GWいかがお過ごしですか? どこにも出かけない休暇や近場で過ごす休暇のことを、最近の造語でステイケーションと言います。今年はおこもり連休だった方も多いかと思いますので、せめて、イギリス旅行気分を味わっていただきましょう。
コッツウォルズのうちの村から車で5分ほどの場所に、エイボン川が流れています。ちなみにシェイクスピアの生誕地ストラトフォード・アポン・エイボンという観光地はご存知ですか?
ここは我が家からは車で30分くらいの町。イギリスには「ストラットフォード」と呼ばれる町が複数あることから、「エイボン川のそばのストラトフォード」と言う意味の呼び名となっています。
もっと詳しくいうと
ストラット(古代ローマ時代の道)
+
フォード(川越え)
という意味だそう。
余談ですが、イギリスには古代ローマ人が作った道が国中にあり、いまも整備されて道路として使用されています。
さて先週末は、同じエイボン川でも反対の西の方へでかけ、川辺を散歩しました。
そのとき見かけた牛たちが上の動画です。
動物たちは、お陽さまと風を楽しみ草をモグモグ味わっていますね。
冬の長いイギリスでは、昔から5月をワクワク待ち望む気持ちが、メイデーのお祭りとなっていたのでしょう。
この連休はメイ・バンクホリデーでした。5月に入り、やっと迎えた春本番。動物たちの赤ちゃんもすくすくと大きくなっています。
お散歩ついでに、コッツウォルズ田舎の村、隣村のマーケットの様子をご紹介しましょう。
青空市は毎週土曜に開催。地元の生産者がお店を開き、ちょっとしたご近所さんとの社交場(?)ともなっています。
とくにロックダウン中は、村のたった一軒しかないお店パブも閉店していましたから、寒い中でもコーヒー片手に立ち話を楽しみにしていた人も多かったのです。
こちらは、何年もリピ買いしている手作りのジャムやマーマレードを売るパムさん。絶品のお味なんですよ。
その品数たるや、季節ごとに豊富なバラエティで、お庭でとれた果物を使ったジャムも色々売ってます。さらに、空き瓶を洗って返すと割引してくれたり、お得意さんとなると優遇されます♪ うちの家族みんなが大ファンでして、息子たちが大学の下宿に戻る前にまとめ買いするくらい。
こちらは、八百屋さん。
地産地消の新鮮な野菜たちも、外国から来た季節外れのものはないから、もちろん品揃えは旬の野菜や果物だけです。
話をしながら「じゃあ、おまけしとくね〜」と気前の良い農家のおかみさん。そんなやり取りも、嬉しいものです。
この日はかれこれ3時間くらい歩いたでしょうか。可憐なりんごの花が咲いているのも見つけましたよ♡
最後は、予定外でしたが、隣町のパブでひと休み。
歩いて暑くなったのでフルーツ入りのピムズNO1という夏の風物詩カクテルで、珍しく昼間から乾杯〜! ロックダウン規制がゆるんで以来、初の外食で、夫とふたりでランチを頂きました。
イギリスもコロナ禍の中のメイ・バンクホリデーの連休でしたが、何気ない日常を愉しむことができました。これまで、あたり前だと思っていたことがそうではなく「有り難い」ことだと再確認できた週末となりました。
見慣れた家の周りも、旅行者になったつもりで歩いてみると、散歩や青空市で非日常を味わえた!
良かった〜〜
ちょっと視点をずらしただけなのに。
皆さんも、ホリデー気分で身の周りを探検してみてはいかが? 大きなイベントはなくても、青空を見上げたら気持ちが大きくなったり、視点が変わったり、意外な発見があるかもしれません♪
帰宅して庭を眺めると、去年は全滅だった藤の花が、今年はよく花を咲かせています。毎年花は咲くけれど、少しずつ変化しているということも、なんだか不思議でもあり、嬉しくもあります。
何より、太陽と水と土に感謝。
それでは、引き続き新緑の爽やかな季節をお楽しみくださいね!