傾向にあるのですが、ここはそういう意味では満点に近い。クラシックな列車車両をイメージしてデザインされたというバー・エリアは、どこか和洋折衷という言葉を思い起こさせるしっとり落ち着ける空間で、奥に広がるダイニング・スペースとりも断然居心地がいい。もしもきっちり食事される場合でもバー・スペースのテーブル席のほうが個人的にはおすすめです(と言ってもダイニングのほうに座るとまた違った見方になるんでしょうけど ^^; )
バー・メニューは生ハム類だけでなく、小皿料理がけっこう充実しています。キジ肉のミラネーゼとか、生魚料理、サラダ、各種グルメ・サンドイッチなどなど。この日のおつまみに選んだのは、ひよこ豆の粉で作った味わい深いパンケーキでケールを巻いてチリ入りハーブ・ソースでいただくリッチなスナック、ブロッコリー各種をペコリーノ・ソースでいただく面白プレゼンテーションの一皿・・・
そして、せっかくなのでパスタの中からパンプキンのラビオリをチョイス♪ 濃厚なカボチャのフィリングは文句ないお味で、他の2皿も含めすべて美味しくいただきました。
ヘッド・シェフのロバート・チャンバーさんは英伊ハーフで、おばあさんの手料理でイタリア料理の味覚を磨いていったそうです。シェフとしてはスクエア、ロカンタ・ロカテッリ、レドベリーなどロンドンでもトップクラスの厨房経験あり。もちろん名実ともにロンドンのトップシェフの一人、イサーク・マクヘイルさん率いるクローブ・クラブの姉妹店ですから、お味のほうは間違いないですね。
嬉しいのは、こんなクオリティ・レストランでサンドイッチなどのカジュアル・ランチを食べられること。昼から夜まで通しでオープンしているので、午後の中途半端な時間でもスナックを美味しいスナックをつまむことができます♪