明けましておめでとうございます。日本は雨が降らなくて野菜の高騰が続いているそうですね。空気が乾燥しているので風邪が大流行りと聞きました。皆さまくれぐれもご自愛の上、今年も充実した一年を送られますようお祈りしております。
さて、わたくしは毎年12月になると、来年の干支の絵をメールで母に送ります。昨年用には軍鶏を描きました。なんで軍鶏を選んだのかわからないのですが、レグホンより猛々しい軍鶏が恰好よく見えたのかもしれません。今年は戌年ですが、これもなんだが洋犬は日本の年賀状の戌とはイメージが合わないような気がして、柴犬を描きました。
描いていて気がついたのですが、そういえば、日本に住んでいたときは犬の尻尾は巻いているものだと思っていました。特に子供の頃は、洋犬はスピッツとダルメシアンくらいしか見たことが無く大抵の犬は雑種でしたが、みんな一様に尾がクルリと巻いていた記憶があります。なので犬を描く時は、昔は決まってお尻の上にクルリと巻いた尻尾を描いていたものです。
そういえばロンドンでは巻尾の犬をあまり見たことがありません。以前飼っていたグレイハウンドは細くて長い尻尾ですし、シェパード、ラブラドール、スパニエル、ブルテリア、ボーダーコリー、巻き尾の犬がなかなか思いあたりません。巻き尾の犬とはどれくらいいるのかと検索してみたら、21犬種を挙げている日本のサイトを最初に見つけました。ケネルで認められている全部の犬種はおよそ200種類(ちなみに非公認の犬種を入れると800種類を超える)そうなのでやはり少ないですね。そしてほとんどの日本犬は巻尾なのだだそうです。あぁやはり犬のしっぽは巻いていると思い込んでいたわたくしの見識は正しゅうございました、というか一昔前なのでございますね…。
そういえば犬のしっぽというのはどのくらい種類があるのでしょう? Bob、Corkscrew、Flagpole (Gay)、Rat、Saber、Carrot、Snap、Tapered、Sword、Ring、Sickil、Otter…沢山あるではないですか! 試しに日本のサイトを調べてみたら、もっとたくさん挙げられていました。そしてなんとパグは ’Corkscrew’ で柴犬は『巻き尾』なんだそうです。果たして『巻き尾』とはどう英訳するのかわかりませんが、わたくしはCorkscrewと聞くと『巻き尾』でいいのではないかと思うのです。でも実際に犬のしっぽを思い浮かべると、柴犬のしっぽはくるりと一回り、パグのしっぽは一回り以上しているような。なるほどCorkscrewであります。やはり日本人はきめ細やかな洞察力があるんですねぇ。特に巻き尾については一家言を持っているのではないでしょうか。