Yosma ヨスマ(閉業)
ここ数年で大通り、ベイカー・ストリート沿いにも多種多彩なレストランやカフェが増えてきて、歩くたびに新しい発見があります。どの飲食形態でもチェーン化しているけれど、ちょっぴりクオリティの高い店が多く出店しているなという印象を受けます。
本日ご紹介するトルコ料理レストランはベイカー・ストリート駅から歩いて2、3分ほど。イスタンブールで大成功を収めているトレンディ・スポットの仕掛人、Istanbul Doorsの創業者が設立したイギリス法人が運営しているだけあって、インテリアと味の両方でハイスタンダードな体験ができるうえに、朝から深夜までぶっ通しオープンというお客さんにしてみれば嬉しい開店時間。これはトルコ人オーナーならではの文化的背景から実現しているのかもしれません。
広々とした店内は渋めのモダン・ラスティックで落ち着ける空間です。オープン・キッチンもあってバイブ感はそこそこあり、もっと人が入ればイスタンブールのトレンディ・レストランさながらで素敵なのかも〜というポテンシャルはバンバン感じますが、2016年秋のオープン時にタイムアウト誌から2つ星をもらって以来、なんとなく苦戦気味に感じます・・・。2つ星の理由は「この味でこの値段なら、ワシはGreen Lane(庶民派トルコ料理街)に行くわー」ということでしたが、さて、あぶそる〜とロンドン的にはこれいかに・・・。
この日は7名のグループでいろいろメニューを試すことができました ^^
メニュー選定を一任され(笑)、肉多めでというリクエストに答えていろいろ頼んでみました。もちろんフムスは中東系レストランのクオリティを測るのには欠かせません。ここのフムスは本当に上品で滑らか。また食べてみたいと思わせる好みの味でした。そして別注文のパンもきちんとグリルされていて香ばしく、旨いの一言。グッド・スタートです ^^
実際に頼んだものをここに書き上げると、フムス、パン、アーティチョーク&スモーク・キャロット、タコのマリネ、ラムのダンプリング(大)、ホウレンソウとフェタのボレック、ナスのベイク、ラムのボレック、ラムのミートボール、ラムの煮込み、ライス、フリーカ、トマトのサラダです。すみません、ラム肉ばかりでした(汗)。 実際、中東系のレストランではたいていラム肉がとても美味しいので&自分が好きなのでついつい頼み過ぎてしまいましたが、誰も文句を言わず食べてくれてよかったですw
さて、お味のほうですが、美味しいと感じたものと、悪くないけれど次回は頼まなくてもいいかなと思う皿に分かれました。次回も再注文してみたいのは、フモス&パン、ホウレンソウとフェタのボレック、ラムの煮込み、ライス、フリーカ、トマトのサラダ、でしょうか。え? 品数が少ないって? そうですね、どのお皿も、悪くはないんですが、おお! という感動に欠けるものが多かったかなという印象です。
例えばラム肉ミンチをペイストリーで包んで焼いたトルコ名物のボレックは、見た目も香ばしそうだし味も普通に美味しかったですが、次回は頼んでも頼まなくてもいいやというレベル。一押しはフムス&パンとラム肉の煮込みで、とても美味しかったのでここに来たらまたぜひ食べてみたいと思わせる味です。期待していたナスのグリルは、ちょっとがっかりするほど味がぼやけていました……。
総合的な評価としては・・・お洒落にトルコ料理を少人数でシェアしていただくには、とても快適でよい店です。後はブランチやランチに利用するのには、手軽でいいのかなという印象。とくにトルコ風の朝食をいただけるロンドンでも数少ない店だと思うので、個人的には、次回は12時前に入店してブランチを試してみたいです ^^