Wildflower ワイルドフラワー(閉業)
10年来さほど変わりばえのしなかったカムデン・タウンに、ここ2年ほど店の入れ替わりを含めて少しずつ動きが出てきました。その昔、カムデンで美味しいご飯を食べようと思ったらガストロパブもどきに行くしかなかったのですが、近年は選択肢もぐっと増えて嬉しい限りです。
その、急先鋒とも言えるレストランが2020年にオープンし、話題を引っさらっています。ロケーションは船のコンテナーを利用した遊び心あふれるBuck Street Market。ティーンたちが大勢出入りするカラフルなマーケットの上階の奥に、アイルランド出身の若手シェフがオープンしたWildflowerがあります!
オーナーシェフはエイドリアン・マーティンさん。北アイルランドとの国境付近、キャバンのご出身なんですね^^ 14歳から業界に飛び込み、すぐにアイルランドのトップ・レストランで働き始めました。同時にヴァージン・メディアなどのテレビ・シェフとしてあどけなさの残る甘い容姿を惜しみなく披露し、レシピ・ライターとしても長らく活躍。2017年には初めてのレシピ本も出版し、昨年のロックダウン前に現在のお店をオープンしたというわけです。
こちらがそのレストラン! 「え?こんなところに?」的な場所ですが、週末は人も大勢集まりますし、とてもコンパクトでマネージしやすく初めてのレストランとしては上々。何より元気のいい男性シェフらしいチョイスなのではないでしょうか。現在は29歳ということなので、貫禄もにじみ出てきてますます見逃せないエイドリアンさんなのです。
料理はコースで。ランチなら2コース24ポンド、3コース30ポンドとリーズナブルです^^ (テイスティング・メニューは65ポンド)旬を大切にするワイルドフラワー。サステナビリティを理念に、フォレジングなども取り入れているそうで、心を込めて作られる季節のお料理を堪能できます^^
私たちは5月半ばに訪れたのですが、今メニューを見るとその頃のままなので本日ご紹介するメニューをまだ楽しんでいただけるのかも^^ 前菜には花ズッキーニのフライ、キクイモのスープがありました。私はキクイモの方をいただいたのですが、ポテト・ピューレの島の周りにソースの海を注いでいただく感じ。バランスよく大変美味しかったです♪
メインは白身魚またはビーフ!
私はお魚(Hake)をいただき大満足! パーフェクトな火通しだったのはローストしたお魚もそうですが、ムール貝も同じでした。ワイルド・ガーリック風味のオランデーズ・ソースもちょうどいい濃さ。葉っぱが美しい彩りを添えています。
デザートはブラックベリーとチョコレートのタルト、またはチーズから。30ポンドのコース料理のデザートとは思えない繊細さ! 私はチーズをいただいたのですが、フランスのバゴン・バイオット、スロウのチャツネ、発酵ハチミツの組み合わせが至福。チーズ好きにはえも言われぬ締めとなりました♡はぁ幸せ。
最後にシェフにご登場いただきましょう^^ こちらがエイドリアンさんです!
動画で見るよりもがっちりとしていて「大人になってる」という印象を受けました(笑)。ちょうどロックダウン規制が緩和された頃で、「つい先日ロンドンに戻ってきたばかりなんだよ」とおっしゃっていましたよ。2020年はオープン直後にロックダウンになって多少なりとも打撃を受けられたようですが、方々からのサポートで立て直し、現在に至るそうです。
2020年の新規オープンのベスト店との評価もあり、今後もぜひ賑やかなマーケット・タウンと共に成長していってほしいなぁなんて願ってしまいます。カムデンでちゃんとした料理を食べたいと思ったときに、ふらっと立ち寄れる気軽さが残っているといいな。
レストランへの思いを語るエイドリアンさん♪
2件のコメント
London Lovesさま
コメありがとうございます!
カムデンでもここは本当に新しいタイプのお店。
気軽に行けそうなのが何よりなのです^^
とても美味しかったです。次回にでもぜひ!^^
カムデンタウンにこういう雰囲気のところがあるのですねー。
ワイルドフラワー、、、お店の名前も素敵ですね。
何より、プレゼンテーションが素晴らしい!
どれもこれもうっとり、、、です。
とっても、美味しそう!
日本の人々に、このレベルの高さを知ってほしいもものです!