9月も半ばとなり、ロンドンは急速に冬に向かっています。秋の涼風を楽しんでいたのも束の間、最高気温も15度程度となり、ひんやり、冬の匂いもしてきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今日はおめでたいお話を少し。実は当サイト「あぶそる~とロンドン」がこの9月で10周年を迎えました! これもひとえに、読者の皆さま、そして寄稿者や関係者の皆さまのおかげです。心より、お礼を申し上げます。
Happy 10th Birthday to Absolute London!
「あぶそる~とロンドン」は、さまざまな分野のエキスパートが異なる視点で記事を寄稿するウェブマガジン。私自身は、「コミュニティー・ウェブマガジン」と呼んでいる。
創刊時のラインナップは、イギリス菓子研究家である安田真理子さんの「イギリスおかし百科」、翻訳家でもあるつつみけいこさんの視点によるUKニュース「UK NEWS HOOPLA」、今やインスタグラムで大注目されている旅のスペシャリスト、児島みゆきさんによる「旅するOLのお気に入りロンドン・ホテル」、チェルシー・フラワー・ショーなどでも活躍されているガーデン専門家、ちょしっちさんの英国ガーデン紹介「UK☆エコ・ガーデニング格闘記」、絵本作家でイラストレーターの島田カオルさんによる楽しいイラスト・エッセイ「島田カオルのぶらっとCaféVisit」、そして創刊チームでもあった映像プロデューサー、仲島カルロスによるエールの楽しみ方「エールの時間」、私、江國まゆによるロンドンの外食ガイドなどが主なコンテンツだった。
その後、すぐに英国生活経験者で日本在住のナミヘイさんの登場で、日本で楽しまれている英国のカルチャー情報「ニッポンの英国」も充実。南ロンドンからエッセイを届けてくれる写真家でライターのネモ・ロバーツさんとは、2018年刊行のロンドン・ガイド『ロンドンでしたい100のこと』でもご一緒させていただいた。ネモさんは当サイトの「ミニマリストでいこう。」の連載を元に新たに編集したeブック「レスイズモア 夢見るミニマリストでいこう。」も刊行!
その間、ダイルクロコダイル氏の新しいeブックを刊行された島田カオルさんだけでなく、トキタアヤさん、加藤恵菜さん、アランヨシエさんといった、アーティストの皆さんによるイラスト・エッセイは私の大好きな連載たち♡ 個性あふれるイラストが持つ力は、本当に偉大なのである。
英国の日常生活について教えてくれる連載もありました。英国の子どもたちがどんな給食を食べているのかをユニークな視点綴ったなぽりんさんの漫画エッセイ「英国リアル給食アワー」、そしてイギリスのチャリティショップで働いた経験を元に書かれたテンコさんの「ザ・チャリティショップ劇場」。いずれもワクワクしながら毎回楽しみにしていた連載♪
あぶそる~とロンドンならではのフィールドもある。徳永ゆり子さん、まりこラベンダー=ジョーンズさん、Orumiさんたちが主に執筆してくださっている「オルタナティブな暮らし」。私たちが都会で健康に暮らすための情報が満載だ。
そして! ロイヤルバレエのプリンシパル、平野亮一さんの公式ブログや、漫画家、玖保キリコさんによるロンドナー観察「イギリスの素敵なあの人この人」、ギタリストの武本英之さんの公式ブログなどの華やかなコンテンツが加わり、「イギリス好きな人なら知らぬ人はいない」と枕詞をつけていただけるeマガジンへと成長していくことができた。
愛すべきオタクたちのエッセイは、読んでいるだけでその情熱が伝わりこちらまでワクワクしてくるから不思議。赤川薫さんの鉄道エッセイ「あぶそる〜とレイルウェイ」、リエコ大島バークレーさんの飛行機エッセイ「ヒースローから愛を込めて」は、オタク道一筋で専門知識の幅もハンパなく敬服に値する。
上記に加えて、ファッションのフィールドで活躍されているセキネマキさん、猫についての楽しいエッセイやUKライフを綴ってくださったさとりっぷるさん(現在はTubbing Rummyのブランドで猫のクラフト・アクセサリーを販売中!)、アーティストで通訳者でもあるNAORIさんによる楽しいUKエッセイ、自転車でイギリス1周を成し遂げたバロン颯太の旅エッセイ、多方面で大活躍されている料理家のお二人、MEGUMISこと武山恵美さんの食エッセイと、金澤みずえさんのギリシャの食エッセイ、イギリス人寄稿者Cole ProsserのB級グルメレビュー、大活躍中の建築デザイナー、クローデン葉子さんによる素敵なデザイン・エッセイ、個人に似合うファッションについて教えてくださったカミングス 田代惠子さんの連載、当サイトのテクニカル部長でもあるウェブデザイナー、イシダツトムによるロンドン・エッセイ、そして米国ボストンから「アメリカの英国」を伝えてくれている渡邊千歳さんの歌詠みエッセイなどなど、本当に多彩なラインアップでこの10年を彩っていただいた。
各方面で活躍されている大勢の皆さま、そして、楽しみにしてくださっている読者の皆さまのおかげで、2024年9月3日に、無事10周年を迎えることができた。心から感謝の気持ちをお伝えしたい。
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こうした専門分野を持つ人たちが一つのメディアに情報を出し合うスタイルは、2014年の段階ではいくつかの先見的な事例があるのみだった。例えば糸井重里さんの「ほぼ日」(1998年創刊)とかね^^ 実はあぶそる~とロンドンは、ひそかにイギリス・テーマの「ほぼ日」を目指して立ち上がった(告白)。いわゆるエッセイ系のウェブマガジンと言えばいいのだろうか。
ほぼ日ほどパワフルではないけれど、10年を振り返って、自分が思う通りの形に実ってきているのかな〜と、誇らしい気持ちににもなる^^ 寄稿者の皆さんは編集長である江國まゆの直接の友人、もしくは友人の友人であり、まさにお友達の輪で成り立っているのが、あぶそる~とロンドンなのである。 皆さま、本当にありがとうございます!!
ちなみにAbsolute Londonは、「絶対ロンドン」とか「究極のロンドン」などという意味。「あぶそる~とロンドン」の仮名表記は、肩肘張らないエッセイ系eマガジンであることをアピールするために選んだ表記だ。
ちょっと古いが往年の人気英コメディードラマ「Absolutely Fabulous」の日本語表記のせいか、「アブソリュート」と誤表記されることがあるだが、British Englishでは発音は「アブソルートab – suh – loot」なので、そこはお間違いなく。
「あそぶる~と」などと読む方もたまにいらっしゃり^^ それはそれで、正しい読み方(笑)。イギリス流の「遊ぶルート」を見つけるマガジンだと思っていただけたら幸いだ。
この10年、世界は変わり、人々のライフスタイルも変化してきた。ロンドンも変わり、イギリスも変わった。その変化を日本人として見届け、日本にいるイギリス・ファンの皆さまや現地在住の皆さまに情報をお届けするのが、あぶそる~とロンドンの役割だと思っている。
今後とも引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします!
最後になりましたが、10周年を記念してささやかな読者プレゼントを出させていただきます! 発送のことがあるのでイギリス国内に在住している皆さんに限らせていただきますね。あしからず、ご了承くださいませ〜。
江國まゆのイギリス・エッセイ『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし』3名様
同じくコッツウォルズのガイドブック『コッツウォルズ』1名様
2024年9月30日までに、下記メールアドレスにどちらの本が良いか明記の上、ご応募くださいませ。
ablstargate @ gmail.com
先着順とさせていただき、当選のご連絡+発送をもって、当選のお知らせとさせていただきますね。
次の10年も、どうぞよろしくお願いいたします!♡