今回は「ヒースローから愛を込めて」シリーズ中休み?として、私が飛行機に「愛」を感じるようになった背景を少し語ってみたいと思います。
元々幼少時からキラキラ系、ピンクや赤やお花が散らばる系よりも、戦艦ものや戦隊モノが大好きだった自分でありまして、 F-14 トムキャット、トーネード IDS / ECR等の戦闘機や
Red Arrows (レッドアローズ)やPatrouille de Franceなどのアクロバットチーム
そして昭和アニメであれば、宇宙戦艦ヤマトならコスモゼロやコスモタイガー、ガンダムではGファイター、マクロスではVF-1 バルキリー(戦闘機形態)と、(あ〜すいませんね、一部の方しか全然わからない世界ですよね)モビルスーツよりも「飛行」する機体に興味を持ちながら過ごしてきました。
小学校高学年や中学の時にはオートバイに興味を持ち、プラモデルなどを楽しんでいた記憶もあります。
アルミ合金やら炭素繊維複合材などで作られた「動くもの」「飛ぶもの」への興味は幼い頃から「やや高め」の傾向があったのですが、「飛行機」に興味を持ち始めたのはイギリスに移り住んでからとなります。
イギリスに住むまでは「飛行機」に乗ることは一年にあるかないかという、「新幹線」「鉄道」移動がメインでしたが、仕事をするようになってからは、欧州行きの短距離、長距離等、多い時では毎月飛行機に乗る事もあって、自然と「飛行機という乗り物」に興味を惹かれるようになりました。
<音への目覚め>
出張やセミナーなどで飛行機に乗る機会が非常に多くなって来た時は正直「楽しい」よりも「疲れる」という気持ちの方が圧倒的に高かったのですが、ある時(今から考えるとA319の機種だったと思いますが)ふと耳を澄ませた瞬間にすごくクリアに飛行機から発せられる色々な音があることに気がついたのです。
特にエンジンの始動音や航空機が離陸に向けてスロットル(自動車のアクセルに相当)を全開にする音や。機首上げをする時の角度の変化などに「くらっと」来まして、気がついたら見事に恋に落ちておりました。
<機内での楽しさについて>
機内での楽しさといったら食事やエンターテイメントが挙げられますよね。 特にキラキラの「上級クラス」座席に座れる機会がある際には「お食事」をインスタやYouTubeなどにアップされていらっしゃる方も多いと思います。自分も一度は興味を持てるかなぁと、機会がある時には頑張って写真に収めたりしたんですがあっという間に飽きてしまいました 笑
ですが、速度や高度をモニターで見たりしながら食事をいただく「至福」の時間はたまりません。 モニターをガン見し、ニヤニヤしながら食後のお茶を飲む、そんな幸せな時間は乗っているからこその賜物ですね。
お忙しいお仕事中のCAさんにはお手を煩わせたくないものですが、ふとした隙間時間に「航空機ラブトーク」が始まる事もあります。(主に非日系航空会社)
あまりに熱弁が続き、機長さんや副操縦士さんなどともお話しする機会などもある時には、自分が知らない機種のウンチクなどもたくさん聞けたりと、まさに「この機に乗ってよかった」と「飛行機ラブ度」がフルになる瞬間となります。
<推し活>
そんなこんなで、気がつけば「気になる機種に乗るために」路線を選んだり、航空会社を選んだり、出発時刻を選んだり、特別な塗装機が飛んでくる時には(この項はまたいつか書きますね) まさに「推し活」の様に仕事の都合がつく日は「零下であろうが」一目みるために会いに行くという日々を送る様になりました。
航空機の何が好き?と聞かれますと、自分の場合
• エンジン音
• 操縦室(コクピット)
• 見た目
(見た目という事では、自分が推していた機種は商業飛行を退役してしまったものやロンドンでは見られないものも多いので最近は推し活は減っていますが)
の3つの総合でしょうか?
元来「調べものが好き」という性格なので、一旦航空機が好きになってからは、機種の違いやエンジン音の違い、 飛行ルートなど、少しずつ学んでいき、気がつけば「お、そろそろソウル行きが飛んでくるな」とか「お、この音は羽田からのANA便だなとか」時刻表なども自ずと頭の中にインプットされていきました 笑。
こうやって少しずつ、少しずつ、“オタク度”が積み重なってきましたが、仕事や家の用事で毎週のように空港に足を運べず、また技術に自信がなく、超望遠レンズの購入を未だに躊躇している自分は「飛行機好き」の先輩方から見たら、「まだまだひよっこ」であり、「真のオタク」と呼ばれるような豊富な知識はまだまだ持ち合わせておらず、日々精進?音活などの日々を送っております。
見たい、知りたい、乗りたい飛行機を知れば知るほど、「世界一周しちゃう?」=空港巡りの夢への思いがよぎる今日この頃ですが、まずは、この素晴らしい航空機の世界の楽しさを、今後も皆様に少しずつお伝えさせていただければ幸いでございます。