England’s Lane イングランズ・レーン
こんなに寒く雨の多い春は、本当に久しぶりです。一昨日のロンドンの予報は最高気温13度だったのですが、体感温度は10度くらい。風が強く凍える寒さでした。それが今日は午前中からなんとか晴れ間が広がり、最高気温も21度くらいまで上がるのだとか。ジェットコースターのように寒暖差の激しい、5月のロンドンなのです。
その凍える日に立ち寄ったのが、北ロンドンのベルサイズ・パークからプリムローズ・ヒルへと抜けるおしゃれな商店街「England’s Lane」。いくつものカフェやショップが立ち並ぶご近所御用達の通りに、2019年夏、通りの名前をそのまま冠したカフェが誕生しています^^
ここは以前、ハムステッドにある人気カフェ、Ginger & Whiteの2号店があった場所。GInger & Whiteの大ファンの私にはとても残念だったのですが、新しいお店もなにやら魅力的。ずっと気になっていたのですがようやく訪問できました。オープン直後に一度入ろうとしたら満席大賑わいで近寄ることもできなかった経験もあり、今回はそのリベンジと相成りました。
実際にお店の中に入ってみると、外からでは分からない不思議な魅力のある空間であることがわかります。真ん中にマーブルの美しいコミューナル・テーブルが配置され、壁には地元アーティストさんの楽しげで個性的な絵画(水着の女の子がマグをかぶっている絵はツボにハマりました^^)。メゾネット造りになっていて中二階にもお席があるんです。そこは巣篭もりイメージの空間なので、平日には仕事もうんと捗りそう♪
オーナーさんはイラン系と思われるモジュガーン・モハヤさんという女性。実は彼女、オープン直後に週末のラップトップやタブレットの使用禁止を宣言し、客と一悶着を起こしたことによりメディアで物議を醸した歴史があります。
どうやら週末にお一人様で訪れ、タブレットで日曜新聞を読んでいた女性がキツく「タブレット禁止」を言い渡された苦い経験を、自身のブログで書きたてたらしいのです。それに飛びついたのがイギリスの大衆紙各紙。個人的には週末にカフェを一人で訪れ、タブレットで新聞を読む行為が不適切だとは思わないですが、お店はオーナーさんのもの。やはりお店のルールに従うしかありません。オーナーさんもきっと、もっとうまく伝えることができていたらと、後で悔やんだかもしれないですよね^^
そんな記事をオンラインではたくさん読むことができるのですが、家族連れからは大きな支持を得たようです。平日は学校帰りの子供たちと親御さんで当然のことながら賑わっていますし、週末となると時には子連れ家族のミニ・パーティーもホスト。人気を保持しているのはやはり、コミュニティに親和していこうとするカフェの努力があるからなのでしょう。平日はもちろんラップトップ族もやってきます。
私たちは3名のグループでラップトップなし^^ いろんな会話で盛り上がり、とても楽しく充実したひと時を過ごすことができました。
ここはベーキングにも力を入れているようで・・・スイーツたちはほら、この通り! すごい種類を作っているのですねぇ。目移りしてしまいます♡
アップル・クランブル・ケーキかキャロット・ケーキがすごく迷ったのですが、後者をチョイス! これが最近食べたキャロット・ケーキの中で、個人的には一番美味しかった! それをツイートしたら、日本在住フォロワーの方から「あぶそる〜とロンドン的に、どんなキャロット・ケーキがベストですか?」とご質問をいただきました。確かにいろんなタイプがありますよね^^
私のベストは、人参もスパイスも多めのしっとり系スポンジ+レーズン+クルミ入り+クリームチーズのフロスト。クリームはマスカルポーネ・ベースだとなお良し。お菓子作りにも長けていらっしゃるフォロワーさんの好みは、弾力のあるムッチリ系のスポンジ+レモンバター・アイシングだそう♡ これも聞くだけで美味しそう! 古典的なレシピだとこうなると思います。もしかしたら日本のバタークリームはイギリスのものほど重くもないし、甘くもないのかもしれないと、ふと感じました。レモン風味のマスカルポーネ・クリームとか合わせるとさらに美味しさが広がりそう♪ 妄想は途切れなく続きます。
イングランズ・レーンでは、野菜たっぷりの軽食も大人気です! ご家族や友人とのオーガニックな交流を楽しみたい方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。