ピーター・オトゥールも愛した由緒あるジャズ・パブ

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Duke of Hamilton  デューク・オブ・ハミルトン

ようやくロンドンも春めいてきました^^  パブやレストランの屋外スペースの人気も急上昇中。本日はそんな季節を待ちわびていた皆さんに、お庭とフロント・テラスが気持ちいいハムステッドのパブをご紹介。デューク・オブ・ハミルトンです!

このフロントのテラス席は大人気。

ワンちゃんたちも常連♪

ハムステッド・ヴィレッジからヒースへと続く通り、ヒース・ストリートから少し入った美しい住宅街に佇むデューク・オブ・ハミルトンは、ロンドン郊外の理想的なパブそのもの。フロントには広いテラス席が、裏手にはちょうど良い広さのガーデンがあり、これからの季節テーブルの争奪戦となること必至なのです。

バック・ガーデンはほどよい広さ。

ここは2019年に新たなオーナーさんの下に生まれ変わるまで、昨今のイギリスのパブ事情を反映するかのように閉店の危機に瀕していたそうです。それが2015 年頃に800名以上の署名を得て地域の価値ある資産として保護指定され、4年後に志ある地元ファミリーによる愛のあるプロジェクトとして生まれ変わったのだとか。

そしてデューク・オブ・ハミルトンとは一体誰なのか。1712年、相続をめぐって従兄弟とハイド・パークで決闘して亡くなった、第4代ハミルトン公爵にちなんでいるそうです! この決闘をきっかけに国内での決闘が全面禁止になったということなので、歴史的な事件だったのですね。

とても居心地の良いパブです。

ハミルトン公爵のスキャンダルだけではありません。著名人が多く暮らすことでも知られるハムステッドだけに、パブ好きの俳優ピーター・オトゥール、リチャード・バートン、オリバー・リードたちがかつて通ったことでも知られています。そんな歴史に思いを馳せつつ・・・ガストロ・メニューに乾杯♪

ヴィーガン向けのボリュームある一品。シェフがクリエイティブなことがわかります。

ムール貝とポテトフライ。外しません!

新鮮なタラとグリル野菜。かなり好みの味♡

そして2019年の再オープンで新たな歴史を刻み始めたのは、地下スペースを利用した「ハムステッド・ジャズ・クラブ」でした。

地下なので年中通してこの雰囲気。すでに地元では確立された存在。ハムステッドにこられたらぜひ!

新進気鋭のミュージシャンからイアン・ショーなどのベテランまで、玄人受けするロンドン・ジャズの極め付けショーが木、金、土曜の夜に繰り広げられます♪  地元在住の友人も強力にオススメしてくれたデューク・オブ・ハミルトンの地下ベニュー。私も今年の夏は行ってみようと思ってます。

ハムステッド・ヒースもすぐそこ。春から夏にかけて、覚えておきたいガストロ・パブです。

23-25 New End, London NW3 1JD

店名Duke of Hamilton
最寄り駅Hampstead
住所23-25 New End, London NW3 1JD
電話番号020 7916 0695
営業時間月 〜土 12:00 – 23:00(食事は15:00 – 17:30はなし) 日 12:00 – 22:00
URLhttps://thedukeofhamiltonnw3.com
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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