テムズ川、春の風物詩

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友人は”Hand harmonika”という楽器を持っています。この楽器は友人のお爺様のものなのだそうです。ハンドハーモニカとはドイツ語の名称で、英語では”Hand harmonica”と訳されます。kとcが変わるだけですね。これはいわゆるアコーディオンなのですが、日本人によく知られているのはピアノのような鍵盤がついたピアノアコーディオンですHand harmonikaはボタン式鍵盤を備えたボタンアコーディオンであります。とは言え、日本でも明治大正まではボタン式のアコーディオンが主流だったのだそうです。

さて、2年前の彼女のお誕生日パーティーでは、彼女の手作りのとびきり美味しいスコーンをいただきながら、彼女のHand harmonikaの演奏を楽しみました。ところが今年はお誕生日の日に、オックスフォードとケンブリッジ大学のボートクラブの間で行われる”The boat race”が、ロンドンで本日7日に行われるのです。彼女のご主人はイギリス人で、このレースのセーフボートのドライバーなのであります。と言うことで今年のバースデーは, ロンドンのテムズ川の橋の上でボートレースの見学を楽しむことになりました。

ボートレースの話を聞いた時、昔日本で同僚だった方の一人が、大学のボート部で活動をされていたのを思い出しました。そういえばイギリスのボートレースに出場したことがあると言っていたような?と、軽い気持ちで彼にメッセージを打ってみたら、なんと彼の通っていた日本の大学のボート部の創部100周年記念で、”Henley Royal Regatta”に出場されたと言うではないですか!(※Regatta – 原動機のない船を使った、複数の人数によるボート競技)あぁ、WikipediaではHenley Royal Regattaは「ウィンブルドン選手権、ロイヤルアスコット開催、全英オープンと並ぶ、夏の社交界、スポーツ界最大のイベントとされている」と書いてあります。友人のご主人がセーフボートで参加されるオックスフォード、ケンブリッジ大学の対抗戦のボートレースも世界的に有名なものであるとのこと。どちらも結構高額のチケットが販売されておりますが、友人の旦那様から、チケットを買わずとも観戦にはうってつけの橋の名前を教えていただきましたので、ロンドンで行われるボートレースは友人のお誕生日をお祝いしながら声援を送るのであります。楽しみですねぇ。

ただロンドンは、ここのところ天候が思わしくなくまた冬に逆戻りしています。夏時間に変わったばかりだというのに数日前は雪が降りました。オックスフォードのヘンリー・オン・テムズで行われるHenley Royal Regattaのレースは初夏の7月に開催されますが、ロンドンのテムズ川でのボートレースはまだちょっと寒いことでしょう。せめて雨だけでも降りませんように。

th_Alex

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洋画とグラフィックデザインを専攻したのち、イラストの道へ。縁あって英高級紙「The Times」の挿絵イラストを担当。同紙から数多くの依頼を受け、新聞のタイトル欄にエリザベス女王と並んでイラストが印刷される。児童福祉に関わる団体をはじめ、クライアント・ベースの仕事をするフリーランスのイラストレーター。4年に渡ってロンドン動物園で週に一度ボランティア活動にいそしんだ経験があり、動物イラストは本物からのインスピレーション。

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