Number Sixteen ナンバー・シックスティーン
ブライト・ジューン。6月の晴れた日に、小さなガーデンで午後のお茶なんて最高ではないですか。
先日、そんな夢のアフタヌーン・ティーをしてきました。木漏れ日が揺らぐうららかな夏の午後。暑くも寒くもない、爽やかな風吹くお庭で、花々に囲まれスパークリングなロゼでスタート♪ そんな素敵な体験をさせてくれるのは、サウス・ケンジントンのブティック・ホテル、Number Sixteenです。
タウンハウスをホテルに改装した豪華5つ星。小さなホテルに見えますが、ここは中心部にあるHam Yard HotelやCharlotte Street Hotelなどと同系列なので、サービスも一流。
来訪を告げると、中庭にあるオランジェリーまでスタッフさんが丁寧に案内してくれます。いくつかあるモダンなインテリアの居間を通り抜けると、カラフルなダイニング・スペースのその先に、こんな光り輝く秘密のガーデンが隠れていました^^
この日はお酒が趣味という海外からのお客様と一緒だったので、迷わずスパークリング・アフタヌーン・ティーに^^ ふだんは選ばない私ですが、こんなお天気の日、英国サセックス産のスッキリとしたロゼで乾杯するのも悪くないですよね〜。昼からすっかりほろ酔い。素敵な午後となりました♪
さぁ、3段トレイの登場です。
中段にフィンガー・サンドイッチ4種とエッグマヨのスライダー、下段にスコーンが包まれ鎮座しています。トップにはもちろん、可愛らしい顔をしたスイーツたち。
まずはサンドイッチ。地味な見た目とは裏腹に、手作りの優しさが感じられる本格的なサンドイッチでした。ベジはキュウリではなく、アーティチョーク・ハートとモータベル(スパイシーなナスのペースト)のサンドでした。これにはやられました。アーティチョークは明らかに缶詰ではなく、厨房で調理されたことが分かるナチュラルな味わい。大変美味しくいただきました。これはもう、立派な前菜ですね。
ロースト・ビーフとホースラディッシュ、スモークサーモンとレモン・ハリッサ、ゴート・チーズとイチジクのチャツネなど、いずれも自然の恵みを感じる上質な味わい。ソースや薬味の類までシェフが手作りしていることが分かる優しい味わいのサンドイッチ。エッグマヨはブリオッシュ・バンズと好相性で、良いお口休めになりました^^
スイーツは、ローズ&チョコレートのオペラ、サフランとカルダモン・クリームのミルク・バン・サンド、レモンとビオラのタルト、エルダーフラワーのマカロン。お花づくしですね!
ちょうど良い大きさでどれも美味しかったのですが、個人的に初めてのお味だったのが、サフランとカルダモン・クリームのミルク・バン。しっかりとした歯ざわりの黄色いバンの部分は塩が強め。意見は分かれるところかもしれませんが、カルダモン風味のクリームとのバランスもよく、新感覚のスイーツだと思いました。
私がアフタヌーンティーを組み立てるなら、スコーンの一つはセイボリーにして、スイーツのお皿にも甘さを控えめにしたものをいくつか置くのにな、といつも思っているので、良きインスピレーションをもらったお菓子でもありました^^
ナスのペーストやローズ、サフラン・・・。メニューを見ているとなんとなく中東の香りがしますよね。シェフに中東系の人が多いからかもしれませんし、今のロンドンの食事状を反映しているからかもしれません。英国と中東の折衷アフタヌーン・ティー。これからも増えていくのかもしれませんね。
このホテル・グループ「Firmdale Hotels」のオーナーさんは、インテリア・デザイナーのKit Kempさん。キットさんらしい、カラフルでちょっぴり民俗調のインテリアで迎えてくれるNumber Sixteen。
この夏、イチオシのアフタヌーン・ティー処です♡
Number Sixteen
16 Sumner Place, London SW7 3EG
アフタヌーン・ティー 40ポンド / スパークリング・アフタヌーン・ティー 52ポンド
毎日 13:00 – 16:00
https://www.firmdalehotels.com/hotels/london/number-sixteen/afternoon-tea