猫好きの方も、そうでない方も、コニャニャチワ。これから「Cool for Cats」を担当する、さとりっぷるです。
今年の1月にレスキューセンターから子猫2匹を引き取り、人生で初めて猫を飼い始めました。そして今ではもう(おそらく類にもれず)ケータイのカメラロールの大半は猫、アタマの中も猫・ねこ・ネコ・プッシーキャットキルキル!猫ひろしニャー!という感じで、彼らの魅力というか魔力に日々心を奪われております。 そんなわけでこの場をお借りし、これから愛猫タムタムとラミーを通して、英国のアニマルレスキューのことや、身近な猫関連の話題をお届けしていけたらと思っています。どうぞよろしくです!
あ、ここでひとまず、これからちょくちょく登場するであろう我が家の愛猫をご紹介しますね。
この通り毛色は異なりますが、きょうだい猫です。つい先日、11月12日で1歳になったばかり。人間でいうと、ちょうど成人したところですかねー。
さてさて、まずはこのタムタムとラミーをレスキューセンターで引き取った過程からお伝えしようと思います。
日本はなぜか今、空前の猫ブームのようですが、私自身は、かつて実家で犬を飼っていたこともあってずっと犬派でした。猫により親近感を持ち始めたのは、英国に来てからです。今回ペットを飼おうという話になった際も、最初は犬か猫かで迷っていましたが、どちらにせよレスキューセンターから引き取るつもりだったので、まずはローカルエリアにあるアニマル・レスキューセンターを訪れ、登録を済ませることにしました。
「London Animal Rescue Centre」などのキーワードでググるとわかりますが、ロンドンには東西南北にわたって数多くのアニマル・レスキューセンターが点在しています。ロンドン南東部に住んでいる私たちが登録したのは、 どちらかというと犬をメインに扱っているBattersea Dogs & Cats Home と、猫がメインのCelia Hammond Animal Trust の2ヵ所です。
週末のある晴れた日、まず手始めに Battersea Dogs & Cats Home に足を運んでみました。カフェやショップもあり、設備が整った大きな施設で、基本的に毎日オープン。入場料£2を支払えば誰でもアポなしで訪問できて、里親募集中の犬や猫たちに会うことができます。
ここの犬舎では、グレイハウンド種のウィペットと、スタッフィと呼ばれるスタッフォードシャー・ブルテリアを多く見かけました。ウィペットが多いのは、ドッグレース用に違法でたくさん繁殖させられているから、という話を聞いたことがあります。何にせよ、ケージの中で人恋しい目をしている犬たちを見るのはなんとも心苦しく、すぐにでも家に連れて帰りたくなるところですが、その場で無条件で犬猫を引き取れるわけではなく、まずは登録のうえ簡単な審査を受ける必要があります。
受付で里親希望の旨を伝え、登録フォームに必要事項を記入した後、センターのスタッフと面談。主に生活パターンやこれまでの犬猫飼育経験、引き取りを希望する犬猫の種類や条件などを聞かれます。そのうえでさらに後日、スタッフが自宅の審査にやってきます。 日本でこういう機関にお世話になったことがないのでわからないのですが、動物愛護精神に溢れる英国では、ペットを責任持って迎え入れるのに十分な環境が整っているかを、事前にきちんとチェックするんですね。
そして後日、約束どおりセンターからスタッフが家庭訪問にやって来て、フラットの間取りなどを確認した後、改めて生活状況などについて聞かれました。私は通常、自宅で仕事をしているため、ペットの世話もしやすく、その点では犬でも猫でも問題なし。しかしうちはフラットが2階で庭へのアクセスがないので、犬なら散歩に行けばいいけれど、猫だと室内飼いに向いた老猫を紹介される可能性が高いとのこと。正直なところ、せっかく飼うなら少しでも長く一緒にいたいという思いがあったので、話しているそばから犬の方にぐぐーんと気持ちが片寄り、この時点ではもう8割方、犬かなーと思っていました。その数日後、Celia Hammond Animal Trust のキャットレディーと会うまでは……。