Rök Islington レーク・イズリントン(閉業)
ショーディッチに2015年夏にオープン後、あっという間に人気者となった「Rök Smokehouse & Bar」に続き、翌年アッパー・ストリートに登場したイズリントン店。
直火でシンプルに調理するアメリカ風バーベキューやスモークハウスはロンドンでも近年増えているレストラン・スタイルですが、Rökのショーディッチ店がオープンしたときはひとしきり話題に。というのも、スカンジナビア風の調理技術や料理を取り入れているところが目新しく、豪快というよりも渋めのバースタイルでお味のほうもデリケートなところがクールなイースト・ロンドナーたちの心を捉えたから。この渋め路線はイズリントン店でも踏襲されていて、レストランというよりもバーに近い感覚で一杯飲みながらつまむ、という流儀で楽しむことができます。
Rökのもう一つの特徴は北欧風にピクルスや発酵食品をサイド野菜として取り入れているところ。この日は人参のピクルスというのをお願いしてみたのですが・・・これは微妙でした(笑)。縦にピールされている人参が文字通りぎっしりとガラスの保存瓶に詰め込まれていて、フォークでは取り出しづらい+マリネ液のお味と漬け加減がいまいち。こちらはあまりおすすめしません・・・ただしザワークラフトやキュウリ、ビートルートなどもあるので、どれがベストか機会あれば引き続き試してみたいと思います ^^;
小皿料理から鴨のパテを選ぶと、大判のクリスプブレッドに絞り出された愉快な風貌で登場。上に載っているフルーツジャムが決め手。そしてメインのセクションから鴨続きでもも肉を。こちらも北欧らしくコケモモのコンポートを添えていただきます。お肉はもちろんホロホロ♪
この日つまんだ中でいちばん気に入ったのは、直火焼きしたホタテ♪ イタリアン・サラミのウンドゥイヤのペーストが敷かれてあり、サンファイアの塩気もベストマッチ。1ポーション1個ですが2人でシェアしても十分に楽しめます。
すっかり秋めいてきたロンドンですが ^^ こういう穴蔵的なバーで赤ワインを飲みながら美味しいおつまみでおしゃべりするのが楽しい季節もすぐそこ。ふらっと訪れても座れると思いますので、ぜひぜひ覗いてみてくださいね。
ちなみに「Rök」(レーク)というのはスウェーデン南部にある教会の名前。9世紀頃のものと思われる古代ルーン文字が刻まれたレーク石碑が発見された教会で、店名は意外と謎めいたネーミングなのです・・・