Tea Bar at Twinings Strand トワイニングス ストランド本店 ティー・バー
トワイニングと言えば、イギリスでは今でこそスーパーマーケットに数多くのティーバッグが並ぶ庶民的な紅茶ブランドとして知られていますが、その歴史は古く、1706年に遡ります。
始まりは初代トーマス・トワイニング氏がオープンした紅茶を出すコーヒーハウス。現在の本店が置かれている216 Strandです。
19世紀前半にはヴィクトリア女王から王室御用達を授かる栄誉を得て王侯貴族にもてはやされ、20世紀半ばにティーバッグを積極的に売り出すなどマーケターとしての手腕も発揮、現在は海外輸出はもとより英国内でもリピート愛飲者が多い庶民のブランドとしての確固とした地位を築いています。とはいえ今でも王室に収めているのは確かで、クオリティへの妥協もなし。名実ともにイギリスを代表する老舗紅茶ブランドですよね。
イギリスではスーパーマーケットに足を運べばさまざまなフレーバーのトワイニング社ティーを入手できますが、チャンスがあればこのストランド沿いにある堂々たる本店を訪れてみてはいかがでしょう?
代々のトワイニング社当主の肖像画が見下ろす細長いショップには、重厚な木製棚にスーパーでは見かけたこともない商品が美しく並んでいます。日本人に人気のレディ・グレイをはじめ、ティーバッグだけでなく同社が扱う最上質のリーフ・ティーを入手することができる稀有な場所でもあるのです。
そして当店だけのお楽しみは・・・奥のスペースにある「The Tea Bar」で賞味するお茶の試飲♪ 試してみたい商品をエキスパートに告げれば最適温度で煎れた紅茶を試飲させてくれますよ。ショッピングとティータイムを同時に済ませられるワ、なーんて、忙しい旅行者の方なら思われるかもしれませんね。
Fleet Streetに続くこのロケーションは、政治の中枢であるウェストミンスター、かつてのメディア街、そして金融街シティを結ぶパーフェクトな場所だったことが分かります。今も王室に愛される老舗ブランドの本当の顔を見に、訪れてみませんか?
ところでトワイニングと言えば、数年前にテレビで放映していたCMが記憶に残っています。日本在住の方はこちらの動画、見られるかな? キャッチコピーは「Gets You Back To You」。「トワイニングの紅茶を飲んで、ほっと一息・・・本当の自分に帰ろう」みたいなニュアンスのメッセージなんですけど、なかなかドラマチックで感動的なのです ^^ 下は2014年バージョン。これもいいけど、やっぱり2011年バージョンが好きかな ^^