イギリス年で言えばもう昨年、日にちで言えばまだ先週のことですがイギリスの南西部に小旅行に参りました。
Wellington Bootsを履かないと歩けない箇所も多いので、こじゃれたホテルの入り口にも「泥靴、犬連れ大歓迎」の看板が入り口に立てかけてあります。私が滞在したB&Bも、老齢のジャックラッセルを連れたご夫婦が隣の部屋に滞在されておりました。彼らはとても気の良いご夫婦で、クリスマスの夜もワインを傾けながら楽しくおしゃべりに興じました。
イギリスは日本と同じように1月1日が新年なので、ロンドンでは12月31日のNew Year’s Eveに花火大会が開催されます。なので、クリスマスカードにはMerry ChristmasとA Happy New Year が一緒に印刷されていることが多いです。
日本は中国の新年(今年は2月5日)ではなく、イギリスと同様1月1日に新年を迎えます。そしてこれは中国と同じなのですが十二支という干支が毎年決められていまして、2019年は亥年なのですよ、とご夫婦に申し上げたところ、彼らは自分の干支を知っていて、ご主人はDragon(辰年)奥様はDog(戌年)なのです、と嬉しそうにご主人がおっしゃいます。あぁこれでご夫婦の年齢はわかりました。ところがそれを聞いたご夫婦にはそれが東洋の神秘のように思われたらしく、何度も首をひねっておいででした。
今年は亥年。でもイノシシは日本だけで他の国(中国、台湾、韓国、ヴェトナム)では豚年なのだそうです。豚はイノシシを家畜にして品種改良したものなのですが、日本では奈良時代以降の仏教の浸透により養豚業が廃れたためイノシシになったのだという説もございます。しかし十二支と動物を結びつけたのは覚えやすくするためで、亥とイノシシおよび豚は実は何の関係もないのだそうです。
とは言え、お正月にはその年の干支の置物を飾るのが日本の我が家の習慣でございます。今はロンドンからメールで毎年年賀状の干支を描いて母に送ります。今年はかっこいい猪を描かなくてはと思っていたのですが、かわいいウリ坊になりました。
あらためまして、新年明けましておめでとうございます。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。