Ochre オークル
ロンドンのおへそ、トラファルガー広場でいちばん目立っている壮麗なビルこそ、イギリス屈指の美術の殿堂、ナショナル・ギャラリーです。ここは世界の至宝とも言える絵画2300点以上を収蔵するロンドンの必見スポット。私がときどき、レオナルド・ダ・ヴィンチの手になるミステリアスな『岩窟の聖母』に会いに行く場所です^^
ジョージ王朝時代に建てられた壮麗なメイン・ビルの1階に、2022年春、この美術館にふさわしい新レストラン「Ochre」が登場しています。入り口は2箇所ありますが、ナショナル・ポートレート・ギャラリー並びにある正面玄関からダイレクトにアクセスできるのが便利。
ここは何が素敵と言って、印象派の絵画を思わせるような淡い色合いのクラシックなインテリアが本当に魅力的。コンセプトはまさに、このナチュラルなオークル色そのもの。自然を形作る大地の色彩がグラデーションとなり、19世紀のオリジナル建築の重厚さにほどよく溶け込んでいます。平日の昼間からこんなところでランチができたら最高ですね^^
エグゼクティブ・シェフにはロンドンのトップ・レストランの厨房を経験したサイモン・へンバリーさんを迎え、ヨーロッパで愛される色褪せない古典キュイジーヌに、現代的なひと捻りを加えたお洒落な料理を提供しています。
例えば前菜には甘酢ピクルス風のアスパラガスのサラダ、野菜をたっぷり添えていただく英国産ブラッタ・チーズなど。見た目もお味も考え抜かれた芸術品^^
メインには「本日の料理」だった白身魚と赤エビの一皿と、定番のチキン・シュニッツェルをいただきました。お魚は美しく火の通り具合もよかったのですが、魚介出汁と風味づけが若干薄めで残念。しかしシュニッツェルは大正解! 肉厚の若鳥の中から、ハーブバターがじゅわっ。ボリュームもあり、丁寧に作られたサラダとの相性も抜群でした。
デザートはタルト・タタンをシェア。もっと食べたい!クラシックな美味しさ^^
季節によってメニューを変えていくアフタヌーン・ティー(現在55ポンド)も、15:00から受付中。美術館らしく収蔵絵画にインスピレーションを得たテーマでデザインしていくそうなので、そちらも見逃せません!
さてさて、もうすぐバレンタインですね^^
オークルでは2月12日から、チョコレート・アフタヌーン・ティーをご用意! ナショナル・ギャラリーの収蔵作品である18世紀の絵画「The Lavergne Family Breakfast」にインスパイアされたもので、エレガントなお菓子のブレックファストから想像の翼を広げ、甘やかなチョコレートの世界を形づくりました♡
そして! 2月14日の当日は、3コースのロマンティック・ディナーもあります。ディナーの前にはこの日のために特別にセレクトされた5つの絵画を、セルフ・ガイド・ツアーで回ってみる趣向。はっとするような芸術に触れて、思いのほか二人の間が縮まってしまうかも^^
芸術を堪能するバレンタイン、いかがですか?
バー・エリアもあり、大人の時間をしっかり過ごせる構造です。
大ファンになってしまったオークル。ナショナル・ギャラリーに来られたら立ち寄ってみてくださいね^^