例年になく暑い日が続いたロンドン。
しかし、ちょっと涼しくなり、秋冬ファッションを見ても購入気分が持てるのは嬉しい。
ファッションの傾向は、2年ぐらい前から色や素材、シルエットなどの幾つかのパターンが提案されているので、メーカーは、その中から何を選んで、どうイメージ化して自社トレンドとして発表していくかというのが、まだ一般的な流れのようです。
かなり昔になりますが、日本で勤務していた化粧品会社でも、そんな情報を購入して、どんなメイクカラーを発売するか、 どんなシーズンテーマにするかと企画をしておりました。
その仕組みを知って、何だ、そうか、流行ってインスピレーションで各社発表されるのではなく、事前に作られているんだ。だからなんとなくみんな似ているのか、、、、と妙に納得したものです。
さて、今年の秋冬のファッションを実際に街で見たく、高級ブランド店が軒並みならぶボンドストリートのショーウィンドウ巡りをしてきました。
いろいろな情報を見ると今年のファッショントレンドは、
●70年代〜80年代のレトロ
●幾何学/グラフィック柄
●チェック柄
●スポンテニアス
●アニマル柄
●デコラティブ
●ファーコート
●ビックシルエット
●メタリックカラーなどなど
そんな中、目を引いたのが今回もやっぱりミュウミュウ(Miu Miu)それとバーバリー (Burberry) 。
さらに品物としてもっとも存在感のあったのが「靴/シューズ」でした。
では、ビジュアルで見ていきましょう!
●70年代〜80年代レトロ
どこか懐かしいレトロなもの。というテーマにピッタリのミュウミュウ「ゴブラン織り」のコート、上着、スカート。これって、おばあちゃんの家にあるソファやクッションの柄と同じでは??と。
しかし、さすがミュウミュウです。コーディもさることながら、動物の絵がついたアップリケで、古臭さを消し、なんだが新鮮でカッコいいではありませんか〜?
Miu Miu
●幾何学/グラフィック
幾何学模様とは、三角形、方形、菱形、多角形、円形などが使われた模様のこと。
バーバリーの左のトップは、レトロ感+幾何学模様で清々しい緑色。すっきり感とともにインパクも。
右のニットワンピースもいかにもレトロっといった感じ。
一方、ヴィトンは、現代的な幾何学模様のワンピースでした。
Burberry(左)Louis Vuitton(右)
●チェック柄
定番なチェックのせいか新鮮さに欠けるな〜。シャネルでは大柄にしたハウンドトゥース・チェック柄で品はいいけど、モノクロのせいか、ショーウィンドウではオトナシイめな感じ。
Chanel
●スポンテニアス
なにやら聞きなれない言葉、スポンテニアス(spontaneous)。「自発的な」という意味で、みんなが持つファッションの既成概念から外れ「自分次第でコーディネートを自由に楽しむ」ということだとか。
それを目指していたのは、プラダでした。左のメタリックカラーは、今年の色と素材でもあります。
●メタリックカラー
光沢や立体感のある素材でカラーの濃淡を活かしたデザインも今年のテーマ。そんな中バーバリーは、ワンピースと同じイメージのバックがカラフルで目を引きました。
● ベルベット、スエード、ベロア
素材として、これらも流行るとか。以下は、バレンチノのショーウィンドウ。メタリックとともにベロア素材がここにも。
●ブラウンやマスタード色
マルベリーは、バッグ専門店として有名ですが洋服もあります。厚手のマスタード色とオーガンジーの茶色シャツが女っぷりをあげてカッコいい!
しかし、なんといってもこのシーズンは靴のデザインが面白い!!
●ファーサンダル
秋本命と言われているのが、ファーサンダル。肌の露出が減る秋・冬コーディにサンダルで抜け感をだすとか、、、。これは、インパクトがある!けど、来年も履けるかしら??と考えるのは、まだまだカッコイイローバになりきっていないかしら??
●ビックバングル
ちょっとマニッシュな感じだけど、どこか女らしい感じも。。。
●スタッズ付き
飾りボタンがたくさんでハードなイメージ
●複数のバックルストラップ付きシューズ
このスタイルは、ミュウミュウの春夏でもすでに登場していたな。。。
●ポインテッド・トゥ
先がとんがった靴もディオールだと、こんな感じ。
実は、まだまだある靴の秋冬テーマ。きっと今後のウィンドウに出てくるかな?
次回は、 比較としてハイストリート・ファッションのショーウィンドウをお伝えしますね。