E10 Café イーテン・カフェ
2021年のロンドン・デザイン・ビエンナーレがこの6月に行われました! 会場はイギリス国内でもかなり先進的なアート・センターとして機能しているサマセット・ハウス。 会期が6月27日までだったので完全なレビューになっちゃいますが、素敵だったのでカフェと一緒にご紹介しちゃいます♪
ビエンナーレのアート・ディレクターを務めたのは、イギリス人舞台デザイナーのエズ・デヴリンさんでした。彼女が今年のテーマを「Resonance(レゾナンス/共振)」と定め、世界へ向かってその表現を募った結果、約30ヵ国のさまざまなデザイン団体から作品が寄せられたそうです。
エズ・デヴリンさんと言えば現代英国を代表する舞台デザイナーさん。様々な著名人とのコラボでも知られる彼女が提示する「レゾナンス」というテーマ、非常に現代的で意味深ですよね。
今の時代、世界のどこかで誰かが何かすれば、違う場所にいる誰かに影響します。デジタル・ネットワークが発達したからとも言えますが、本当はそっちの方ではなくて、地球が地面や海、空で繋がっていることを昔よりも強く認識しようよという呼びかけなんだと思います^^
その思いを最も率直に表現していたのが、サマセット・ハウスのコートヤードに突然出現した森でした!
これはエズ・デヴリンさんその人が立ち上げたパビリオンで、国連が定めたSDGsへの回答として「Forest for Change」と名付けた森を形づくったのです。こぢんまりとした規模ではありましたが、都市のど真ん中の石畳の上に土を盛り、木を植え、鳥のさえずりを聞かせることで、地球という星の美しさ、尊さを思い出させてくれるまたとないインスタレーションとなっていました。この展示の中で、SDGsのゴールについて彼女なりの回答を掲げているんです。
面白いエピソードだと思ったのは、250年前にサマセット・ハウスがこの地に建てられた当時は、中庭に樹木を植えることが禁じられていたということ。2021年の今、デヴリンさんはその禁を破って木を植えることで、現代へ向けたステートメントにしたのですね。
この展示で、デヴリンさんの意図はかなりストレートに表現されていました。地球の回復を促すことで、人も元気になり、より良い未来に繋がっていくと。
私もこの小さな箱庭のような森を少し散歩しましたが、とっても清々しく気持ちよかったです^^ ロンドンは世界有数のグリーン・シティですが、緑はいくらあってもいいものだなと。鳥の声を聴きながらそう思いました。
さて、このサマセット・ハウスの中にはいくつか飲食店が入っているのですが、今回は今年4月にオープンしたばかりのE10カフェに行ってみましょう!
サマセット・ハウスはサステナビリティについても真剣に取り組んでいる施設の一つ。E10カフェも同様に、食品廃棄の削減に取り組み、地元産の食材や生産者を取り入れるなど地球に配慮した営業形態を推進しています。こういったスローガンは新規オープン店としてはもはや外せない条件なのかもしれません。
建物が建物だけに、天井が高くてゴージャス♪ デヴリンさんの森のおかげで、ナショナル・トラストが保護する田舎の物件でお茶をしているような錯覚を味わうことができました^^
この中庭、このままにしておいて欲しいなぁなんて思ったけれど、一つの展示が終われば、また新たな芸術アイデアが新鮮な息吹を運び込んで楽しませてくれることでしょう。アートって人ができる最高の共鳴方法ですものね。
2件のコメント
LONDONLOVEさま
森、本当に気持ちよかったです^^
このサマセット・ハウスにはカフェもレストランも複数あるので
色々試してみると楽しいかも。
E10も素晴らしく落ち着けるカフェです。
何より静か・・・!
サマセットハウス、私も好きです。
森、いいですねー!
青空も重なって、とっても爽やかな気持ちになりました(#^.^#)
素晴らしいです!
E10の居心地よさそう!(^^)!
スタイリッシュだけど、柔らかい雰囲気で、
何時間でも居られそう。。。
こういうカフェが、住まいのそばにあったらいいなぁ~と
思う今日この頃。。。