Sake no Hana 酒の花(閉店)
セント・ジェームズの一等地に堂々と佇む高級和食のSake no Hana 酒の花。隈研吾さんのインテリア設計でも話題を呼んでいたので一度行ってみたいと思っていたのですが、チャンスが巡ってきました!
エグゼクティブ・シェフの樋渡秀幹(Hiwatashi Hideki)さんは、伝説の京都「菊乃井」で切磋琢磨された和の鉄人。13年にわたる菊乃井経験の中で、料理長としてミシュラン2つ星を獲得された和食マスターでもあります。
樋渡さんが2010年に渡英された理由は、2007年にオープンしたSake no Hanaの厨房を立て直すためでした。ロンドナーの心を読むかのように自在にトレンディ店を生み出すレストラン事業家、アラン・ヤウさんの確かな目がきっと、本物の和食を提供するには本物の和食シェフが不可欠であると判断し、樋渡さん獲得に動いたのだと思います。副料理長からスタートし、すぐに料理長へと昇格。現在は彼がエグゼクティブ・シェフとして全体の料理監修されているおかげで、私たちはいつ来ても季節の移り変わり、和の心を感じることができます^^
和食屋さんにお昼に来たら、やはり弁当ボックスですよね! 高級店とはいえ、お弁当は35ポンドからで、肉や魚の主菜、お寿司、刺身、サラダ、汁物がそろい踏みでとってもお得。量の方も申し分なく、正統派のクオリティ和食にお腹も心もほっこり満たされます^^
和食には日本酒でしょう♪ ということで、3種の味を試せるテイスティング・セットをお願いしてみました。名前は「SAKE FLIGHT」! ネーミングもイカしてます^^ お酒のエキスパートの友人が選んでくれたのは、中でも「THE KEIGETSU FLIGHT」と名付けられた土佐の桂月さんのお酒セレクション。にごり、純米山廃、純米大吟醸と試せるので、日本酒をあまり知らない方でもその違いがわかるセレクションになっています。
この日、気づいたことがあります。私は濁りや生酒が好きで日本ではよく飲むのですが、食事にはやはり、どっしりとした純米酒がよく合うということ。そして純米大吟醸のようなふくらみのある芳醇な香りを楽しめるお酒は、食事の前後にじっくり味わいたいなということです ^^ 濁りはいつでもいけますけどねw
中心部の喧騒を逃れ、凛とした空気が流れる和空間でいただく本格和食。やはり最高です ^^