季節を映す、皿の上の小宇宙

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Polpetto ポルペット  (閉業)

「つねに旬の食材を使うことが、最高の味をもたらす秘訣」という確固とした身上を貫く若手女性シェフ、フローレンス・ナイトさんをヘッド・シェフに頂くのは大人気のベネチアン食堂「Polpetto」。「Polpo」を成功させ、今では複数の人気レストランを共同経営するSohoの帝王こと、ラッセル・ノーマン氏が手がける店の一つです。

2010年にDean Streetにある文壇パブ「French House」の2階にオープンし、またたくまに食通たちの舌を虜にしたものの、その人気に比べ20席という小さなスペースは手狭すぎました。そこで一旦リロケーションのためにクローズし、2013年冬に60席というより大きなスペースとなって再誕生。今では小さなマーケットが立つ庶民的なBerwick Street沿いにしっくりとくる馴染みの顔に♪

入り口すぐはバースペース

入り口すぐはバースペース

テーブル席は長細い店内の奥に

テーブル席は長細い店内の奥に

バーに掲げられたランプ・シェードからレース模様のデコレーションまで細部に渡って女性らしさを強調しながら、可愛らしさは最小限に抑えてシャビー・シックなカジュアル・ダイニングといった佇まいに仕上がっています。

窓際の特等席

窓際の特等席

アサリ、カネロニ・ビーンズ、ワイルド・ガーリックの皿はチリがアクセントに

アサリ、カネロニ・ビーンズ、ワイルド・ガーリックの皿はチリがアクセントに

ビートルート・ディップ、ゴート・チーズ、ソレル

ビートルート・ディップ、ゴート・チーズ、ソレル

ちょうどよい焼き具合、塩加減のベーコン・チョップ、洋梨入りバター、クルミ

ちょうどよい焼き具合、塩加減のベーコン・チョップ、洋梨入りバター、クルミ

メニューもシンプルなら、プレゼンテーションもシンプル。フローレンスさんの料理には一編のポエムのような趣さえ感じさせられますが、お味のほうは生きた素材だけが持つフレッシュな力強さに満ちています。旬の食事をしたいなぁというときに、ぜひ立ち寄ってみてください ^^

 

11 Berwick Street, London W1F 0PL

店名Polpetto
最寄り駅Oxford Circus / Tottenham Court Road
住所11 Berwick Street, London W1F 0PL
電話番号020 7439 8627
営業時間月〜金 12:00 – 15:30 / 17:30 – 閉店まで 土 12:00 – 23:00 祝 12:0 – 16:00
URLhttp://polpetto.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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