『ロンドンでしたい100のこと』でご一緒させていただいた写真家のネモ・ロバーツさんの写真展が、北ロンドン Kentish Town の Mario’s Café で開催中です! 会期は11月3日まで。いよいよファイナル・ウィークに突入です!
ご本人も「NEMOのサウスうろうろ」で告知されていましたが、遅ればせながら私の言葉でご紹介したいと思い、ご案内させていただきますね ^^ まだネモさんの作品に触れられていない皆さんを含め、多くの方に見ていただきたいとびきりの展覧会ですから。
ネモさんはご本人もとても透明感のある方ですが、その作風も「幻想的」という言葉がぴったりの独特の雰囲気をたたえています。
異なる次元が重なり合っているようなミスティックな風景。そこに佇む髪の毛を長くなびかせる少女……。独特の風や光を感じさせる作風は写真というよりも、むしろ絵画なのかもしれません。ご本人の言葉通り、技法としては「絵画と写真の境界線」を行きつ戻りつしているファンタジックなテイストが最大の持ち味で、じっさい今回の作品群の一部は『ロミー』という架空の物語にインスパイアされているとか。また音楽にもインスピレーションをもらうことが多いそうですよ ^^
ネモさんの作品に目を凝らしていると・・・その作品世界の中に引き込まれそうになります。そこに生きる少女たちは、少女の風貌はしていても中身は大人。「自分のことはぜんぶわかっているよ」。そう言い出しそうな自立性と、ふわふわ飛んでいきそうな浮遊感があり、相反する存在の二重性がまた面白いんです。ぜひお運びになり、ご自身で物語を膨らませてください!
今回の展示会場はミュージック・シーンにもゆかりの深い2代目オーナー、マリオさんが経営するケンティッシュ・タウンの老舗カフェ。ネモさんの作品でいっそう奥行きが深まっているという印象を受けるかも ^^
ネモ・ワールドを肌で感じたい方はお見逃しなく!
++++++ ネモ・ロバーツ写真展 ++++++
会場:
Mario’s Café
6 Kelly Street, London NW1 8PH
www.marioscafe.com
会期:
2018年10月8日(月)〜11月3日(土) 最終日は午後3時まで
カフェ営業時間:月〜土 7:30 – 16:00(※日曜は休業)
ネモ・ロバーツ Nemo Roberts プロフィール
写真家&ライター。東京で広告制作・編集と撮影の仕事を経て2003年よりロンドンへ。現在はフリーランスで活動中。“エブリデイ”ミニマリズム研究家でもあり、自分らしい人生をデザインするためのツールとしてミニマリズムを提唱している。グルメ関連のトピックにも目がなく、ロンドンの多国籍ベジ・カルチャーについて紹介するユニークなレシピ本『Street Food – Urban foraging and world food』制作にも関わる。2018年、共著『ロンドンでしたい100のこと』(自由国民社)を上梓。Nemography主宰。www.nemoroberts.com