偉大なるクリストファー・レン卿による傑作、セント・ポール大聖堂からさほど遠くない大通り、Queen Victoria Street沿いにひっそりと佇む小さな教会「St Nicholas Cole Abby」を利用した美しきカフェです。じつはこの900年の歴史を誇る教会も、1666年のロンドン大火後にレン卿によって再建された50を超える教会のひとつ。すごい勢いで都市復興が進んでいた当時、ロンドンの都市計画を大きく担ったのが、レン卿だったのですね。世界大戦で爆撃に遭った後にも主要な修復がされています。
こちらの立て看板がなければ絶対に分からない普通の教会エントランス・・・そして中に入ると・・・
あらゆるストレスが静まってしまいそうな聖なる空間が広がっています ^^ 教会自体が英国国教会の教育センターとして生まれ変わったのが2014年3月のこと。その際に大勢のボランティアたちの力で、このカフェがオープンしたそうです。以来、キリスト教や聖書について学びにくる人々を温かく迎えているだけでなく、金融街で働くビジネスマンたちのとっておきの憩いの場としても大活躍しています。
コーヒーはWorkshop Coffee、お茶類はBrew Tea Coのものを使用したアルチザン志向。キッシュやスープ、サラダなどの軽食もランチ時には用意されます。午後になるとケーキ類がズラリとカウンター上に♪
とてもコンテンポラリーで目を惹くステンドグラスは、1940年代にアーティストのKeith Newさんによってデザインされたものだそうです。高い天井、大きな窓から降り注ぐ端正な光。教会カフェならではの醍醐味を、ぜひ味わっていただきたい美空間です。