ロンドンもとても猫が多いのですが、こっちの猫は日本に比べると、全く人を恐れない猫が少なくないと思います。道を歩いていると、甘えた声で、鳴きながらすり寄ってくるか、あたし忙しいのよとばかりに、黙々と直進してすれ違っていったりします。
中でも、それはふてぶてしい猫が一匹いるのです。えらく大柄で、太っているのかなと思いきや、どうもみっしり筋肉を蓄えているような風体なのです。すれ違うときも、撫でてもらいたがるどころか、前を見据えて、歩道の真ん中を堂々と歩まれるので、こちらが端に寄ることも。
お隣にアメリカンショートヘアの親子がいるのですが、いつも物置の屋根の上で、幸せそうに日向ぼっこをしていたのです。でも、このふてぶてしい猫が、いつのまにか縄張りを横取りしたらしく、しばらくの間はたとえ雨が降っても、どっしりと寝そべって、アメリカンショートヘアが来ると睨みつけて追い払うのです。
この輩はどうも好かんたらしいです。