ロンドン中心部でヴィレッジ風の趣を残している場所といえば、昔はマリルボーンのあたりがそうだなぁと思っていたけれど、最近は家賃の高騰でインディペンデント・ショップがどんどん店じまいしているのが残念。そんな中で、まだまだチェーン店をほとんど見ない中心部にある希少なヴィレッジと言えば、ブルームズベリーのLamb’s Conduit Streetです ^^
とくにメンズ・ファッションで有名なこの通りで、コーヒーへのこだわりも並大抵ではない紳士たちが通っているコーヒーハウスと言えば、このKnockbox Coffee。
コーヒーの本場オーストラリアからやってきた焙煎所、Workshop Coffeeから仕入れるコーヒー豆を使っていて、そのお味はホットでもアイスでもしっかりコクを感じる本格派。昨年のオープンからすでに数多くの常連さんを獲得している理由はここにあります。
トルコ系オーナーのメテさんが自ら手がけたというインテリアはシンプルで飽きがこないうえに、どこか温かさを感じさせる実直な佇まい。お客さんを選ぶようなトレンディさを強調した設えではなく、日常的に使ってもらえる庶民のためのカフェでありたいという願いが込められているそうです。
ティー類は市内のトップ・レストランでも使われているRare Tea、サンドイッチに使うパンはロンドンでも一二を争う名ベーカリー、セント・ジョンから。サラダは地下にあるキッチンで毎日作られ、ディテールにこだわりが見られる焼き菓子は北ロンドン在住のアニータさんという女性の手作りで、毎朝焼き立てが届けられるそうです ^^
ラムズ・コンデュイット・ストリート界隈は、中心部とはいえまだまだたくさんの人が住む住宅街です。ご近所さんが日常的にふらりと立ち寄って、会話の一つや二つを交わせる憩いの場として、これからますます愛されていきそうです☆