Chameleon カメレオン
今年4月の大型オープンの一つがこちら。名前の通りホームページにカメレオンのグラフィックがど〜んと使われていますが、その変幻自在の姿がコンセプトみたいですよ^^
ロケーションはバス通りでもあるマリルボーン・ロード沿いにある元教会で、もともとOne Maryleboneという名前のイベント会場だったところです。私は以前、アート・イベントで訪れたことがるのですが、広々としたゴージャスな空間に魅了されたものです。そしてこの度、外スペースを大胆に再活用したレストランを併設し、新たに「Chameleon」という複合施設として再オープン! この再開発を手がけているのは、ロンドンでも指折りのレストラン事業家さんです。
秋以降は会員制のプライベート空間が随時オープンしていくようです。まずは地下にプライベート・ルーム、そして屋内2階には地中海テーマの大型レストランやプライベート・ダイニングがオープンする模様。さらにフィットネス・クラブなども併設されるようで、まさにカメレオンのようなカラーチェンジが魅力の施設のようですよ。
そして現在のところ、一般に開かれた形でオープンしているのが、教会の外スペースを利用したレストランです。フロント・スペースには花屋さんがあり、レストランへの入り口もとってもグリーンなイメージに。カメレオンが住む森がテーマのようですが、アーバン空間の緑化はどの都市もテーマなので上手に取り入れているなという印象ですね。
こちらがメイン・スペースの一つ。ウェブサイトを見ると「God’s Garden」と名付けられています^^ 神の庭。元教会ならではのニクいネーミングですね。
レストランはイスラエル出身のエグゼクティブ・シェフ、エリオール・バルブルさんが厨房を率いています。カメレオンの立ち上げのためにイスラエルから呼ばれたそうです! テルアビブを代表するそうそうたるトップ・レストランでヘッド・シェフなどを務められていたエリオールさん。カメレオンの前はニューヨークでモダン・イスラエル料理レストランの立ち上げに関わったそう。イスラエル料理の大ファンとしては、絶対に見逃せないカメレオンなのです!!
ロンドンの大人気イスラエル料理レストラン、Palomarで初めてお目にかかったイスラエル風の器に入れて焼くブリオッシュ、Kubbanaもちゃんとメニューにありました。9ポンドしますが特大で、おつまみとしていただくなら、きっかり4人分はあります^^
ウェブサイトにメニューが載っていないので少し解説しますと、全てシェアすることを意図したプレートはディップ系が約6ポンド、小皿料理が9.5ポンド〜17ポンド、大皿料理が13ポンド〜33ポンドくらいと幅広いメニュー構成となっています。3名以上で来るほうがバラエティを楽しめ、かつリーズナブルになると感じました ^^
私たちは2名でディップ系2皿、大皿料理から2皿を頼んでお腹いっぱい^^ 大皿料理は最近のレストラン・トレンドに反してかなりのボリュームなので、4名くらいでシェアするのがやはりおすすめ。お味の方は今年に入っていただいた外食の中でダントツ! お気に入りレストランの仲間入りを果たしました♪
カリフラワーの炭火焼もタコのグリルも甲乙つけがたく美味しかったのですが、タコ好きならぜひタコを召し上がれ。ブラック・フムスと一緒にいただく柔らかいスペイン産のタコは、それ以外の要素も複雑に絡み合って味のバランスが素晴らしかったのです。紫キャベツのピクルスをこのお皿に組み合わせるシェフの腕前に拍手(味が引き締まります)。一番下に敷かれているソースがおそらく「Urfa Stock」。トルコの都市、ウルファ風のお出汁ということだと思うのですが、これも初めての食体験でした。
中東系の料理は辛くもなくスパイシーでもなく、素材の味を生かした調理法と新鮮なソースで楽しませてくれるので、日本人の皆さんであれば、絶対に好きになる味です。本当にお腹いっぱいでデザートまでたどり着けなかったのですが、次回は甘いものも試してみたいなぁ♪
さて、私たちは “神の庭” で食事をしたのですが、もっと別のダイニング形態があります。それは「グリーンハウス」。温室風のプライベートな空間を楽しめるとっておき! お花はフェイクですが、それでも十分にスペシャル感いっぱいの食事を楽しめるはず。9つあるグリーンハウスのどれかで、いつかバースデー食事会とかしてみたいです^^
教会建築を再利用したロンドンの新しいマルチ・ベニュー、いかがでしたか?
建物の中は、側廊になっているギャラリーでは随時展覧会を開催していて、希望すれば案内してくれます。また礼拝堂として使われていたメイン空間はステンドグラスもそのまま。厳かな空気の中、ウェディングその他のイベントも執り行うことができます。
なにはともあれ、レストランはそこにいるだけで華やかな気分になるので、とってもおすすめ。現在は水曜から日曜までの営業ですが、7月から毎日営業するようになるそうです。冬も暖房設備を駆使して営業続行! イギリス人たちは屋外テーブルが大好きなので、ちょっとした変わりアルフレスコ・レストランとして人気を保っていきそうです。