アドベントの灯りで知る 4つのクリスマス精神

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「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書くと知り、それから「忙しい」と言わないように心がけています。
とはいえ12月は、なんだか急に気ぜわしくなってきます。

年内にまとめるべき仕事。区切りをつけたい懸案。公私ともにお世話になった方へ、この1年の感謝を伝えたり、贈り物を用意すること。そういった社会的なこと以外にも、プライベートでは今年のふり返りと来年の計画、大掃除や年末年始おせちの食材手配などなど。

あーやりたいことが、いっぱい!

カレンダーは、人間が作った便宜上の日付けでしかないと知りつつも、やはり、ひとつの区切りですから、年内にカタをつけておきたいという気持ちが高まります。

でも、今年はあえてスローな年末の過ごし方を選びたいと考えています。コロナ禍という状況の中で移動や旅行が制限されている分、例年よりもゆっくり過ごすことを楽しみたいのです。

これをクリスマスの精神と絡めて考えてみます。

ミスルトウ(ヤドリギ)を飾るのもクリスマスの伝統。その下を通るとき愛する人にキスをして良いという言い伝えがあります。我が家の伝統はユーカリ(写真)の大量買い。家中が良い香りで満たされます。

私の住むイギリスの教会では(そしておそらく世界中の教会でも)、アドベントキャンドルという丸い形にしつらえたロウソクを飾る伝統があります。アドベントとは、キリスト降誕節のこと。クリスマスの4週間前から、日曜日ごとにロウソクを1本ずつ灯して「希望、愛、歓び、平和」という聖書の4つの教えを思い出すのです。

ですから、ここで「クリスマスの精神」というのはキリスト教的な教えですが、宗教にかかわらずとも、人間なら誰にでも関係のあるのが、この4つの精神です。

とくに2020年は、歴史に残る年となったわけですが、そんなご時勢でも希望を失わず、愛や喜びという、私たち誰もが生きるために必要な温かい感情を味わい、うちなる静けさを感じて新しい年を迎えたいものです。

柊などクリスマスらしい植物が自生し、庭木にもあるので自然の恵みをそのまま利用してリース作り

それに何よりも私は、この毎週1本ずつ灯りが増えていくアドベントキャンドルを眺めるのが大好きです。ロウソクの灯りには、なにか心をほっこり、温めてくれる特別な効果があるような気さえしています。

ほどよい揺らぎのある光を眺める……そのゆったりした時間そのものに、心を鎮める効果があるのかもしれません。ちなみにクリスマス当日の25日は、日本で言えばお正月のように家族・親戚・友人が集う国民的祝日です。

クリスマスには、真ん中にある5本目の大きなロウソクも含め全部のキャンドルを灯します。暮から年明け、そして早春にかけて、光がふたたび力を取り戻していくことの象徴としての祝祭を、親しい人と集まって祝います。

アドベント期間中、日曜日ごとに灯すロウソクが増えていき、25日には5本すべてを灯して祝います

起源的にいうと、ケルト文化などキリスト教伝来以前の土着信仰に由来した真冬に光の再来を祝う祭りが元にあり、そこにキリスト教が乗っかった形で広まったのがクリスマスだそうです。今のような商業的な祝い方の歴史はいがいに浅く、100年あまりのことです。

いずれにせよ、真冬に光の訪れを祝う背景としては、季節のリズムが関係しており、クリスマスは冬至の直後、つまり太陽が地球から1年中でもっとも遠くにある時季にあたります。

電気が発明される前の、北ヨーロッパの冬を想像していただけるでしょうか?

暗い夜がどんどん長くなり、寒くて陽光もめったに見られない冬の夜とは、果てしなく長く寂しく、さぞ不安をかき立てるものだったのでしょう。

だから今でも人々は、不安をはねのけて、気持ちが暗くなりがちな長い冬の日々を楽しく過ごす工夫として、クリスマスを「今日か明日か」と心待ちにするのです。

「も〜いくつ寝るとお正月♪」 という童謡と似たようなワクワク感ですね。

Pukka Tea のアドベントカレンダー、思わずお世話になった方へのギフト用と自分にも買っちゃった! 毎日クリスマスまでのカウントダウンが楽しみ♪

さて、話をクリスマスの精神に戻すと「地には平和、天には栄えあれ」とクリスマスキャロルでおなじみの言葉があります。これがクリスマスの精神の4つ目の「平和」です。

英語だと「ピース Peace」という言葉には、日本語の平和よりもっと身近で多様な意味合いがあり、私見では、大きく分けて3つになるかと思います。

ひとつ目は、自分の心の中の静けさ。
2つ目は、自分と周りの人々との間に、争いが無いこと。
3つ目に、社会的・世界的な平和。通常の意味での平和です。

そして、この3つはすべて繋がっていると、私は考えます。自分の内側の平和が、大きな意味での平和の土台だと信じるからです。

今年はリーズ2つ作りました。表玄関と勝手口用

その思いを強くしたのは、2013年に中高生の子供達と日本里帰りの折、広島の平和記念館を訪れた時です。広島では、毎年8月6日の原爆記念日に地元の小学生が「平和祈念宣言」を読みあげます。

その年の宣言文には、こんなことが書かれていました。

「平和とは、安心して生活できること。
平和とは、一人一人が輝いていること。
平和とは、みんなが幸せを感じること。
平和は、わたしたち自らがつくりだすものです。」

長崎とともに世界で唯一の被爆体験を語り継ぐ街ならではの、小学6年生とは思えない核心をついた言葉。日英両語で展示があり、子供達にもしっかりと読ませました。

さて、クリスマスや年末の気ぜわしい頃。「師匠も走る」といわれる師走です。

この記事では、心に灯す光としての平和に思いを巡らせ、私たち一人ひとりが、この冬をゆっくり過ごすことで、心の静けさや幸せにつながる平和を、自分レべルで体験できたらというお話をしました。

今年の冬はコロナ禍により、悲しいことや辛い状況で苦しんでおられる方も多いことでしょう。
だからこそ、日の短い寒い冬ならではのエネルギーを利用して、やがて来る春に元気な芽を出せるよう、冬に活力を貯めるような過ごし方を提案します。

活動をゆっくり少なめにして、睡眠をたっぷりとってください。そして、ロウソクの灯りでほっこりと週末を過ごすなど、いつもよりスローダウンした時間を愉しんではいかがでしょうか? 自分の心に小さな平和を創り出すためのヒントになれば幸いです。

PS:最近インスタを復活させています。良かったらフォローしてくださいね♪
今月はクリスマスに向けて、コッツウォルズの田舎の家から写真をアップしています♡
https://plny.it/mariko.yoga

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About Author

ラベンダージョーンズまりこ

ヨガセラピスト、アーユルヴェーダヘルスコーチ。がんフレンズネットワーク主宰。神奈川県逗子市の海辺育ち。2013年から英国ロンドンとコッツウォルズの田舎でのデュアルライフを実践。皆さんが「今・ここ、この季節のじぶん」に必要なセルフケアを選んで実践できるように、身体からのアプローチで習慣を変えるコーチングを得意とする。身体も心もアイデンティティも進化させるオンライン講座、メルマガやブログ記事を英国から発信中。大好きなものは、野草摘み(Foraging)、手作りスキンケア、海、オペラ。

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