Old Spike Roastery オールド・スパイク・ロースタリー
ロンドンの路上でいつも気になるのはホームレスの人々です。個人的な理由でホームレス生活を余儀なくされている人、一時的にホームレス生活を選んでいる人、あるいは進んでホームレスになっている人もいるのでしょう。背景が読めないだけにサポートの仕方がわからず、いつも困惑し、やるせない思いになります。その中でもホームレスから脱出したいと願っている人々を、新しい視点でサポートしようと2015年に立ち上げられたのが、南の再注目エリア、ペッカムにある、こちらのコーヒー焙煎所兼カフェのオールド・スパイクです。
コーヒー焙煎所がどうやってホームレスをサポートするのでしょう?
コーヒーの焙煎の仕方を教えたり、バリスタとして訓練をすることで、手に職をつけてもらうことを目的としているんですね。ロンドンでは今もさまざまなコンセプトと思いを込めた新しいカフェがどんどんできています。そして、腕のいいバリスタはいつでも引っ張りだこ。いったん手に職をつけてしまえば、それは本人のキャリアとなり、「ノーキャリア>職のオファーなし>ノーキャリアのまま・・・」という悪循環から脱し、新しい道を歩んでいけます。そんな素晴らしい活動を、上質のコーヒー豆を提供することと並行して続けているのが、オールド・スパイクなのです^^
オールド・スパイクの豆はコロンビアやペルーの小規模農家のものを主に扱っています。焙煎はもちろん随時行い、いただけるコーヒーは常にフレッシュ。焙煎所兼カフェの醍醐味ですね♪ ペッカム・ライの目の前という素敵ロケーションなので、アイスコーヒーを片手に木陰でブレイクしたいものです^^
こういった意図的に人を巻き込んでいくタイプのビジネスはコミュニティの活性化にも繋がり、このコーヒー・ビジネスをサポートしたいという別方向の動きも生まれてくるに違いありません。小さな起業アイデアも、いずれ大きく育っていく社会。そんな社会を担う一員でありたいと願います。
Old Spike Roasteryについては、ネモ・ロバーツさんも書かれてましたね^^ ネモさんの「サウスうろうろ」の記事はこちら ♪
3件のコメント
江國様
コメントへの返信ありがとうございます。
こども食堂はまだまだではありますが、日本でも増えてきております。
こども食堂ネットワーク
http://kodomoshokudou-network.com
こどもの貧困への調査や支援は行政も少しづつ取り組みはじめ、路上生活者の支援はNPO団体の皆様が草の根活動を行なっております。こどもの貧困も路上生活も背景は皆さん複雑で…。少しでも生きやすい社会になることを願ってやみません。
素晴らしいコメントをありがとうございます! 子ども食堂についてとても興味を持っていたので、ありがたいです。東京でもこのような取り組みがあるのですね。素晴らしいと思いました。全国的に増えていくとよいですね。
ロンドンも大小の支援施設があり、さまざまな取り組みがされています。ホームレス問題は、貧窮だけでなく、家族問題や人間関係に端を発するメンタル面のヘルプが必要なケースがほとんどです。またロンドンではドラッグやアルコールの問題もあります。こういった方々を根本から支援する施設を応援して行きたいですね。http://www.streetsoflondon.org.uk
もう一つの側面として、路上には職業のように物乞いをする人たちもいます。ロンドンでは1日路上にいると、相当額をもらえると聞いたことがあります。ほとんどお給料と変わらないくらいです。あとは不法滞在をしている人、英語をしゃべれない難民のみなさん・・ケースはそれぞれ複雑で・・一概には言えないのですが・・・コメントをいただき、私ももっとロンドンのホームレス事情を調べて見たいと思いました。ありがとうございます!!
はじめまして。
東京にも つくろい東京ファンド という路上生活者の自立支援があります。
http://tsukuroi.tokyo
ロンドンにも日本にも増えるといいですね。