幸せの青い旗を目指して。 スコーン屋 つむぎ

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私は関西に帰るとまず本屋へ立ち寄ります。お目当ては月刊誌 SAVVY (サヴィ)1984年創刊の関西の女性たちを元気にする情報誌です。私も学生時代、一生懸命アルバイトして毎月購入していました。当時は買って満足気分に浸り、お店巡りまではほとんどしなかったですけどね(笑)

[SAVVY7月号 北摂特集]。「北摂」とは兵庫県の阪神間と大阪北部地域のこと。豊中、箕面、池田、吹田、高槻、能勢や、宝塚、川西、伊丹のお店をたっぷり紹介しています。

関西の私の住処も北摂地域。ぱらぱらっとページをめくると、近所のどら焼き屋さんやうどん屋さんがある。「ここ知ってる、行った行った!」なんて笑いながら立ち読みです。すると吹田市のページにスコーン屋さんを発見! 見るからにどっしりゴツゴツした姿が印象的。これは食べてみたい、と思わずにいられませんでした。

6月に入ったばかりの大阪。梅雨入り前で、朝からジリジリ太陽が照りつける1日でした。この日にSAVVYで見た吹田のスコーン屋さんに行きました。阪急十三駅で北千里行きに乗り換え。学生時代に利用していた沿線です。それだけで懐かしくて嬉しくて、でも汗はダラダラ。

ここでひとつ雑学をお話しましょう。この沿線に関大前という駅があります。これは「関関同立」と呼ばれる大学のうちの一つ「関西大学」がある駅です。「関関同立」とは、近畿地方の4つの難関私立大学を示す通称のことです。ではもうひとつの「関」、これは兵庫県西宮市に本キャンパスを持つ「関西学院大学」であります。ここまで書くと関西の方はもうお分かりの方も多いはずですね。そうなんです、読み方なのです。前者は「かんさいだいがく」。では後者は?「かんさいだいがくがくいん」と読んだ時点で「なんでやねん!」と頭をはたかれますのでご注意を。「かんせいがくいん」が正解です。

「スコーン屋 つむぎ」
関大前駅の次、千里山駅を降りて僅か徒歩1分。雑居ビルの3階にそのお店はありました。店舗販売は13時から15時。営業日は不定期です。通販も月数回実施中です。店舗が3階なので、お客様が上がってくるまでに売り切れてしまったという事態を防ぐために、オープン日には3階の外壁から青い旗が上がっています。見上げて旗がなければ「完売」のサインです。

通販から始めた「スコーン屋 つむぎ」さんは、2020年5月にお店をオープンしました。コロナの影響でなかなか思うように準備が進まなかったそうです。もっとこうしたいと思うところもありますが、急がず焦らず無理せずマイペースで、訪れるお客様と共に、いろんな思いを形として膨らませていきたいと考えています。

2022年5月で2年目を迎えました。納得がいく味まで何度も何度も試作を重ねる店主さんは、一歩お店を出ると優しいお母さんであります。育児をしながら作るのが「スコーン屋 つむぎ」さんのスタイルです。家族に無理のない範囲で頑張ります。家族で過ごす時間が店主さんに頑張りをもたらしてくれます。彼女が新しいことに挑戦したいという原動力は、そこから生まれてくるのだろうと思います。

時にはおんぶして店舗に立つこともありました。スタッフも増え、以前よりたくさんのスコーンを用意できるようになりましたが、まだまだ子育ては続きます。

私がお店に到着した時はすでに3人のお客様が並んでいました。常連さんでしょうか、ほのぼのとした会話が聞こえてきます。次のお客様を気にしながらも、目の前のお客様を丁寧に大切に対応する。お店に流れるゆっくりとした時間は店主さんの心の表れのような気がしました。

左:イロクッキーさん の焼き菓子(つむぎさんの店舗で間借り営業)

私の番が来てお店に入ると少しして若い男女のカップルがやってきました。初来店のようで何にしようか楽しそうに迷っています。すると「私達、SAVVYを見てやってきたんです」と。心の中で「私も、私も」と呟きました。嬉しそうにお客さんとお話している店主さんの笑顔はとても美しかったです。

店主さんはオーブンを覗いて膨らみ具合を見ます。きれいな形、個性的な形(笑)、いろんな形のスコーンが可愛らしいなぁと、日々子供を見守るような眼差しで作りながら思っているんだそうです♡

材料は地粉、洗双糖、低温殺菌牛乳、米油、ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)を主に、出来る限り有機、無農薬、減農薬の食材を取り入れています。子供から大人まで安心して食べてもらいたいと願っているからです。

「私が作るスコーンは、菓子職人が作るような特別なものではなく、子供がお母さんと一緒に作るような、素朴なスコーンです。」

1階にたどり着くと、そこは自転車かごに公園で遊ぶ道具をのせたお母さんが駐輪するところでした。そしてお腹の大きいお母さんが階段を上って行きます。そういえばさっき私の前には抱っこ紐をした赤ちゃん連れのお母さんが並んでいたことを思い出しました。素朴なお母さんの味を求めて、またそのスコーンを首を長くして楽しみに待っている子供たちの姿が目に浮かんでくるようでした。店主さんのスコーンへの思いは、お客様に通じているんですね。

数量限定の予約方法や予約来店時間には約束がありますのでインスタグラムで確認してくださいね。私は各種一個ずつ計5個購入。どっしりずっしりザックザクスコーンを紙袋に入れてお店を後にしました。

 

千里山駅の先に万博記念公園があります。せっかくここまで来たのだからちょっと行ってみよう!
万博といえば芸術家の岡本太郎氏の「太陽の塔」ですね。1970年に開催された日本万博博覧会のテーマ館の一部として建造されました。私は太陽の塔を拝みながら日陰のベンチへ座り、いい匂いのする紙袋を開けました。

伊藤農園のオレンジ ¥330
清見オレンジを取り扱ったスコーン。さわかやな粉の匂いが広がります。ピールの甘さは控えめで、噛み締める度に程よい苦味を感じました。

有機ドライフルーツ ¥340
有機イチジクとレーズンを赤ワインで煮込んだものをクルミと共に生地に混ぜ込んだもの。暑さのせいでお店から万博公園の移動で粉糖がしっとり生地に浸透していました(笑)

有機レーズンとグラノーラ ¥340
ザクザクのグラノーラがスコーンで味わえます。食べ応えあり!

プレーン ¥260と、塩麹とチョコチップ ¥300
ずっしり重たく、まさにお母さんが作った素朴なスコーン

 

学生時代を思い出しながら沿線プチ散歩。時間を忘れて過ごす時間はなんともいい気持ち!
北摂に住むならぜひ一度、「スコーン屋 つむぎ」さんのゴツゴツ、カリっを食べてみてください。
目印は 青い旗。

インスタグラムからお借りしました

 

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【スコーン屋 つむぎ】
〠565-0842 大阪府吹田市千里山東2-28-7 千里山駅前ビル3階
営業時間:13:00-15:00(営業日は不定期)
Instagram
ネットショップ

 

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About Author

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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