大阪で、英国へ旅するティールームグランドツアー♪

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「ナミヘイがゆく」のタイトルバナー(上)。よく見ていただくと、ブルーのナミヘイがアンテナを立て、腕を振って走っています。20数年前に初めて作ったEメールアドレスが「namihei」なのですが、この慣れ親しんだナミヘイをタイトルで使うことにした訳であります。

というわけで基本、ナミヘイはアンテナを張り巡らし走り回っております(幸せなことに読者の皆さまからニッポンの英国情報をいただくこともあります。ありがとうございます!)。素敵な場所を見つけたとき、1度で書いてしまうこともあれば、2度、3度訪れて書き上げることもあります。そんな中から今回は2度訪れたティールームのお話です。

そこは昨年SNSにふっと浮上した大阪・上本町(うえほんまち)にあるティールーム。駆けつけたいが東京からそうすぐに行けない。時々関西に帰っているものの、なかなか都合が合わず上本町まで行けない。そしてやっと今年の5月、ティールーム訪問が実現しました。

5月10日 火曜日】11時20分、早めに到着してティールームの前を往復。覗き見ようとするがシェードカーテンで全く見えず。覗き見断念。11時30分、営業開始のシェードが開け放たれるまで扉の真横でへばり続ける。そして開店。いかにもたった今到着しました、と言わんばかりに入店しましたが、店主さんにはバレていたかもしれません、笑。

2021年7月にオープンした小さな英国ティールーム「ティールームグランドツアー」さん。思うように旅ができなかった期間を考えると、心に響くお店の名前。このティールームを訪れるその日まで、「旅」がもたらす「何か」を思い出させてくれたように感じていました。

壁一面の「美」のロイヤルブルー。奥深い場所から私達を見据える「ジュリアーノ・デ・メディチ」。イタリア・ポンペイ遺跡を思わせるアンティークの石柱も見られます。

ヨーロッパの中でもローマ文化の影響を強く受けたイギリス。「グランド・ツアー」とは、18世紀イギリスの上流階級の子弟が、教育の仕上げとして訪れたヨーロッパ大陸への旅のことであります。かつてイギリス人がその地で多くのことを学んだように、私はこのティールームで何を思うのだろうか。そう感じてしまうほど、小さなティールームには店主・梶原真美さんのこだわりが詰め込まれていました。

ジュリアーノ・デ・メディチは、ルネサンス期イタリア・フィレンツェ共和国の政治家

アフタヌーンティーとクリームティーは、それぞれ違うサイズのスコーンを用意。特大スコーンがつくのはクリームティー。

多忙だったゴールデンウイークが終わったとはいえ、あっという間に満席。平日は梶原さん一人でティールームを切り盛りします。本日のセイボリーやお菓子たちの丁寧な説明、時にはお客様のお好みのお茶を提案しながら、キュッと一つにまとめたヘアスタイルにスマートないでたちで各テーブルをまわります。

満席のティールームで静かに順番にサーブされるポットティーセットは、私達に落ち着きと優雅さを運んでくれます。全く時間を気にせず、お茶の時間を存分に楽しんでもいいんだと、ここに来ると誰しも心の中ではっと気づくのだと思います。

今日は絶対セイボリーと決めてきたので【本日のスープ+セイボリー+サラダ+本日のお菓子にティーポット】のハイティーセット¥2,100(税込)をお願いしました。それ以外にもアフタヌーンティーセット、クリームティーセット、ティータイムセット(本日のお菓子)、スモールティーセット(小菓子)があります。

ブロッコリーのポタージュ。ポタージュなのに、ブロッコリーの先端をハサミでカットしたものが直接口に入ってくるくらい青い味がするのです。我が家では時々生のまま先端を細かくカットして散らして食べることがあります。その青々しさがポタージュを口に含んだ時に蘇りました。あまりの美味しさにあっという間に食べ終わってしまいました。

魚のパイも大好きですがアップル&ポークパイ(HOT)も魅力的! 肉と小麦粉の組み合わせはイギリスの寒い冬を乗り切る知恵だと語る梶原さん。寒い地方で食べ継がれている必然性を噛みしめました。リンゴの甘い酸味で豚肉を爽やかにする煮込み料理。この具材の旨味が、良く染みたパイ生地もたまりません。

お腹にたまるものが活力を与えてくれる

押し寄せる美味しさの波に紅茶がすぐに足りなくなる。でも心配は入りません。差し湯もミルクもたっぷりテーブルの上に座っています。

バナナが主役! メジャーなイギリス菓子バノフィーパイ。軽い食感も人気の秘密です。底から甘くない生地、甘いトフィーとたっぷりバナナ、そしてまた甘くないホイップクリームが重なっていて、この組み合わせをペロリ! いつ食べてもおいしい。

愛すべきバノフィーパイ♡

店主・梶原さんは、あぶそる〜とロンドンの大人気コラム 安田真理子さんの「イギリスおかし百科」の永遠の読者でもあります。英国菓子研修の為のお菓子講座への参加、ティールーム巡り、茶葉へのこだわり、機器設備他、紅茶に合うお菓子を追求し続けています。それは英国愛溢れる梶原さんの、メニュー説明が全てを物語っていると思います。

5月31日 火曜日】午後少し遅い時間に優雅なティータイムを過ごしたくなり14時過ぎに到着。忙しいお昼時も落ち着いて店内は二組のお客様。「また来ました!」の私の笑顔に「また来ましたね〜」の梶原さんの優しい反応。今日は日の当たる道路側の席に着席。5月最終日を締めくくる全てが心地いい時間でした。

カウンターに並ぶお菓子達。
くり抜いた生地を蝶々の羽に見立てたバタフライケーキ。おめかしした可愛いケーキです。

大きさが随分異なるスコーンに驚き! 特大ジャイアントスコーンはコンベクション(熱風循環式オーブン)つまり庫内の空気をファンを回して対流させながら火を入れるので、全体が均等に焼けるそうです。小さいスコーンは平釜仕上げ。上火・下火があり、かつ強さの調整ができるものもあり、メリハリをつけて焼き上げることができるそうです。試作に試作を続けて、ようやくカウンターに並ぶスコーン。小麦粉の持つ豊かさも食べくらべながらお楽しみください。

ミルクティーが飲みたいです!のリクエストにテイラーズティールームブレンドを勧めてくれました。今日はティータイムセット(本日のお菓子)¥1,500(税込)です。

お菓子はヨークシャーカードタルトでした。イングランド北部ヨークシャー地方のお菓子。

ここで梶原さんのエピソードをご紹介♡ その昔、ヨークシャーのティールーム「べティーズ」でアフタヌーンティーをいただいたそうです。そのシンプルでいて味わい深いティーフーズに感動。素朴で考え尽くされたお菓子はいつまでも心に残るもので、そこで再現されたのが、このカードタルトなのだそうです。しかしこのお味は、べティーズでは味わえない「ティールームグランドツアー ヨークシャーカードタルト」。このタルト自体はヨークシャー以外ではあまり見かけないんだとか…。となれば、ここはニッポン、大阪の上本町に来なくっちゃ!

カードチーズを使い、カランツ、オレンジピール、レモンピールを混ぜ合わせて。つぶつぶした表面が特徴の素朴なカードタルト。

ゆったり紅茶とお菓子をいただいていると、お隣さんの席にアフタヌーンティーセットお一人さまバージョンが運ばれました。愛がいっぱい詰まった説明に、私も耳ならず目も釘付け♡やはりアフタヌーンティーは「ティールームの華」。心ひそかに「よし、次はこれに決めた!」

私達の手にするお皿やカップは決して新しいものばかりではありません。そこにはいたわりながら長く丁寧に使いたいという梶原さんの想いがあります。

 

ふと時間を忘れて立ち寄りたいお茶の時間。

「ティールームグランドツアー」とても素敵な名前だと私は思います。

Tea Room Grand Tour

 

 

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ティールームグランドツアーTea Room Grand Tour
〠543-0002 大阪市天王寺区上汐3-7-6 グローリ上汐1F
営業時間:11時30分-18時30分(LO:17時30分)
定休日:月曜日&奇数週木曜日
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About Author

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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